CCNAはシスコ認定資格の一種であり、ネットワークエンジニアを目指す方の入門資格とも言える存在です。
この記事では「これからCCNAの取得を目指している」「CCNAについて詳しく知りたい」という方向けに、2020年に改定されたCCNAの難易度や勉強時間の目安、おすすめの勉強方法などの資格取得に役立つ情報を紹介します。
CCNAとは?何を勉強すればいい?
CCNAの正式名称は「Cisco Certified Network Associate」です。CCNAは、コンピュータネットワーク機器の大手、 シスコシステムズ合同会社 による認定資格であり、ネットワークエンジニアの入門資格にあたります。
「Network」と付いているとおり、CCNAは、ネットワークに関する基礎知識が求められる認定資格です。ネットワークと一口に言っても、その範囲は広く、レイヤー2のスイッチングやレイヤー3のルーティング、無線接続、セキュリティと、ネットワークに関わる広範囲の知識が求められます。
CCNAを取得することは、ネットワークエンジニアとして最低限の知識やスキルを有していることの証明になります。そのため、CCNA資格を取得すれば、ネットワークエンジニアとしての活躍が期待できるでしょう。
\文字より動画で学びたいあなたへ/
Udemyで講座を探す >CCNAの難易度は?難しい?
CCNAの難易度は、エンジニア資格の中では、それほど高くないとされています。シスコ認定試験には5段階の資格が用意されていますが、CCNAは、そのうち下から2番目の難易度です。
しかし、勉強をせずとも容易に取得できる資格というわけではありません。CCNAはネットワークに特化した認定資格であり、一般的な資格試験と比べると、専門性の高い知識が必要となるためです。
加えて、CCNA試験は2020年に改定されたことにより、難易度が従来よりも上昇しました。これは、ネットワーク技術の発展に伴い、試験で問われる内容が増えたためです。ただし、難易度が上昇したことで、資格の価値も高まっているといえるでしょう。
2020年2月の改定では、それまで複数の専門技術分野に関する試験がそれぞれ行われていたものが、「CCNA」試験一つに集約されました。
従来の試験区分(ICND2) |
集約化→ |
改定後の試験区分 |
CCNA Routing & Switching |
CCNA |
|
CCNA Cloud |
||
CCNA Collaboration |
||
CCNA Data Center |
||
CCDA |
||
CCNA Industrial |
||
CCNA Security |
||
CCNA Service Provider |
||
CCNA Wireless |
試験が一つに集約されたことで出題範囲が広がり、CCNA資格自体の難易度の上昇につながっているのです。
加えて、従来はCCNA取得のためのエントリー資格であるICND1(CCENT)と併せて、上記のICND2の資格を取得することでCCNAが認定されていましたが、改定後はCCNA試験のみで資格の取得が可能です。
【前編】未経験から合格!Cisco CCNA試験対策講座(書き込みノート配布はじめました!シミュレーション問題も完備!)
導入編(詳細は下記)で無料お試し学習をした人はこちら!CCNA試験対策講座の前編!試験内容はもちろんPacket Tracerのハンズオンまで完備しています。丁寧な図解だから大丈夫!現役講師にいつでも質問可能です!
\無料でプレビューをチェック!/
講座を見てみる【CCNA対策】勉強すべき内容と、必要な時間の目安は?
