WordやExcelなどのMicrosoft Office製品の利用スキルを証明するMOS資格は、取得しておけば一定のスキルを持っていることを証明できるため、就職活動や転職活動なども有利に進められます。これから就職活動や転職活動を行う前に、MOS資格を取得しようと考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、MOS資格試験の難易度や合格のための手順などを解説します。併せて、独学で試験に合格するための勉強プランや役立つ参考書なども紹介しますので、是非参考にしてみてください。
MOS資格試験に独学で合格することはできる?
MOS資格はスペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)に分けられ、同一バージョン内で所定の科目に合格するとマイクロソフトオフィスマスターの称号が獲得できます。例えば、MOS 365&2019 エキスパートであれば、一般レベルのExcel、Word、PowerPoint、Outlookのうち3科目合格に加え、次のうちの2つの科目に合格する必要があります。
- Wordエキスパート(上級レベル)
- Excel エキスパート(上級レベル)
- Access
このようにMOS資格試験のレベルは分けられていますが、自宅にパソコンがあり、ある程度の操作に慣れている人であれば、スペシャリストの取得は独学でも比較的容易に達成できるでしょう。さらに勉強を重ねれば、エキスパートまで取得できる可能性があります。
また、まったくの初心者の方でも、不明な部分を自分で調べることができる場合は、独学でもスペシャリストに合格できる可能性があります。しかし、自力で進めることが難しい人は、パソコン教室などに通うことをおすすめします。
いずれの場合も、参考書などを活用して出題範囲をしっかりと把握しておくことが、確実に合格するために大切となります。
MOS資格試験の難易度は?
先程も触れたとおり、MOS資格にはスペシャリストとエキスパートの2つの難易度があります。スペシャリストは比較的難易度が低いため、独学でも十分に合格を狙えるでしょう。MOS資格の合格率はスペシャリストが約80%、エキスパートが約60%と言われており、コンピュータ関連の資格の中では、全体的に難易度は低いと言えます。
取得するMOS資格の種類としては、一般業務で利用することの多いWord/Excel/PowerPointを中心に取得を目指す人が多い傾向にあります。それぞれの出題範囲を簡単にまとめましたので、試験の難易度をチェックする意味でも確認しておきましょう。より詳細な出題範囲については、公式サイトをご確認ください。
種類 | 区分 | 出題範囲 |
Word | スペシャリスト | 文書作成、文字装飾、表作成、グラフ挿入など |
エキスパート | 文章の校閲、高度な書式設定、コメント機能など | |
Excel | スペシャリスト | テーブルやグラフの作成・編集、基本的な関数の使用など |
エキスパート | 複数のデータ管理、高度な関数、高度な機能を駆使したグラフの作成など | |
PowerPoint | ― | プレゼンテーションの作成、テキストや図形の挿入、グラフの挿入、アニメーションの適用など |
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Udemyで講座を探す >独学でMOS資格試験に合格するための手順とは?
MOS資格試験に合格するための手順としては、大まかに分けると次のとおりとなります。
- 取得する資格の種類を決める
- 参考書などで対象資格の情報を集める
- 受験日を決める
- 勉強プランを立てて試験範囲を一通り勉強する
- 実践問題を繰り返し解く
- 試験を受ける
WordやExcelなどに触れたことがあり、パソコンを使って作業が行えるぐらいの操作スキルを持っている人であれば、2週間程度の勉強で資格取得が目指せます。反対にパソコンに慣れていない人は1~2ヶ月程度かかり、慣れている人よりも倍以上の時間が必要になると思ったほうがよいでしょう。
上記の1~6の手順のなかから、より重要な手順をもう少し具体的に解説します。
MOS資格試験の受験日を決めよう
実際に勉強を進める前に、試験日を決めることは重要です。試験日を決めることでその目標に向かってスケジュールを立てられるようになります。このとき、長期のスケジュールを立ててしまうとモチベーションが続かない可能性があるため、短期集中のスケジュールを立てて勉強することがおすすめです。
試験日に関しては、あらかじめ試験日が決められている「全国一斉試験」と、自分で試験日を決められる「随時試験」の2種類から選択できます。全国一斉試験は、基本的には毎月第3日曜日に各県の代表的なパソコン教室で行われることが多い試験です。対して、臨時試験はパソコン教室などによって毎日、または1~2回/週の頻度で行われている試験日から自分で選択できます。
なお、どちらの試験も申し込み方法が異なるだけで、試験内容は同じものです。
MOS資格試験に向けてプランを立てて勉強しよう
次に試験日に合わせて勉強プランを立てます。まずは、テキストをひたすら読み込んで基礎知識のインプットを行いましょう。インプットは大体1週間を目安に、すべての範囲を繰り返し読むように進めます。
インプットが終わったら、実践問題や模擬試験を解く段階(アウトプット)に移ります。インプットだけでは理解度のチェックが難しいため、必ずアウトプットすることが重要です。実践問題を解く中で、わからないことがあったら、再びテキストを読み直して知識・スキルとして身につけていきましょう。
実践問題などを解くアウトプット作業は、インプットが終わってから試験日まで繰り返し実施します。MOSの試験では、実践問題に似た問題や同じ解き方の問題が出題されることが多い傾向にあります。そのため、問題を見て瞬時に答えがわかるぐらいまで繰り返し解くことが重要です。
実際の試験では7割以上が取れたら合格となるため、実践問題などを解く際には9割以上を取れるような状態を目指して勉強を進めましょう。
MOS資格試験対策に役立つのはコレ!
MOS資格試験対策としては、まずテキスト(参考書)を手に入れましょう。テキストは試験範囲をすべてカバーしており、一通り読み進めるだけで必要な知識・スキルを身につけられます。
おすすめのテキストとして、ここでは2つのテキストを紹介します。
1つ目は「よくわかるシリーズ 対策テキスト&問題集」です。人気のテキストで、コレさえあれば試験対策は十分と言っても過言ではない内容となっています。学習の進め方や試験の攻略ポイントまでおさえることができ、付属のCD-ROMを使えば本番さながらの模擬試験を受けられます。
2つ目は「MOS攻略問題集」です。このテキストは出題範囲を完全網羅しており、問題数が充実している点が特徴です。とにかく多くのアウトプット(実践)を行うために活用できるテキストであり、1つ目のテキスト「よくわかるシリーズ 対策テキスト&問題集」と併せて利用することでインプットとアウトプットを十分に行えるようになるでしょう。
なお、テキストを選ぶ際には自分が受験する試験科目と、そのバージョンに合ったものを選ぶ必要があります。例えば、Word試験科目のバージョンは「2013」「2016」「365&2019」の3種類です。それぞれに出題形式や細かな操作に違いがあるため、より実用的に活かすためにも、テキストの対応バージョンには注意しましょう。
最近では、動画形式で学べるコンテンツも充実しています。Udemyのような、動画学習プラットフォームでも、WordやExcelについて、実践的に学べる講座が盛りだくさんです。独学で試験対策を行う場合、参考書だけでは挫折してしまう可能性が高いという人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
効率よく勉強してMOS資格試験に独学で合格しよう!
MOS資格は一般業務で多用するMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する資格であり、取得することで就職活動も有利に進められるようになります。MOS資格はスペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)に分けられていますが、スペシャリストの合格率は約80%、エキスパートの合格率は約60%と比較的取得しやすい資格です。
独学でも十分に取得が目指せる資格であり、この記事の中では合格するための手順やおすすめの試験対策方法についても紹介しました。この記事を参考に、就職活動の前にMOS資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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