「まず5分だけ」忙しいマネージャーが続けられた、学びの習慣化術。

品質保証の現場で、データ活用やコミュニケーション改善に取り組んでいる森下聡さんは、多忙な業務の中で、「感覚と経験だけでは限界がある」と気づきます。
「自分が行動を変えることでチームにも良い影響を与えたい」。
そんなマネージャーとしての強い責任感から、基礎からデータ活用方法等を学び直す決意をした森下さん。Udemyで学習を継続できた理由に迫ります。
森下 聡さん
製薬メーカーで開発からキャリアをスタートし、現在は品質保証部門のマネージャーとして複数拠点を統括。膨大な情報を扱う中でその活用方法に改善課題を感じ、データ処理や自動化を動画学習で基礎から習得。業務の効率化につなげてきた。今はAI時代に必要な“伝える力”にも注力し、学び続ける姿勢を通じて組織への貢献を広げている。

森下 聡さんの受講したUdemy講座

仕事の“つまずき”が、学びへの一番のヒントだった

学びに本腰を入れようと思ったのは、どんなタイミングでしたか?

学びに本腰を入れたのは、感覚と経験だけで仕事を回すのに限界を感じたときでした。品質保証の業務は情報量も関係者も多く、「もっと良いやり方があるはずなのに、自分の知識が追いついていない」と気づきました。膨大なデータを有効活用できず、業務は忙しいままで、このままではチームにも自分にも良くないと感じました。そこで、”まずは基礎を学ぼう”と決心し、Udemyに取り組み始めました。


どのような内容から学習に取り組み始めましたか?

最初は、日々の業務で「困っているところ」から取り組みました。具体的には、データの扱い方や可視化など、品質保証の現場ですぐ生かせる内容です。もともとExcelは基本操作しかできず、集めたデータを十分に活用できていませんでした。そこでUdemyでPower Query や自動化の講座を受けて、「こうすれば一気に整理できるんだ」と理解が深まりました。まずは身近な課題に直結するところから。それが、学びを続けられた一番の理由だと思います。


忙しくても続いたのは、小さく始めて成長を実感できたから

Udemyを学習プラットフォームとして選ばれた背景を教えてください。

選んだ一番の理由は、“学びのハードルが低いこと” でした。本を買うとなるとどうしても身構えてしまうのですが、動画ならまずは気軽に試せますし、合わなければすぐ別の講座に変えられます。これは自分にとって大きかったです。もうひとつは、講座の幅が本当に広いこと。データ活用のような実務寄りの内容から、コミュニケーション、マネジメント、英語まで、興味に合わせてどんどん探せる。“いま必要なもの” と “少し先に必要になりそうなもの” を同時に拾えるのは大きな魅力です。


特に「これ、良かったな」と思えた講師や講座はありますか?

特に良かったのは データ活用系 と コミュニケーション系 の講座です。データ系では、Power Query や自動化の基本を丁寧に教えてくれる内容が多く、「こうすれば整理できるのか」と実務にすぐ生かせました。また、管理職向けのコミュニケーション講座では、指示の伝え方や受け手の視点など、自分の癖に気づける学びがありました。どちらも“まずはここから”という入りやすさがあって、続けやすかったですね。


忙しい中で、どうやって学習時間をつくっていたのですか?

学習時間は、まとまって確保しようとしないことがコツでした。私の場合、帰宅が遅い日も多いので、子どもが寝たあとの夜の短い時間を使って、「今日は5分だけでも」と軽い気持ちで動画を再生していました。また、家事をしながらの“ながら受講”もよくやっていました。洗い物をしながら、片付けをしながらでも、耳で聞くだけで学べる内容は多いので、意外とインプットできますね。あとは、週に何回ログインできたかアクティビティ画面 * で見えるので、それで 「今週まだ触れてないな」と気づけて、自然と習慣になっていきました。

*Udemy Businessの機能です。


実務に取り入れてみて、何か変わった実感はありますか?

特に大きかったのは、データの扱い方が変わったことです。以前は「なんとなく」整理していたものを、講座で学んだ方法で処理すると、必要な情報が短時間で、しかも正確に取り出せるようになりました。もうひとつは、コミュニケーションの質が上がったこと。

指示の背景や期待していることを丁寧に伝えるようにしただけで、メンバーの動き方が少しずつ変わってきたのを感じます。


AIでは補えない部分を、マネージャーとしてどう担うか

今後、特に力を入れていきたい学びは何ですか?

今後は、マネジメントまわりの学びにより力を入れたいと思っています。これまでは、自分が手を動かして成果をつくる“プレイヤー寄り”の働き方が多かったのですが、組織としては、メンバーに任せて育てていくことがより重要になってきています。ただ、コミュニケーションや育成は “形が見えにくい” 分野なので、「これで良かったのかな」と迷うことも多いんですよね。だからこそ、講座を通じて他の考え方や伝え方を知り、日常の中で少しずつ実践していく ことを続けたいと思っています。


AI時代の中で、特にコミュニケーションを意識していると伺いました。

AIが業務にどんどん入ってくる中で、「人とどう向き合うか」 の重要性がむしろ前より大きくなっていると感じています。AIは情報を整理したり、作業を効率化したりするのは本当に速いですが、相手の気持ちや状況、伝え方の温度感までは読み切れません。「この指示は相手にどう伝わるか?」「どんな背景があるのか、ちゃんと共有できているか?」を考えながらマネージャーとしての業務遂行力を高めようと思っています。


最後に、これからUdemyを始めたい人へのひと言をお願いします。

まずは、気になった動画を1本だけ再生してみるところからでいいと思います。学びって、最初の一歩がいちばん重たいのですが、始めてしまえば意外と続きます。大げさな準備よりも、“ちょっと試してみる” の積み重ねが、あとで振り返ると大きな力になります。

肩の力を抜いて、まずは気軽に始めてみてください。きっと、どこかに“今の自分にちょうどいい学び”が見つかるはずです。


森下 聡さんの受講したUdemy講座