CCNA試験の受験必須要件はありませんが、次の条件を満たすことが推奨されています。
- 1年以上のシスコソリューションの実装及び管理経験
- 基本的なIPアドレス指定の知識
- ネットワークの基礎に関する深い理解
これらに加えて、出題される内容としては「ネットワークの基礎」「IP接続」「セキュリティの基礎」「自動化とプログラマビリティ」などが示されています。そのため、勉強すべき内容としてはスイッチングやルーティング、サブネットマスク計算などのネットワーク基礎や、JSONやAPIなどの自動化とプログラマビリティに関連する知識などが挙げられるでしょう。
また、必要な学習時間の目安は、改定後のCCNA試験では200時間前後は必要になると考えられます。従来のCCNA試験では約160時間と言われていたため、大幅に増加しています。ただし、学習を始める前の知識やスキルによっても個人差があります。
ITエンジニアを目指す文系の学生など初心者の場合
ネットワークに関する知識がほとんどない初心者の場合、ネットワークの仕組みなどの基礎部分から学習を進める必要があります。加えて、シスコ機器の実機を触った経験もない場合は、 学習内容がイメージしづらく、技術が身につくのに時間がかかります。そのため、学習時間は300時間以上ほど必要になると考えられます。
情報系の学生や、ITエンジニアとしての経験がある場合
多少の経験がある場合、ある程度のネットワークに関する知識があると思われます。ただし、作業に関係のある範囲でネットワークの知識を把握しているだけで、その背景にある仕組みを理解できていないという場合も少なくありません。この場合も、できるだけネットワークの基礎から学習し直したほうがいいでしょう。学習時間は200時間ほどだと考えられます。
ネットワークエンジニアとしての経験がある場合
ネットワークエンジニアとしての経験がある場合は、試験対策を集中的に行うことになります。また、実際に実務経験があったとしても、無線技術やセキュリティ、自動化の分野はあまり経験がない、ということもあります。そのような場合は、苦手な分野の勉強を中心に試験対策を行うことがおすすめです。スムーズに学習が進めば、100時間前後の学習時間で十分ではないでしょうか。
CCNAの勉強におすすめの勉強方法
最後に、CCNAのおすすめの勉強方法を、大きく3つに分けて紹介します。
参考書や問題集を活用する
CCNAに関する書籍は非常に多く出版されており、確実に試験に合格するための知識を身に付けられるでしょう。
参考書や問題集を活用するメリットとしては、主に次の点が挙げられます。
- 公式の参考書があるため、正確な情報が手に入る
- 書籍のため書き込みながら勉強ができる
- 基礎知識から体系的に身に付けられる
初めてCCNA試験に挑む場合は、具体的にどんな内容を学習すればよいか分からないものです。しかし、参考書や問題集であれば試験範囲に沿った内容を基礎から学ぶことができます。加えて、 シスコシステムズ合同会社 が出版している公式のCCNA関連書籍もあるため、そちらを参照すればよいでしょう。特に、筆者がおすすめする書籍は、「シスコ技術者認定教科書 CCNA完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301」です。
なお、参考書や問題集を活用する際の注意点として、2020年改定前の書籍を購入しないように気をつけましょう。出題範囲が大きく変わっているため、改定前の書籍では効率的な勉強が難しくなります。
オンラインサービスを活用する
参考書や問題集と併用してオンラインサービスを活用すると、効率的に勉強を進められるでしょう。オンラインサービスを活用するメリットとしては、次の点が挙げられます。
- 時間や場所を問わずに勉強できる
- 学習のハードルが低い
- サービスによっては質問できる
オンラインサービスはパソコンやスマートフォンなどで活用できるため、通勤中の電車の中や、ちょっとした休憩時間でも勉強が進められます。加えて、動画コンテンツの場合は書籍と比べて学習のハードルが低く、勉強のモチベーションを維持し続けるためにも有効でしょう。さらに、オンライン講座のUdemyであれば、動画コンテンツの視聴後に講師に質問することも可能です。
公式チュートリアルを活用する
公式サイトに用意されてあるチュートリアルや練習問題も活用しましょう。実際に試験を受ける前に、少なくとも1回は参照することをおすすめします。CCNAの試験は筆記試験ではなく、パソコンを使って回答する少し特殊な試験形式であるため、試験の形式に慣れることが重要です。
シスコ公式サイトの「認定試験チュートリアル」では、動画で試験を受けている様子を確認できるため、こちらで実際の試験のイメージを掴みましょう。加えて、シスコ公式サイトの「CCNA練習問題」では、問題数は少ないものの、現行のCCNAカリキュラムから抽出されたカテゴリ別の練習問題を受けることができます。
CCNAは、シスコ認定資格の一種であり、ネットワークエンジニアとしての入門資格ともいえる認定資格です。2020年に改定されて従来よりも難易度が高くなっているため、資格取得のためにはしっかりと勉強する必要があります。
CCNAに関する書籍やオンラインサービスも多く存在していますので、これらを活用してCCNAの取得を目指してみてはいかがでしょうか。
下記講座のレビューを一部紹介
評価:★★★★★
コメント: 解説がとても丁寧で、名前通り、完全未経験からでもわかりやすい動画でした!復習としても繰り返し観ることができるので、「あれって何だっけ?」と少し忘れたなと感じた時に活用できました。
評価:★★★★★
コメント:ネットワークの基礎から各プロトコルの原理まで学ぶ事で本質的な理解をすることが出来た。座学だけでなくパケットトレーサーを使用する事で、実機で設定するためのイメージも掴めた。
最新情報・キャンペーン情報発信中