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「複業」時代にエンジニア・プログラマーが『Udemy講師』になるメリットとは?人気講師に聴いてみた(前編)【Qiita×Udemy講師デビュー応援キャンペーン実施中】

※この記事は、2020年9月14日にQiita Zine(※)で掲載した記事をもとに一部改編をして掲載をしています。
※Qiita Zineは、Increments株式会社が運営する「エンジニアを最高に幸せにする」を加速させるメディアです。
※キャンペーンについては、Qiita Zine上のキャンペーンページよりエントリーください。

オンライン学習プラットフォーム「Udemy」。世界中の教えたい人(講師)と学びたい人をオンラインでつなぐUdemyには、約5.7万人の講師が登録し、ITを中心に様々なコースを公開しています(2020年9月現在)。

このUdemyで評価の高いプログラミングコースを公開して人気を集めている講師が「はむさん」こと石田敦志さんです。はむさんは、WEBシステムエンジニアとして活躍する傍ら、「複業」としてUdemy講師活動をしている「二足のわらじ」の達人。Qiitaでも活動されています。

今回は、「どのような経緯でUdemy講師になったのか」「お忙しい中でどのようにして動画コンテンツを作成して投稿しているのか」「エンジニアがUdemyの講師になるメリットは何か」「アウトプットにおいて動画投稿とテキスト投稿の違いは何か」といったことについて、実体験を交えながら色々とお話を伺いました。

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はむさん(石田 敦志)

■Qiita @gipcompany
■Twitter @diveintohacking

立命館大学理工学部卒業後、ハードウェア関連業務に携わる。モノづくりに興味を持ち、組み込みソフトウェアの道へ進みプログラマーに転身。語学にも興味を持ち、英語を学び外資系企業ではErlangでサーバ開発などを手掛けるなどしたがリーマンショックの影響もあってWEBシステム開発にも取り組むようになり、Ruby on Railsやアドテクも習得し、幅広いレイヤーで活躍するようになる。2018年に自らの学びの中で出会ったUdemyで講師活動を開始して人気に。

■はむさんのUdemyコースはこちらでチェック

Udemyで講師になった「きっかけ」とは?

ーー「Udemy」との出会いを教えてください。

はむさん : 私の場合、「純粋に勉強したい」と思っていろいろ探していて出会いました。Udemyは体系的な情報がギュッと集まっていて、特定のトピックについてしっかり学びたい人が集まるところという印象を受け、まず受講者になりました。

ーーどのような“きっかけ”でUdemyにコースを出そうと考えられたのでしょうか?

はむさん : 2017年の夏ごろに息子が生まれるとわかって、それまでは夫婦共働きだったんですが、出産後は収入を増やして自分が家庭を支えていかなければいけないと思いました。第一子だったので生活が変わっていきそうな予感がしていて、危機感が大きかったと思います。

そう思った際に、ちょうどUdemyで学んでいたので、自分が講師になってコースを出してみようと考えました。

ーーUdemy以外に「複業」として検討したものはありますか?

はむさん : 選択肢はあったんですが、実際に稼働したのはUdemyだけでした。なぜかというと活動しやすかったからです。基本的に自分で時間のプランニングができるのが最大の魅力でした。フリーランスや週1日だけ参加するような仕事では、時間的な拘束もありますから。いつやってもいい自由な形式がUdemyの良さと感じましたね。

※はむさんは今回のインタビューでは、あえて「複業」ということばを使われていらっしゃいます。「複業」とは、複数の仕事を掛け持ちしながらも主・副(メイン・サブ)という序列をつけず、「どれも本業」という考え方を指します。 働き方の多様化に伴い生まれた言葉で、仕事を複数持つことで、それぞれの仕事に良い影響を与え、収入のベースも一つにしぼられない点が魅力とされています。

ーーUdemyで講師をする前に動画編集の経験はありましたか?

