AWS認定資格の難易度や試験内容を一覧で紹介!

AWS(Amazon Web Service)のスキルを高めるためにAWS認定資格の取得を検討しているものの、

・試験の形式や難易度が分からない…。
・効率的な勉強方法を知りたい…。

という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、

・AWS認定資格の試験内容や難易度
・AWS認定資格の初心者向けの勉強方法

についてご紹介します。

AWS認定資格とは?

AWSは「Amazon Web Services」の略称で、Amazonの子会社が提供するクラウドサービスのことです。AWSはシェアNo.1のクラウドサービスで、世界中のユーザーに広く利用されています。

AWS認定資格は、AWSを使うための技術的なスキルや、専門知識を問う試験です。初心者向けの基礎試験から、各分野の専門家に向けた試験まで、幅広いレベルが用意されています。

AWSについては「AWS(Amazon Web Services)とは?利用するメリットや資格を徹底解説」で解説していますので、参考にしてみてください。

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AWS認定資格の一覧

AWS認定資格の難易度と分野は次の通りです。

区分け 難易度 資格
FOUNDATIONAL
(基礎)
Cloud Practitioner
ASSOCIATE
(アソシエイト)
Solutions Architect (Associate)
SysOps Administrator
Developer
Data Engineer
PROFESSIONAL
(プロフェッショナル)
Solutions Architect (Professional)
DevOps Engineer
SPECIALTY
(専門)
Advanced Networking
Machine Learning ※2024年4月に廃止
Security ※2024年4月に廃止
Database ※2024年4月に廃止

資格の難易度別に試験内容や形式を解説

AWS認定資格を受験する際は、試験ごとに試験時間や受験料が異なるため、自分が受験する資格について事前に確認しておくことが重要です。ここでは、資格の難易度別にAWS認定資格の試験内容や受験料などを紹介します。

※受験料は2024年2月時点の情報です。

蛍光ペンでノートに何かを書く女性

【難易度:易】FOUNDATIONAL(基礎)

FOUNDATIONAL(基礎)には、「Cloud Practitioner(AWS認定クラウドプラクティショナー)」の試験のみが含まれます。AWSに関する経験は必要なく、ITやAWSに関する基礎的な知識が問われる試験です。クラウドサービス初心者の方に適しています。

試験 Cloud Practitioner
試験時間 90分
受験料 11,000円(税抜)
試験形式 65問、複数選択・または複数応答形式

【難易度:中】ASSOCIATE(アソシエイト)

ASSOCIATE(アソシエイト)は、目安として1年間のAWS実務経験が求められ、3段階のレベルの中間に位置する資格です。ASSOCIATEには、下記の4つの試験が含まれます。

  • Solutions Architect(AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト)
  • SysOps Administrator(AWS認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイト)
  • Developer(AWS認定デベロッパーアソシエイト)
  • Data Engineer(AWS認定データエンジニア)

「Data Engineer (AWS認定データエンジニア)」については、2024年4月に本試験が開始されます。

試験 Solutions Architect(Associate) SysOps Administrator Developer Data Engineer
試験時間 130分 180分 130分 170分
受験料 15,000円(税抜) 15,000円(税抜) 15,000円(税抜) 15,000円(ベータ期間中は7,500円)(税抜)
試験形式 65問、複数選択または複数応答形式 65問、単一・複数選択に加え、試験ラボあり 65問、単一選択または複数選択形式 85 問 (択一または多肢選択)

「Solutions Architect(AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト)」については、「AWS認定ソリューションアーキテクト試験を取得するメリットと勉強法」で詳しく解説しています。

【難易度:難】PROFESSIONAL(プロフェッショナル)

PROFESSIONAL(プロフェッショナル)は、目安として2年以上の実務経験が求められ、3段階のレベルのなかで最も難易度が高い資格です。AWSにおける運用・管理、クラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて、実践的な経験を持つ個人を対象とした試験となっています。PROFESSIONALに含まれる試験は次の2つです。

