“危機感”から始めた学びが、スキルと自信に変わるまで。

物理専攻出身で入社時はIT未経験だった竹内健悟さん。
いまでは AWS資格を全種取得し、生成AI活用に特化した業務にもアサインされるなど、驚くべきスピードでスキルを伸ばしています。
その原動力には、「置いて行かれたくない」という危機感と、「学んでみると意外と楽しい」という素直な気づきがありました。
竹内 健悟さん
IT企業でデータベース構築からキャリアをスタート。「全国で通用するエンジニアになる」という目標のもと、当時業務外のクラウド学習を開始し、AWS認定資格12種をすべて取得。今年「2025 Japan AWS All Certifications Engineers」を受賞した。現在はAI・Python・統計・英語へと学びを広げ、データ活用支援を中心に、クラウド・AI・セキュリティを横断するエンジニアとして活躍中。

竹内 健悟さんの受講したUdemy講座

IT未経験からの挑戦。小さな危機感が学びの原点になった。

学習を本格的に始めたきっかけを教えてください。

大学では物理を専攻していたので、IT未経験からのキャリアスタート。入社後に実務へ触れるなかで、技術の変化が想像以上に速く、このままでは通用しなくなるかもしれないという危機感がありました。

そこで業務を通じた学びだけに頼らず、自分で学ぶ時間を確保し続けないと追いつけない、と腹をくくったのが最初の一歩です。”学び続けないと置いていかれる”という焦りが、学習に本気で向き合い始めたきっかけでした。


最初にどんな学習からスタートしたのですか?

正直、暗記が苦手で、最初は資格試験を避けていました。でも、入社1年目の成果発表会で”自分には定量的な成果が無い”と気づかされたのです。そこで、まずは資格を取ろうと、業務で習得したJavaやデータベース関連の資格対策から始めました。

資格試験は、範囲が決まっていてそれを満たすと体系的に知識が身に着く仕組みであるため、基礎の抜け漏れを埋めるのに向いていました。取り組んでみると意外としんどくないな、面白いなと感じ始め、小さな達成感が積み上がっていき、そこから学習を継続できるようになりました。


学び方が変わると、仕事が変わる。日々の積み重ねがスキルと自信につながった。

当時業務外だったクラウドの学習をはじめたきっかけは何ですか?

異なる部門でクラウド案件に携わっていた先輩と話していてクラウドに興味を持ちました。ただ、当時は知識も経験も不足していたので、まずはAWS認定資格の取得を目標に据えて、業務外で体系的に学ぼうと決めました。

独学で迷うよりも、短い時間でも進めやすい講座を使って進捗を作りたかったので、Udemyを受講し始めました。


なぜUdemyで学ぼうと思いましたか?

実は、Udemyは大学生の頃から知っていて、AIの講座を受講したことがありました。会社の先輩からもハンズオン形式で学べるものの方が効果的だと薦めてもらったので、手を動かしながら進められるUdemyを選びました。


特に役に立った、参考にしたUdemy講師やUdemy講座はありますか?

社会人2年目の春にAWS Solutions Architect – Associate資格を取得したのですが、その時に受講した講座が印象に残っています。


 Udemyで良かったことをおしえてください。

AWSはサービスの更新が激しいので書籍では追いついていないこともあるのですが、Udemyは更新が速く、最新情報にすぐアクセスできる点が良かったです。動画だと画面の操作や流れも含めて追えるので、「どこを触ればよいか」が分かりやすいのも助かりました。

また、書籍で学習する際は問題を解いた後の振り返りに少し手間がかかっていたのですが、Udemyで受講した模試は分野別の達成率などが可視化できるので、効率的に自身の苦手を把握できるようになりました。

その結果、点数が低い分野を優先して講座で再度学習し、もう一度解き直す、というサイクルを回せるようになりました。勉強量を増やすというより、無駄を減らして効率を上げられた感覚があります。


学習時間はどのように確保していたのでしょうか?

通勤バスの15〜20分を必ず勉強時間にしていました。休日は午前中に1〜2時間ですね。ただ、どうしても業務が忙しくなってモチベーションや時間がない時期もありました。そういう時期は数週間”勉強しない”と自分の中であえて宣言した期間を作り、罪悪感を少なくする工夫をしていました。


学びが実務にどんな変化をもたらしましたか?

AWSの資格取得をきっかけに、社内でも「AWSに強い人」と認識され、大規模なAWS案件を担当させてもらいました。知識が増えたことで、設計や構成の選択肢を自分で比較して説明できるようになり、任せてもらえる範囲が広がった感覚があります。

また、AI開発の業務に関心を持つようになり、積極的に手をあげたことで、部門異動も実現しました。

現在はAIモデルの構築だけでなく、生成AIを使ってシステムのプロトタイプを簡単に作れるようになりました。言葉だけで説明するよりも、動くものを見せながら要件や期待値をすり合わせられるので、ユーザーとの認識合わせが格段にしやすくなったと実感しています。


挑戦を続ける人でありたい。生成AIを軸に、未来の力を広げていく

これから力を入れたい学習領域は?

生成AIです。普及はしているけれど、使う人のスキルで成果が大きく変わる領域だと思うので、実務にどう活かせるかも自分の手で確かめたいですね。学ぶ目的はただ「最新技術を追うこと」ではなく、現場の課題に当てはめて成果につなげることだと考えています。

また、AWS資格取得をきっかけに、海外イベントへの参加機会が増えたのですが、英語力の必要性も実感しています。特に英会話が課題なので、Udemyで英語学習も進めていきたいです。


中堅ポジションに近づく中で、どんなキャリアを描いていますか?

年次が上がると守りに入りがちなのですが、新しいことに挑戦し続ける人でいたいです。
リスクは適切に判断しつつ、技術も視点も広げていけるようになりたいと思っています。


後輩育成にも携わっていると伺いました。

2年目社員のOJTを担当していますが、育成のためというより、自分が学び続ける姿勢を見せることで背中を押せたらいいなと思っています。若手の吸収力には敵いませんが、学び続ける習慣だけは負けたくないですね。


最後に、これからUdemyで学び始めたいという人に、アドバイスはありますか?

最初から難しい講座を選ばなくていいと思います。僕も最初は“できるもの”から始めて、少しずつステップアップしていきました。短い時間でも毎日続けると、自信がついてきますし、学びが習慣になります。
ぜひ、自分に合うペースで始めてみてください。


竹内 健悟さんの受講したUdemy講座