はむさん : ほとんどありませんでした。関係があるといえば、 以前、趣味のダンスで曲編集やダンス動画の収録や編集などを行っていました。その時の編集したり収録したものを見て、課題を見つけそこを改善していくという経験は、Udemyのコンテンツ制作に活きているんじゃないかと思いますが、それくらいです。

コース制作で一番大事なのは「○○」

ーーUdemyでコースを公開するまでの流れを教えてください。

はむさん : 私がUdemyのコースを出すまでには9つのプロセスを踏んでいます。

  1. マーケットの調査
  2. タイトル決め
  3. 目次決め
  4. 台本づくり
  5. 読み合わせ(3回くらい)
  6. 収録
  7. 編集
  8. 審査に提出
  9. 公開

(収録の様子)

はむさん : 一番大事なのが、最初の「マーケットの調査」です。すでに似たようなコースを他の講師が出していないかなどを確認しつつ、どういったコースを出すのかをまず決めます。次に「タイトル決め」です。タイトルはSEOのセンスが問われる要素もありますが、まずは仮に決めておきます。

その後、「目次決め」をします。Udemyのコース1つには何十個も動画がありますから、これらの動画にタイトルをつけていく作業がここでいう「目次決め」になります。

(ハンズオンで学ぶ Ruby on Rails 6<Action Text を支えるデータベースアソシエーション編>)

4番目が「台本づくり」です。このプロセスが一番大変かもしれません。実際に個々の動画でどういった内容を届けるのかといったことを台本に書きます。台本がなぜ必要かといいますと、プログラミングのコースなので、「この行を足したらこうなる、この行を消したらこういうエラーが出る」といったことを緻密にまとめておかないと収録ができないからです。コードだけではなくて、セリフも書くためかなり時間がかかります。

5番目が「読み合わせ」です。これも3回くらい、しっかりやっています。

ここまで準備をしてから動画を収録して、編集して審査に出してUdemyのスタッフやチェッカーの人に承認されたら公開という流れです。これが私にとってのお決まりのプロセスになります。

ーー「読み合わせ」は一人でされるんですか?

はむさん : そうですね。コースを作るときは2~3ヶ月は台本づくりをしていますので、それだけ時間がたつと、実際に動画の中で扱っているライブラリのバージョンなどが上がっていることがあります。最終チェックの段階で、再度原稿を読んだときにバージョンが上がっていて「あれ? 最初に確認したときと挙動が違う」ということもあるんですね。ですので、繰り返し挙動を確認することがとても大事になってきます。

とはいえ、この工程はコースにもよると思います。私の場合、直近で出したコースの総時間が16.5時間ありますから、準備にも時間がかかります。実際には1.5時間くらいのコースもありますから、時間が短くなってくると変わってきますね。

ーーひとつのコースを作成するのにどのくらい時間をかけていますか?

はむさん : 私の過去の6つのコースは、短いものでも4ヶ月くらいはかかっています。長いものだともう、半年くらいかかっています。ですが、1.5時間くらいのコースだったら1ヶ月くらいで作成できると思います。短ければ短いほど楽になっていくんじゃないでしょうか。

ーー伺ってみると、基本的に工程はひとりなんですね

はむさん : はい。基本的にUdemy講師はセルフドライブで自己責任です。売れている講師は部分的には編集を外注したり、動画の中で使用する画像をデザイナーさんに外注したりすることはあるようです。「こういう手順で制作しなきゃいけない」ということがないのがやりにくい点かもしれませんが、自由度が高いという意味ではやりやすいところでもあると思っています。

はむさんの講座制作ツールを紹介!

ーークオリティを上げるために外注する方もいるのですね。やはり、動画編集にはちゃんとした機材を揃える必要があるのでしょうか?

はむさん : 編集ソフトはiMovieでも問題ないと思います。私の友人がiMovieでYouTubeの動画を編集しているのですが、YouTube的な良い動画になっているので。私が使っているのはScreenFlowという有料のソフトです。はじめてコースを作成しようと思ったときに何を使えば良いのかわからなくて、Reactのコースを出している海外の人気Udemy講師がどうもこのソフトを使っていたようなので選びました。

マイクはBlueのYetiというコンデンサーマイクがUdemy講師によく使われています。感度が高くて指向性があり、オーディオインターフェースが不要なのでとても便利です。僕もデビュー作はこれで作りました。プログラミングのハンズオンという性質上、現在は音声のボリュームを一定に録音できるようヘッドセットを使用しています。日本では非売品のため輸入をする必要はありますが、具体的にはAudio-TechnicaのBPHS1を使用しています。 もっと安いものでもマイク1本あれば講師を始めることができるのですが、音の綺麗さは評価に直結するので、マイクはある程度品質が高いものが良いかと思います

