AWS(Amazon Web Service)は、人気の高いクラウドサービスです。サーバーやデータベースなどのインフラ環境から機械学習などの最先端技術まで、さまざまなサービスを提供しています。そんなAWSを効率よく利用するために、AWS認定資格を取得したいと考える方も多いのではないでしょうか。
AWS認定資格は、全部で11種類存在しています。この記事では各試験の内容や受験料などの解説と併せて、初心者向けの学習方法も解説します。
INDEX
AWS認定資格の種類を難易度・分野別に一覧で紹介
冒頭での説明の通り、 2022年3月時点で、 AWS認定資格は11種類存在します。そのうちの6つの資格が3段階のレベルに分けられ、残りの5つの資格は専門分野として分けられています。
区分け | 難易度 | 資格 |
基礎レベル | 低 | Cloud Practitioner |
アソシエイトレベル | 中 | Solutions Architect(Associate) |
SysOps Administrator | ||
Developer | ||
プロフェッショナルレベル | 高 | Solutions Architect(Professional) |
DevOps Engineer | ||
専門知識 | 高 | Security |
Database | ||
Machine Learning | ||
Advanced Networking | ||
Data Analytics |
基礎レベル~プロフェッショナルレベルの認定資格は、AWSを適切に運用・構築するための知識やスキルを認定する資格です。基礎レベルの上位にアソシエイト・プロフェッショナルレベルが存在します。
それに対して、専門知識の認定資格は、それぞれ独立した「セキュリティ」、「データベース」、「機械学習」、「ネットワーク」、「データ分析」の専門分野に特化した認定資格となっています。
AWSは基本的に英語で運用されていますが、ほとんどの試験は日本語でも受験可能です。
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Udemyで講座を探すAWS認定資格を取得するメリット
AWS認定資格を取得するメリットとしては、主に次の3点が挙げられます。
- 試験勉強を通して実務ベースの知識が身につく
- 専門知識を持っていることの証明になる
- 継続的な学びにつながる
AWS認定資格は、Amazonによって作成・管理されているため、間違った情報がありません。AWSのサービスは膨大ですが、試験勉強を通して体系的に学べるため、実務でも応用できる知識やスキルを効率的に身につけられます。
IT関連の知識やスキルは証明が難しいものですが、資格を取得すれば公式に専門知識を持っていることをアピールできます。クラウドサービスのなかでもAWSは多くの企業で利用されているため、就職や転職時に役立つだけでなく、社内での評価アップにも期待できます。
また、AWSは常にアップデートを続けており、数年で状況は大きく変わります。AWS認定資格の有効期限は3年間であり、認定を更新するためには再認定試験を受ける必要があります。これは、自身の知識やスキルを新しい情報にアップデートするチャンスでもありますので、ぜひ、継続的な学びにつなげてください。
AWS認定資格の試験内容や受験料を解説!
AWS認定資格を受験する際には、試験ごとに試験時間や受験料が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。また、コロナウイルスの影響で、すべての認定試験はオンラインで受講可能となりました。試験が受けやすくなったいまこそ、認定資格を取得するチャンスです。
ここからは、区分ごとに試験時間や受験料、資格取得後の注意点をまとめました。
※受験料は2022年3月時点の情報です。
基礎コース
基礎コースは、目安として6か月のAWS実務経験と業界知識が求められ、認定資格のなかでは最も難易度が低いコースです。基礎コースの試験は「Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)」のみであり、ITやAWSに関する基礎的な知識が問われます。
- 試験時間:90分
- 受験料:100USD
- 試験形式:65問、複数選択・または複数応答形式
アソシエイト
アソシエイトは、目安として1年間のAWS実務経験が求められ、3段階のレベルの中間に位置する資格です。
試験 | Solutions Architect | SysOps Administrator | Developer |
試験時間 | 130分 | 180分 | 130分 |
受験料 | 150USD | 150USD | 150USD |
試験形式 | 65問、複数選択または複数応答形式 | 65問、単一・複数選択に加え、試験ラボあり | 65問、単一選択または複数選択形式 |
SysOps Administratorの試験内容に加えられた「試験ラボ」は、提供されたAWSアカウントのAWSマネジメントコンソールやAWS CLIで特定のシナリオに必要なタスクを実行する試験です。つまり、より実務的な対応が試験で必要になります。
プロフェッショナル
プロフェッショナルは、目安として2年以上の実務経験が求められ、3段階のレベルのなかで最も難易度が高い資格です。AWSにおける運用・管理、クラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて、実践的な経験を持つ個人を対象とした試験となっています。
試験 | Solutions Architect | SysOps Administrator |
試験時間 | 180分 | 180分 |
受験料 | 300USD | 300USD |
試験形式 | 75問、単一選択または複数選択形式 | 75問、単一選択または複数選択形式 |
