作って覚えるPHP Laravel 使い方やインストール方法も!

作って覚えるPHP Laravel 使い方やインストール方法も!

今回は、日本でも最も人気のあるWebプログラミング言語PHPと、データベースアプリケーションを高速に開発するためのWebアプリケーションフレームワークについてご紹介します。

また、各手順を細かく解説しており最後まで進めていくと、データベースと連動したシンプルなTo-Doリストアプリケーション開発を体験できます。

Laravelとはそもそも何なのか?どんなことができるのかを実際にTo-Doリストアプリを作成する手順に沿ってご紹介します。

 Laravelとは?

Laravelは、データベースを使用したWebアプリケーションを高速に開発するためのフレームワーク(ライブラリ)です。プログラミング言語にはPHPを使用します。

lravel1

Laravelプロジェクトの公式サイト

データベーステーブルの構成を定義するだけで、編集・削除・表示などのプログラムを自動生成することができるため、Webサービスのプロトタイプを短期間に制作したり、スマホアプリのバックエンド(サーバープログラム)を高速に開発したりするのに役立ちます。

それでは、Laravelを使って、To-Doリストアプリを開発してみましょう。

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Laravelをインストールしよう

Laravelを使用するには、PHPとComposerというライブラリ管理ツールを最初にインストールします。

Mac(OS X)をお使いの場合は、Homebrewを使うのが便利です。Windows環境の方は、インストールパッケージを使用します。

Homebrewのインストール(Macのみ)

アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル

を起動して、以下のコマンドを実行します。

これでbrewというコマンドを使用して、さまざまなソフトウェアをインストールできるようになります。

OS XへのPHP7のインストール

  1. ターミナルを起動し、brew update と入力してenterキーを押します。
  2. brew install homebrew/php/php70 と入力してenterキーを押します。
  3. エディターでホームディレクトリ内の.bashrcを開き、以下のようにパスの設定を追加して保存します。
    export PATH=”$(brew –prefix homebrew/php/php70)/bin:$PATH
  4. ターミナルで「php –v」を実行し、バージョン情報が表示されたらインストール成功です。
    これでPHP言語で書いたプログラムを実行できるようになります。

php –vを実行したところ

php –vを実行したところ

Windows環境へのPHPのインストール

以下のリンクから、x86(Windowsが32bitの場合)またはx64(Windowsが64bitの場合)をダウンロードし、インストールを実行しましょう。

ダウンロードページはこちら

たとえば、筆者の環境(Windows 10 64bit)では、【VC14 x64 Thread Safe】をダウンロードしてインストールを実行しました。また、環境によってはVisual Studio 2015の実行環境を以下からダウンロード・インストールする必要があります。

laravel3

Windows用のPHP7インストールパッケージ配布ページ

Composerのインストール

続いては、LaravelをインストールするためにPHPのパッケージ管理ツール、Composerをインストールします。

Mac(OS X)の場合

ターミナルを起動して、以下のコマンドを実行します。

これで、コマンドを実行したフォルダにファイルができるので、実行ファイルを配置するフォルダに移動します。

Windowsの場合

以下のURLからインストールファイルをダウンロードして実行します。するとコマンドプロンプトからcomposerコマンドを実行できるようになります。

インストールファイルのダウンロードはこちら

LaravelではじめてのWebアプリを作ってみよう

それではいよいよWebアプリの作成をしていきましょう。

(1)新規プロジェクトを作成します。

composerコマンドを使用してLaravelのプロジェクト(Todo アプリ)を作成します。

(2)laralib/scaffoldをインストールしよう

作成したプロジェクトのフォルダに移動して、scaffold(データの登録・編集プログラムを自動生成するライブラリ)を追加しましょう。

(3)config/app.phpにプロバイダーを追加しよう

todo/configフォルダ内のapp.phpをエディターで開いて、providersのエントリーの中に以下の行を追加しましょう。

ターミナルからphp artisanコマンドを実行すると、make:scaffold というコマンドが一覧に現れます。

(4)php artisan make:scaffoldコマンドを実行してScaffoldingを行いましょう。

ここではToDoリストの各項目をTaskというモデル名で定義します。このコマンドを実行すると自動的にtasksというテーブルと、登録・編集・削除のプログラムが一気に自動生成されます。

プログラムの自動生成に成功したら、app/Http/routes.phpの最後に次の行を追加します。

(5)ここでデータベース設定をしましょう。

標準では、.envというファイルでmysqlが指定されているので、sqliteを使用するように変更します。また、DB_DATABASEの行をコメントアウトします。

DB_CONNECTION=sqlite(元はmysqlになっている)

// DB_DATABASE=homestead(コメントアウト)

(5)「php artisan migrate」コマンドを実行し、データベース初期化処理を実行します。

(6)「php artisan serve」を実行して、Laravel内蔵サーバーを起動します。

http://localhost:8000 にアクセスすると、自動生成されたWebデータベースアプリケーションを参照できます。

laravel4タスクの追加画面

laravel5タスクの一覧表示画面


あとは、それぞれのコントローラーやビューのプログラムをカスタマイズしていくと、より実用的なアプリになります。

認証処理を追加したり、独自の処理を作成したりする方法については、Udemyの以下のコースがおすすめです。PHP最新版の基礎から、Laravelのインストール・拡張方法までをレクチャーとエクササイズで学んでいけます。また、Q&Aフォーラムがありますので、わからないことがあれば講師から直接回答を得られます。

ぜひこの機会にWebアプリ開発にチャレンジしてみましょう。

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