- 導入事例
- 2017/12/20
【富士通ラーニングメディアとUdemyが連携】eラーニングで広がる企業研修の新しい姿
デジタル社会の変化が激しい現在、個人が最新技術をいち早くキャッチアップし自社ビジネスに活用していくことが求められる。そのような学びへのニーズに対応すべく2017年11月20日、世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」と総合人材育成企業「株式会社富士通ラーニングメディア(以下FLM)」の連携が始まった。
連携の第一段として、ディープラーニングやニューラルネットワークなど、いまが旬の最新技術を学べるUdemyコースをFLMの講師がセレクトした特設ページを公開。今後も両社の連携で企業内個人の学びを支援していく予定だ。
■プレスリリースおよび特設ページはこちら http://www.fujitsu.com/jp/group/flm/resources/news/press-releases/2017/1120.html
本記事では、今回の連携を推進する東 裕佑氏とプレスリリースの公開を機にUdemyでの学習を開始したというFLMで法人営業を担当する田畑 徳昌氏にインタビューを行った。
企業研修で高まるeラーニングへのニーズ
―――最近は教室での研修に加えてeラーニングを活用した研修も増えていると伺っています。それは企業のどういったニーズからなのでしょうか?
[東]:まず、10年くらい前からeラーニングの存在はありました。しかし日本の場合、集合研修の会場は通える距離にあることが多く、受講者は場の強制力を重んじる意見が強いためeラーニングの普及は伸び悩んでいました。
▲東 裕佑氏:株式会社富士通ラーニングメディア マーケティング本部 プロモーション推進部在籍。富士通グループや一般のユーザー企業向けにFLMの教育サービスの認知を広げるための広報活動を行っている。
[東]しかし少しずつではありますが利用の形態としてeラーニングが増えているのは事実です。それは、企業側に集合研修を会場で行わずeラーニングに置き換えることで、コスト削減につながるという利点があるからです。
また、eラーニングに利用履歴が残るため、受講者がいつどこまでを勉強したか、企業としても管理しやすく評価もできるようになりました。
企業の集合研修の中の基礎的な部分は自分のペースで学べるeラーニングに置き換わり、ディスカッションやワークショップなど自分のスキルを実践する場として集合研修を活用する、というトレンドに少しずつ変わってきています。
また新人や若手を中心にデジタルで学ぶ学習スタイルに比較的親しみやすい世代ということも関係します。つい最近当社も紙の教材をやめてデジタルに移行したコースもあります。
[田畑]:eラーニングの普及は働き方改革も関係していると思います。「時短社員も含め、限られた時間の中で効率的に学ばせたい」、「遠隔地にいる社員にも同じ教育機会を提供したい」という要望からeラーニングという選択肢が挙げられるようになってきています。
▲田畑 徳昌氏:株式会社富士通ラーニングメディア 富士通グループプロジェクト推進室在籍。主に富士通グループを中心に研修や育成全般の相談に乗りながら人材育成サービスの営業を行っている。
[田畑]:また、場での集合研修自体も「時間を短くする」、「テキスト・eラーニングを併用することで効率的に学ばせる」など変化してきています。
企業側のニーズとしては、コストをなるべく抑えてデジタルビジネス(クラウド、IoT、AIなど)について社員にいかに効率的に学ばせるか、その仕組みを求めています。
スピードとトレンドを兼ね備える「Udemy」の魅力
―――お二人からみてUdemyはどのような点が魅力なサービスですか?
