【Python入門】for文の使い方は?繰り返し処理の書き方や応用方法

Pythonでプログラムを開発したいものの、

・for文の使い方が分からない…。
・繰り返し処理の書き方が知りたい…。

という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、

・for文を使ったサンプルコード
・range関数を使った繰り返し処理

についてご紹介します。

Python初心者の方でも、この記事を読めば、for文の書き方について理解できます。

【Python】for文の書き方

Pythonのfor文を使うと、1から100までの数字を順番に出力したり、配列の要素を順番に取り出したりといった繰り返しを含むコードが書けます。

Pythonでfor文を使う際の基本的な書き方は次の通りです。

【Python for文の書き方】

「for」に続けて、処理の実行に使用する変数と「in」、繰り返しの条件を指定するためのオブジェクトを書きます。オブジェクトとは、文字列や関数、リスト、配列などPythonで扱われる様々なデータのことです。

Pythonのfor文では、オブジェクトの後ろに「:」が必要な点に注意しましょう。さらに、改行とインデントをした上で、繰り返し実行したい処理を記述します。

上記の基本的な書き方に沿って、以下ではfor文のサンプルコードを交えながら、具体的な使い方を解説します。

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【Python】for文を使ったサンプルコード

Pythonのfor文の基本的な使い方として、オブジェクトに配列を指定する方法があります。

例えば、以下のようなwordsという配列があるとします。

この配列に含まれる3つの要素に対して、繰り返し処理を実行したい場合のサンプルコードは次の通りです。

【サンプルコード】

このコードを実行すると、次のような流れで処理が行われます。

①変数wに、配列wordsの最初の要素(Japanese)が代入されてprintで出力

②変数wに、配列wordsの二番目の要素(English)が代入されてprintで出力

③変数wに、配列wordsの三番目の要素(French)が代入されてprintで出力

【実行結果】

オブジェクトに「words」という配列を指定することで、配列に含まれる「Japanese」「English」「French」という要素が変数「w」に代入され、「print()」という処理で出力されます。

【Python】range関数を使った繰り返し処理

配列の要素に対して処理を行うのではなく、単に同じ処理を何度か繰り返し実行したい場合には、「range関数」を使います。

例えば、処理を10回繰り返したい場合のfor文の書き方は次の通りです。

【実行結果】

range関数に1つだけ整数を指定すると、繰り返しの回数がその数字に達するまで処理が繰り返されます。上記のサンプルコードの場合、「range(10)」と指定しているため、処理が繰り返される回数は10回です。

最初に格納される数は、デフォルトでは「0」に設定されているため、結果的に0から9までの整数が出力されました。

range関数についてより詳しく学びたい方は、「【Python】range関数の記述方法!for文・list・小数との使い方を解説」も併せてご覧ください。

ここからは、range関数の応用として、「範囲を指定」する場合と、「増加量を指定」する場合の書き方を解説します。

範囲を指定する

次に、範囲を指定して繰り返し処理を行うfor文のサンプルコードをみていきましょう。

前述の「for num in range(10):」は、10に達したら処理を終了するという意味でした。

range関数に2つの数字を書くと、範囲を指定して繰り返し処理を実行できます。例えば、開始点を「3」として、「10」に達したら処理を終了するサンプルコードは次の通りです。

【実行結果】

3から始まって、10に達した時に処理が止まるため、結果として3から9までの整数が出力されました。

前述の「for num in range(10):」のようにrange関数に1つだけ数字を指定した場合には、開始点の「0」が省略されていると解釈されます。

増加量を指定する

range関数に3つの数字を書くことで、開始点から終了点までの数字の増加量を指定することも可能です。例えば次のコードは、3から始まって2ずつ増加し、10に達したら終了するという意味を表します。

【実行結果】

結果として3、5、7、9という数字が出力されました。

前述の「for num in range(3,10):」のように2つの数字で開始点と終了点のみを指定した場合、増加量は「1」となります。

以上で学習したrange関数をまとめておきます。

range関数の使い方まとめ

【Python】for文と合わせて使うコードを紹介

Pythonのfor文には、処理内容をより細かく指定するためのコードがあります。ここからは、for文と合わせて使う主なコードをご紹介します。

break:for文を途中で終了させる

for文の繰り返し処理を途中で終了させたい場合は、「break」というコードを使用します。サンプルコードは次の通りです。

【実行結果】

breakを使うと、それ以降の処理を行わずに、for文が終了します。

上記のサンプルコードでは「if num == 10」と指定されているため、numが10になった時点でbreakが実行され、for文が終了します。結果として、0から10までの数字が出力されました。

なお、ソースコードにある「if」の使い方について詳しく知りたい方は、「【Python】if文の使い方と条件分岐をサンプルコードで解説!」をご覧ください。Pythonのif文について解説しています。

continue:次の処理にスキップさせる

繰り返し処理の途中で「if」による条件分岐を行ったあと、引き続き処理を進めたい場合には「continue」を使います。

例えば、次のように「continue」を使うと、偶数か奇数かの判定が可能です。

【実行結果】

上記のサンプルコードでは、2から9までの数字について、「if num % 2 == 0」という部分により2で割り切れるかが判定されます。

2で割り切れる場合には、次の行にある「print(“偶数”, num)」が実行され、割り切れない場合には「continue」の次の行にある「print(“奇数”, num)」が実行されます。

結果として、2から9までの数字について、偶数または奇数のいずれかが出力されました。

「break」が途中で処理を終了することに対して、「continue」は次の繰り返し処理へと進められることが主な違いです。

else:繰り返し完了後に処理を行う

「else:」で指定したコードは、for文による繰り返し処理がbreakなどによって中断されずに、最後まで完了した時に実行されます。例えば、「else:」を使ってfor文が最後まで完了したかを確認するサンプルコードは次の通りです。

【実行結果】

上記のコードでは、配列内に「0」が含まれているかがfor文で確認され、0が見つかった場合は「リスト内に0が見つかりました」というメッセージが出力された上で「break」により処理が中断されます。

今回のコードでは配列の中に0という数字が含まれないため、for文のループを抜けたあとに「else:」内の処理が実行され、「リスト内に0は見つかりませんでした。」と出力されます。

「else:」を使うと、for文の繰り返し処理の中に別のfor文が記述されている「多重ループ」というコードで、一定の条件を満たしたときにループを抜け出すことも可能です。

reversed:逆順で要素を取得する

「reversed」を使うと、for文で配列の要素を逆順で取り出したり、range関数で数字の順序を逆にしたりできます。

配列の要素を逆順で取り出すサンプルコードは次の通りです。

【実行結果】

このように、「reversed」を使うと配列の要素が後ろから順番に処理できます。

また、range関数で「reversed」を使うサンプルコードは次の通りです。

【実行結果】

上記のコードでは、開始点の1から終了点の10までの繰り返し処理が逆から順番に行われています。結果として、1から9までの整数が5から順番に出力されました。

Pythonの基礎でもあるfor文を使いこなそう!

Pythonのfor文は、処理を繰り返し実行できるコードです。配列内の要素に対して順番に処理を実行したり、数字によって繰り返しの範囲を指定したりできます。今回紹介した基本的なポイントを理解して、ぜひPythonのfor文を活用しましょう。

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