はむさん愛用のBPHS1

講座制作をするうえで大切にしていること

ーーコース制作で苦労されている点についても教えてください

はむさん : やはり苦労するのはマーケティングですね。1発目のコースを作ったときはたまたま売れましたが、どういうコースを出せば売れるのかがわからず苦労しました。2つ目のコースは自分が知りたい内容、勉強したい内容にしたら全然売れず、反響が1つ目のコースの10分の1くらいでした。

このように、コースを出しても反響がないリスクはあります。シビアな面もありますが、マーケット自体は非常に大きいですし、拡大を続けています。日本のUdemyマーケットはまだまだ発展途上で産声を上げたばかりというフェーズだと思いますので、 今の段階では、売れないリスクはあまり考え無いようにしています。むしろ、今が、提供する側としてもっと存在感を高めていけるチャンスだ!と、モチベーションを高めるようにしていますね 。

ーーとはいえ、はむさんが公開されている6コースは、すべて評価が「☆4以上」で、中にはベストセラーや最高評価のものもありますが、高評価を得ている理由についてご自身ではどう分析されていますか?

はむさん : 評価が高い理由は、「自分自身が何も知らなかった頃を想像しながら、ゼロから学ぶ人をターゲットにした内容を届けられているから」だと分析しています。Udemyに来られる受講生の多くはゼロから学ぶ人、入門者が圧倒的に多いからです。なので、そういった人にリーチする内容を意識できているからだと私は思っています。

私のReactコースやTypeScriptコースは高い評価をいただいているんですが、実は4~5年前の私はReactやTypeScriptについて何も知りませんでした。技術は常に新しいものへ変わっていきます。ですから、勉強して身につけたものを今の時点でまだ知らない人に届けるという役割をしているだけなんです

ーーはむさんが今、注目されているUdemyのカテゴリーやトピックはありますか?

はむさん : 王道ですが、ブロックチェーン関連、AWS関連は注目度が高いと思いますね

ブロックチェーンはフィールドがニッチなので今はそんなに受講生がいないかもしれないんですが、粛々とブロックチェーンの存在感は大きくなっている印象なので、可能性はあるんじゃないかなと思っています。AWS関連はたくさんコースがあるんですけど、「AWSの資格を取ろう!」というコースが多い印象です。

資格取得のための正規化された内容も基礎知識として必要だと思うんですが、実務の中で起きる問題は正解がないことが多くてググっても出てこないことがあるんですよ。

こういった問題について「解決方法を探している」あるいは「解決できるようになりたいと思っている」という人たちが一定数いると思います。そのような人に手を差し伸べられるのがUdemyのコースでできることだと思っています。

ーー本とも違うし、ググっても違うことがわかる良さがUdemyにはあるということでしょうか?

はむさん : そうですね。特にプログラミングについては日進月歩で、本に書かれている情報はもう古いことが多く、そのとおりにやっても動かない場合があるんです。ところがUdemyだと早いんです。日本語の字幕がついているものもありますし、最新の情報をいち早くキャッチアップしたい人は英語圏の講師のコースを購入されています。

英語圏の人たちに匹敵するような最新の情報を届けるようなものが日本にはまだまだ不十分な印象なので、そのあたりを担ってくれる人が現れてほしいですね。新しい技術情報が英語メールマガジン等で流れてくるじゃないですか、この一次情報に対して英語圏の人はリアルタイムでブログを書いていますが、Qiitaにも同じタイミングで書かれていることがあるんですよ。だから、Qiitaにはそれができる優秀な人がいっぱいいると思っています。

私もQiitaの記事を見ながら勉強させていただいているのですが、体系的じゃなくても、部分的でも、みんなが知りたいエッセンスが記事になっていて、ものすごく詳細に正確に書かれている記事もあります。そういう人たちがUdemyでコースを出したら人気になるんじゃないかと思います

後編へ続きます

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