[東]:最新技術を学べるというところです。またアカデミックというよりビジネスや実践に特化したコンテンツを展開している点がFLMの方向性ともマッチしていると感じました。AIやIoTなど企業がまさに今求めていることに応えるコンテンツが提供されているところが魅力だと思います。
FLMでは、今後個人向けのサービス提供も積極的に行っていきたいと考えており、当社のコンテンツを個人のお客様の学びにどう活かせるのか、Udemyのコンテンツを参考にコース開発にフィードバックしていきたいです。FLMの講師に対しても、Udemyの評価や講座へ寄せられているコメントをもとに、「どういうテーマに人が集まっているのか」、「どのような講師が高い評価を得ているのか」を講師自身の専門分野に紐づけて考えていってもらいたいと思います。
[田畑]:普段お客様と接していて、世の中になんとなく知られている最新技術を学ぶより、「まだみんなが理解していないバズワード」についていち早く情報をキャッチして説明できるようになりたいと思う人の方が多いように感じています。
そのニーズに対して、すぐに対応できるのはUdemyの良さだと思います。FLMでは講座を出すまでに、マーケティング、企画、執筆、修正など様々なプロセスが必要なため、ある程度の時間を要します。グローバルに展開するUdemyは、いち早くトレンドをキャッチし、C2Cで自然発生的に個人がコンテンツを生成する仕組みがあるので、最新技術を講座として出すまでの提供速度が早いです。
またFLMでは、できるだけマスに当てたコンテンツを提供しなければ、事業として厳しい面もあるのですが、Udemyであれば個人がロングテールなコンテンツを提供することができるので継続して細分化されたニーズに応えるコンテンツが提供できますよね。
つまり、Udemyの魅力は最新技術をスピード感をもって学ぶことができるところだと思います。FLMの研修サービスは、基礎基本となる知識・技能をオンラインとオフラインのブレンドで体系的にしっかりと学べることが価値だと考えています。しかし、細分化されたニーズをすべて対応することが難しいため、FLMで補完しきれない部分をUdemyと連携することでパッケージで顧客に提供できるといいなと思います。
田畑さんが受講するUdemyのデザインシンキング講座
―――実際にUdemyを利用した感想や意見をお聞かせください。
[田畑]:私は通勤時間や家庭で子どもの寝かしつけをしている隙間に学んでいます(笑)例えば通勤時間では、「今日はここのレクチャーだけ」というような形で通勤前に学習範囲を決めて学習をしています。(Udemyでは、1つの講座が5~10分ほどの短い動画で構成されており、隙間時間で効率的に学ぶことができる。また、アプリのダウンロード機能を使えばオフラインでも学習が可能だ。)
[田畑]:今回、大森 剛講師の「〜デザイナーの頭の中、大公開〜企画を「1枚の紙」で、伝えきる。」という講座を受講しました。この講座は、これまで受講してきたeラーニングとは異なり「紙と鉛筆で一緒にやってみましょう」というようなユニークな展開で構成されています。C2Cの良さである個人の体験に乗っ取った具体的なノウハウがつまっていて大変興味深いです。私の場合は、プログラミングなどのITスキルよりもこの講座のようなビジネス力につながる講座を受講したいと思っていました。デザインシンキングについては以前から興味がありましたね。
実際に田畑さんが受講しているUdemyの講座。顧客の課題を正しく把握し、状況をシンプルに整理する方法を身に着けられ、ビジネスマンにも人気の講座だ。
講座、というよりTV番組を見ている感覚で楽しく視聴できる。
まるでその場で一緒に考えているかのようにプロのデザイナーの思考を体験することができる。
本日は貴重なお話しありがとうございました。ぜひ連携コンテンツの提供を目指して今後ともよろしくお願いいたします!
[東・田畑]:こちらこそよろしくお願い致します。
各社サービスのご紹介
富士通ラーニングメディア
国内最大規模の総合人材研修企業として企業の人材育成のトータルソリューションを提供。 あらゆる業種の企業や公共機関・団体を対象に、「ITテクニカルスキル」から「ヒューマン・ビジネススキル」まで、オープンコースを約1,520コース、年間約90,000人の受講者に提供している。
http://www.fujitsu.com/jp/group/flm/
Udemy(ユーデミー)
世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」はビジネススキル、テクノロジー、パーソナルライフ&ファミリーなど、知識豊富な講師による55,000を超えるオンラインコースを提供しており、これまで1,700万人以上が利用している。2015年から日本における事業パートナーとしてベネッセコーポレーションと提携を開始している。
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