今回は、日本でも最も人気のあるWebプログラミング言語PHPと、データベースアプリケーションを高速に開発するためのWebアプリケーションフレームワークについてご紹介します。
また、各手順を細かく解説しており最後まで進めていくと、データベースと連動したシンプルなTo-Doリストアプリケーション開発を体験できます。
Laravelとはそもそも何なのか?どんなことができるのかを実際にTo-Doリストアプリを作成する手順に沿ってご紹介します。
公開日:2016年7月11日
Laravelとは?
Laravelは、データベースを使用したWebアプリケーションを高速に開発するためのフレームワーク(ライブラリ)です。プログラミング言語にはPHPを使用します。
Laravelプロジェクトの公式サイト
データベーステーブルの構成を定義するだけで、編集・削除・表示などのプログラムを自動生成することができるため、Webサービスのプロトタイプを短期間に制作したり、スマホアプリのバックエンド(サーバープログラム)を高速に開発したりするのに役立ちます。
それでは、Laravelを使って、To-Doリストアプリを開発してみましょう。
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Laravelを使用するには、PHPとComposerというライブラリ管理ツールを最初にインストールします。
Mac(OS X)をお使いの場合は、Homebrewを使うのが便利です。Windows環境の方は、インストールパッケージを使用します。
Homebrewのインストール(Macのみ)
アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル
を起動して、以下のコマンドを実行します。
1 |
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php $ mv composer.phar /usr/local/bin/composer |
これでbrewというコマンドを使用して、さまざまなソフトウェアをインストールできるようになります。
OS XへのPHP7のインストール
- ターミナルを起動し、brew update と入力してenterキーを押します。
- brew install homebrew/php/php70 と入力してenterキーを押します。
- エディターでホームディレクトリ内の.bashrcを開き、以下のようにパスの設定を追加して保存します。
export PATH=”$(brew –prefix homebrew/php/php70)/bin:$PATH - ターミナルで「php –v」を実行し、バージョン情報が表示されたらインストール成功です。
これでPHP言語で書いたプログラムを実行できるようになります。
php –vを実行したところ
Windows環境へのPHPのインストール
以下のリンクから、x86(Windowsが32bitの場合)またはx64(Windowsが64bitの場合)をダウンロードし、インストールを実行しましょう。
たとえば、筆者の環境(Windows 10 64bit)では、【VC14 x64 Thread Safe】をダウンロードしてインストールを実行しました。また、環境によってはVisual Studio 2015の実行環境を以下からダウンロード・インストールする必要があります。
Windows用のPHP7インストールパッケージ配布ページ
Composerのインストール
続いては、LaravelをインストールするためにPHPのパッケージ管理ツール、Composerをインストールします。
Mac(OS X)の場合
ターミナルを起動して、以下のコマンドを実行します。
1 |
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php $ mv composer.phar /usr/local/bin/composer |
これで、コマンドを実行したフォルダにファイルができるので、実行ファイルを配置するフォルダに移動します。
1 |
mv composer.phar /usr/local/bin/composer |
Windowsの場合
以下のURLからインストールファイルをダウンロードして実行します。するとコマンドプロンプトからcomposerコマンドを実行できるようになります。
LaravelではじめてのWebアプリを作ってみよう
それではいよいよWebアプリの作成をしていきましょう。
(1)新規プロジェクトを作成します。
composerコマンドを使用してLaravelのプロジェクト(Todo アプリ)を作成します。
1 |
composer create-project laravel/laravel todo |
(2)laralib/scaffoldをインストールしよう
作成したプロジェクトのフォルダに移動して、scaffold(データの登録・編集プログラムを自動生成するライブラリ)を追加しましょう。
1 |
cd todo |
1 |
composer require 'laralib/l5scaffold' –dev |
(3)config/app.phpにプロバイダーを追加しよう
todo/configフォルダ内のapp.phpをエディターで開いて、providersのエントリーの中に以下の行を追加しましょう。
1 |
"Laralib\L5scaffold\GeneratorsServiceProvider" |
ターミナルからphp artisanコマンドを実行すると、make:scaffold というコマンドが一覧に現れます。
(4)php artisan make:scaffoldコマンドを実行してScaffoldingを行いましょう。
ここではToDoリストの各項目をTaskというモデル名で定義します。このコマンドを実行すると自動的にtasksというテーブルと、登録・編集・削除のプログラムが一気に自動生成されます。
1 |
php artisan make:scaffold Task --schema="title:string, body:text" |
プログラムの自動生成に成功したら、app/Http/routes.phpの最後に次の行を追加します。
1 |
Route::resource("tasks","TaskController"); |
(5)ここでデータベース設定をしましょう。
標準では、.envというファイルでmysqlが指定されているので、sqliteを使用するように変更します。また、DB_DATABASEの行をコメントアウトします。
DB_CONNECTION=sqlite(元はmysqlになっている)
// DB_DATABASE=homestead(コメントアウト)
(5)「php artisan migrate」コマンドを実行し、データベース初期化処理を実行します。
(6)「php artisan serve」を実行して、Laravel内蔵サーバーを起動します。
http://localhost:8000 にアクセスすると、自動生成されたWebデータベースアプリケーションを参照できます。
タスクの追加画面
タスクの一覧表示画面
あとは、それぞれのコントローラーやビューのプログラムをカスタマイズしていくと、より実用的なアプリになります。
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ぜひこの機会にWebアプリ開発にチャレンジしてみましょう。
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質問に対しても先生がこちらのソースコードを見た上で回答してくれるので本当に助かりました。
この講座を受けると、今度Webアプリケーションを開発する上で、かなり応用が効くと思います。
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