  • Solutions Architect(AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)
  • DevOps Engineer(AWS認定DevOpsエンジニア)

「Solutions Architect(AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)」は、アソシエイト試験の上位資格に位置づけられます。

試験 Solutions Architect(Professional) DevOps Engineer
試験時間 180分 180分
受験料 30,000円(税抜) 30,000円(税抜)
試験形式 75問、単一選択または複数選択形式 75問、単一選択または複数選択形式

【難易度:難】SPECIALTY(専門)

SPECIALTY(専門)は、目安としてAWSでの実務経験が最低2年以上に加え、各専門分野で5年以上の実務経験を持つ人を対象とした試験です。難易度はプロフェッショナルと同等以上となり、AWSのサービスを活かした「セキュリティ」「データベース」「機械学習」「ネットワーク」「データ分析」などの専門知識やスキルが求められます。SPECIALTYに含まれる試験は次の6つです。

  • Advanced Networking(AWS認定高度なネットワーキング)
  • Machine Learning(AWS認定 機械学習)
  • Security(AWS認定セキュリティ)
  • Database(AWS認定データベース)
  • SAP on AWS(AWS認定SAP)
  • Data Analytics(AWS認定データアナリティクス)

ただし「Database(AWS認定データベース)」「SAP on AWS(AWS認定SAP)」「Data Analytics(AWS認定データアナリティクス)」については、2024年4月に廃止されます。

試験 Advanced Networking Machine Learning Security Database
※2024年4月廃止
SAP on AWS
※2024年4月廃止
Data Analytics
※2024年4月廃止
試験時間 170分 180分 170分 180分 170分 180分
受験料 30,000円(税抜) 30,000円(税抜) 30,000円(税抜) 30,000円(税抜) 30,000円(税抜) 30,000円(税抜)
試験形式 65問、単一選択または複数選択 65問、単一選択または複数選択 65問、単一選択または複数選択 65問、単一選択または複数選択 65問、単一選択または複数選択 65問、単一選択または複数選択


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AWS認定資格を取得するメリット

AWS認定資格を取得するメリットとしては、主に次の3点が挙げられます。

  • 最新のクラウド知識を網羅的に学習できる
  • 大規模なプロジェクトに参画できる
  • 専門スキルの証明となる

最新のクラウド知識を網羅的に学習できる

AWSの公式資格のため、正しい知識を網羅的に身につられることが資格取得のメリットです。資格の勉強を通じて、AWSに含まれる幅広いサービスに関する知見を広げられます。

また、資格には有効期限があり、試験内容は随時更新されるため、繰り返し学習することで知識のアップデートが可能です。

大規模なプロジェクトに参画できる

クラウドサービスは多くの大企業が採用しているため、AWSのスキルや知識が身につくことで、大規模なプロジェクトに参画できる可能性が高まります。エンジニアとして、より高度な業務に関わり年収を上げたい方は、AWS認定資格の取得がおすすめです。

専門スキルの証明となる

AWS認定資格は公式の資格のため、取得することでクラウドサービスに関するスキルや知識を客観的に証明できます。転職やキャリアアップの機会に、自身の専門スキルをアピールできる点がAWS認定資格のメリットです。

矢印が右肩上がりになっている

AWS認定資格の注意点

AWS認定資格を取得する際は、次の2つの点に注意が必要です。

  • 3年ごとの資格更新が必要
  • 2024年4月1日から受験料が値上げ

3年ごとの資格更新が必要

AWS認定資格は、取得後も更新が必要になります。認定資格の有効期限は3年間であり、3年毎に再認定試験を受けなければ認定が更新されません。

クラウドサービスは変化が激しい分野ですが、期限に合わせて再度資格を取得することで知識のアップデートが可能です。

2024年4月1日から受験料が値上げ

AWS認定資格の受験料は、2024年4月から最大10,000円値上げされます。各試験の受験料の変化は次の通りです。(※金額は2024年3月時点の情報です)