Solutions Architectについては、「AWS認定ソリューションアーキテクト試験を取得するメリットと勉強法」でも紹介していますので、併せてご覧ください。
専門知識
専門知識は、目安としてAWSでの実務経験が最低2年以上に加え、各専門分野で5年以上の実務経験を持つ人を対象とした試験です。難易度はプロフェッショナルと同等以上となり、AWSのサービスを活かした「セキュリティ」、「データベース」、「機械学習」、「ネットワーク」、「データ分析」の専門知識やスキルが求められます。
試験 | Security | Database | Machine Learning | Advanced Networking | Data Analytics |
試験時間 | 170分 | 180分 | 180分 | 170分 | 180分 |
受験料 | 300USD | 300USD | 300USD | 300USD | 300USD |
試験形式 | 65問、単一選択または複数選択 | 65問、単一選択または複数選択 | 65問、単一選択または複数選択 | 65問、単一選択または複数選択 | 65問、単一選択または複数選択 |
資格取得後の注意点
AWS認定資格は、取得後も更新が必要になります。認定資格の有効期限は3年間であり、3年毎に再認定試験を受けなければ認定が更新されません。再認定試験は50%の割引バウチャーコードが使用できるため、取得時の半額で更新することが可能です。
認定資格に有効期限が設けられている理由は、AWSが常にアップデートを続けているため、一度資格を取得しても、知識やスキルを更新しなければ、何年も使い続けることは難しいからでしょう。資格取得後も継続的な学習が必要となる点は、注意点として覚えておく必要があります。
ただし、継続的な学習が必要となる点はAWSに限った話ではありません。IT業界は、日進月歩の世界であり、どの分野であっても進化し続けているため、学び続ける姿勢が重要です。
AWS認定資格の初心者向け勉強方法
AWS認定資格の取得に向けて、初心者向けの勉強方法をいくつか紹介します。
オンラインで動画学習
AWSでは公式のオンライントレーニングを提供しています。さまざまな種類の動画が公開されており、多くは10~40分程度の短い動画です。受験予定の方は無料で受講できますが、ほとんどが字幕のみ日本語対応となっています。
動画学習であれば、Udemyなどの動画学習サイトを利用することもおすすめです。Udemyの講座は種類が豊富で、日本語完全対応の講座も多数用意されているため、自分のレベルに合った講座を探せます。
サンプル問題・模擬試験を解く
ある程度知識をインプットできたら、サンプル問題や模擬試験を解くことをおすすめします。試験の雰囲気を掴むと同時に、アウトプットの練習にもなるため試験当日もスムーズに対応できるようになるでしょう。
AWSの試験別ページからサンプル問題をダウンロードできるため、受験する試験のサンプル問題は必ずチェックしておきましょう。ほかにも、以下のサイトから一部を除いて模擬試験を無料で受験できますので、こちらも試験前にチェックしておくことをおすすめします。
問題集・参考書を活用する
インターネットを活用した学習と併せて、参考書などの書籍による学習も行ないましょう。書籍は体系的に情報がまとめられており、初めて試験を受験する際には特に役立ちます。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」のように、AWSから認定されている書籍も多く出版されているため、オンライン学習の補強に問題集や書籍も活用しましょう。
実際にAWSを操作する
AWSには無料枠が用意されています。アカウント登録から12ヶ月間は一部のサービスを無料で利用可能です。AWS認定資格では、実際にサービスを利用している人を対象としているため、知識だけでなく経験としてAWSの操作を知っておくと試験に役立ちます。
AWS資格には公式情報も役立つ
AWS公式情報は、AWS認定資格の試験対策としても役に立ちます。AWSはサービスのアップデートが速いため、適宜AWSの公式資料を確認して最新の情報を入手することが重要です。多くは英語で提供されていますが、一部日本語で読める情報も存在します。
- AWSクラウドサービス活用資料集:AWS Black Belt Online Seminarで公開したコンテンツ(YouTube/PDF/Slideshare/AWS Blog)をまとめたリンク集
- AWSドキュメント:ユーザーガイド、開発者ガイド、APIリファレンス、チュートリアルなど
- AWSホワイトペーパー:AWSの活用方法をまとめたアナリストによるベストプラクティス集
AWS認定資格の取得に向けてスタートしよう!
AWS認定資格は、全11種類であり、3段階のレベル(基礎・アソシエイト・プロフェッショナル)と専門知識に分けられています。AWS認定資格を取得することで、実務ベースの知識が身につき、専門知識を保有していることを証明できるメリットが得られます。加えて、継続的な学びにもつなげられることから、AWSを業務で利用している場合には特に取得が推奨される資格です。
これからAWS認定資格の取得を目指す方には、下記の講座がおすすめです。
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コメント:AWSを操作した経験がない方は、画面で見ながら機能を把握できるのでとても勉強になる。正直、AWSのクラウドプラクティショナーの試験の際にこの講義を学習しておけばとよかったと後悔しています。
評価:★★★★★
コメント:実際にこちらの講座を一通り受講が試験に合格できました。時間の都合上、途中からハンズオンはやらなくなってしまいましたが、非常に丁寧な解説が良かったと思います。
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