PL-900の難易度や受験のメリット・試験対策方法を解説!

マイクロソフト社が運営する試験「PL-900」に合格すると、Microsoft Power Platformに関するスキルを証明することが可能です。この記事では、PL-900の難易度や受験するメリット、おすすめの勉強方法などについて解説します。PL-900の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

PL-900とは?試験の概要は?

PL-900とは、マイクロソフトが認定する資格試験です。PL-900の認定試験では、Microsoft Power Platformに関する問題が出題されます。

Microsoft Power Platformは、ビジネスの業務改善に役立つの様々なアプリケーションを簡単に実装できるクラウドサービスです。Microsoft Power Platformには次のようなサービスが含まれます。

Power BI

ビジネスに関するデータ分析を簡単に行うためのサービスです。データの特徴を分かりやすく可視化し、ビジネス戦略の立案に役立つ知見が得られます。

Power Apps

課題解決に必要なアプリケーションを作成できるサービスです。プログラミングのスキルが無くても、業務に役立つツールを作成できます。

Power Automate

繰り返しの多い作業やルーティン業務を自動化できるサービスです。AIによる画像やテキストの検出機能も備わっています。

Power Virtual Agents

ユーザーと自動でやり取りするチャットボットを構築できるサービスです。コーディング不要で高機能なチャットボットを作成できます。

Power Pages

ビジネス向けのWebサイトをローコードで制作できるサービスです。データ収集用のフォームを作成したり、アクセスデータを分析したりすることもできます。ただし、Power Pagesに関してはPL-900の出題範囲には含まれません

学習する男性

PL-900の試験概要

PL-900の試験は、コンピュータ上で受験するCBT形式です。Microsoft Power Platformのビジネス価値を説明したり、コアコンポーネントを特定したりする問題が出題されます。また、Microsoft Power Platformに含まれる各サービスの機能に関する知識も必要です。

出題範囲ごとの重みは次のように設定されていて、割合が大きい範囲ほど問題数も多くなる傾向があります。

出題範囲 重み 主な出題内容
ビジネス価値の説明 20~25% ・各サービスでできること
・他のMicrosoft製サービスとの連携について
・ユーザー管理に関する知識
・セキュリティポリシーに関する知識
コアコンポーネントの特定 10~15% ・データベースの特徴や仕様
・コネクタの機能や使い方
・AIビルダーの機能や価値
Power BIの機能 20~25% ・グラフの種類の使い分け
・複数のソースから得られたデータの統合
・利用できるデータの形式
・レポートやダッシュボードの作成方法
Power Appsの機能 25~30% ・主なコンポーネントの機能と使い方
・データソースの形式
・データからアプリケーションを作成する方法
・ユーザーエクスペリエンスのデザイン
・アプリケーションの共有方法
Power Automateの機能 10~15% ・フローの種類とそれぞれの違い
・主なトリガーやアクションの使い方
・ループ処理の使い方
Power Virtual Agentsの機能 1~5% ・Microsoft Teams内での活用方法
・チャットボットの基本的な作成方法

問題数は40問前後、試験時間は45分間です。試験の点数は1点~1,000点で計算され、700点以上で合格となります。

受験料は社会人の場合13,200円(税込)学生は割引料金の7,700円(税込)です。

(※)試験の詳細は公式サイトをご確認ください。

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PL-900の難易度

PL-900の難易度は、Microsoft認定資格試験の中で最も易しいFundamentalレベルに設定されています。ローコードツールを使ったアプリケーション開発の経験が少なくても、Microsoft Power Platformの機能を勉強すれば合格が可能です。

Microsoftの資格試験の難易度については、Microsoft Azureの認定資格試験について解説した以下の記事も参考にしてください。

Microsoft Azure認定資格を難易度別に解説!おすすめの勉強方法は?

PL-900試験対策の勉強方法

PL-900の試験対策の勉強方法には、公式の学習コンテンツやおすすめの問題集などいくつかの種類があります。ここでは、PL-900の主な勉強方法を紹介します。

公式のコンテンツで学習する

公式の無料オンライントレーニング「Microsoft Virtual Training Days」は、Power Platformの基礎について学べる講座です。マイクロソフトのエキスパートによる解説が受けられ、リアルタイムチャットで質問することもできます。講座への参加後に、PL-900の受験料が無料になる特典が付与される点も、Microsoft Virtual Training Daysの特徴です。

◆無料のトレーニング イベント Virtual Training Days| Microsoft Events and Seminars

オンデマンドセミナー「Microsoft 認定資格 PL-900 試験対策講座」では、3時間程度の動画で試験に向けた学習ができます。試験の出題範囲ごとの重要なポイントについて、練習問題を交えながら学ぶことが可能です。

PL-900 : Microsoft Power Platform Fundamentals 試験対策講座

マイクロソフトが運営するeラーニングサイト「Microsoft Learn」でも、PL-900の試験勉強ができます。学習内容ごとに講座が分かれていて、好きな時間に自分のペースで学べる点がMicrosoft Learnの特徴です。

◆トレーニング | Microsoft Learn

おすすめの問題集で学習する

実際のテストに近い形で試験対策をしたい場合、Udemyの問題集がおすすめです。以下の講座では、PL-900の模擬試験を解くことで実力を身に付けられます。

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絶対合格!Microsoft PL-900 模擬試験問題 ※日本語対応

PL-900を受験するメリット

PL-900を受験すると、業務改善に役立つMicrosoft Power Platformの機能を習得することができ、ビジネスの生産性を向上できます。また、DX推進に対する理解を深められることもメリットとして挙げられます。PL-900の試験勉強で得た知識をもとに、ビジネス現場の課題に応じたツールを選び、DX推進に役立てることが可能です。

マイクロソフト社のPL-900は、Microsoft Power Appsに関する資格試験です。Power BIやPower Automate、Power Appsなど業務効率化に役立つツールについての問題が出題されます。公式の対策サイトやUdemyの問題集などを活用し、ぜひPL-900の勉強を効率的に進めてください。