区分け 2024年
4月1日以前
2024年
4月1日以降
値上げ金額
FOUNDATIONAL
(基礎)
11,000円(税抜) 15,000円(税抜) 4,000円
ASSOCIATE
(アソシエイト)
15,000円(税抜) 20,000円(税抜) 5,000円
PROFESSIONAL
(プロフェッショナル)
30,000円(税抜) 40,000円(税抜) 10,000円
SPECIALTY
(専門)
30,000円(税抜) 40,000円(税抜) 10,000円

参考:AWS公式サイト

2024年4月1日以降に資格取得を予定している方は、受験料が上がることに注意しましょう。

AWS認定資格の初心者向け勉強方法

AWS認定資格の取得に向けて、初心者向けの勉強方法をいくつか紹介します。

オンラインで動画学習

AWSでは公式のオンライントレーニングを提供しています。さまざまな種類の動画が公開されており、多くは10~40分程度の短時間の動画です。受験予定の方は無料で受講できますが、ほとんどの動画が字幕のみ日本語対応となっています。

字幕ではなく、日本語で話す講師の講座を受講したい方には、Udemyがおすすめです。Udemyの動画講座は、日本語完全対応の講座が多数用意されています。また、講座の種類が豊富なため、自分のレベルに合った講座や、試験対策に詳しいプロフェッショナルによる講座を選んで学習できます。

Amazon AWSについての講座は「Amazon AWSコース | AWS認定試験準備」から探せます。

PCでタイピングをする人

サンプル問題・模擬試験を解く

ある程度知識をインプットできたら、サンプル問題や模擬試験を解くことをおすすめします。試験の雰囲気を掴むと同時に、アウトプットの練習にもなるため試験当日もスムーズに対応できるようになるでしょう。

サンプル問題はAWSの試験別ページからダウンロードできます。受験する試験のサンプル問題は必ずチェックしておきましょう。ほかにも、AWS Skill Builderでは一部を除いて無料で模擬試験を受験できますので、こちらも試験前にチェックしておくことをおすすめします。

問題集・参考書を活用する

インターネットを活用した学習と併せて、参考書などの書籍による学習も行いましょう。書籍は体系的に情報がまとめられており、初めて試験を受験する際には特に役立ちます。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」のように、AWSから認定されている書籍も多く出版されているため、オンライン学習の補強に問題集や書籍も活用しましょう。

実際にAWSを操作する

知識が身に付いたら実際にAWSを操作してみましょう。AWS認定資格は、実際にサービスを利用している人を対象としているため、知識だけでなく経験としてAWSの操作を知っておくと試験に役立ちます。なお、AWSには無料枠が用意されており、アカウント登録から12ヶ月間は一部のサービスを無料で利用可能です。

AWS資格には公式情報も役立つ

AWS公式情報は、AWS認定資格の試験対策としても役に立ちます。AWSはサービスのアップデートが速いため、適宜AWSの公式資料を確認して最新の情報を入手することが重要です。公式情報の多くは英語で提供されていますが、一部日本語で読める情報も存在します。

以下は、AWSの公式情報です。

数冊の本を持つ人

AWS認定資格の取得に向けてスタートしよう!

AWS認定資格には複数の種類があり、3段階のレベル(基礎・アソシエイト・プロフェッショナル)と専門知識に分けられています。自分のレベルに合った実務ベースの知識が身につき、専門知識を証明できることがAWS認定資格を取得するメリットです。また、試験の内容が随時アップデートされるため、資格の更新を通じて継続的に学ぶことで、AWSを使った業務に役立てられます。

これからAWS認定資格の取得を目指す方には、下記の講座がおすすめです。

下記講座のレビューを一部紹介

評価:★★★★★
コメント:AWSを操作した経験がない方は、画面で見ながら機能を把握できるのでとても勉強になる。正直、AWSのクラウドプラクティショナーの試験の際にこの講義を学習しておけばとよかったと後悔しています。

評価:★★★★★
コメント:実際にこちらの講座を一通り受講が試験に合格できました。時間の都合上、途中からハンズオンはやらなくなってしまいましたが、非常に丁寧な解説が良かったと思います。