プログラミング未経験から社内アプリ開発へ。初心者が拓いたデジタル活用の道。

「そもそもプログラミングとは無縁でした」―そう語る総務部の黒野徳朗さんは、Udemyとの出会いをきっかけに業務改善の中心人物へと変貌しました。
独学でスキルを積み上げ、いまでは社内の”AIお茶会”で講師として職場に新しい学びの文化を生み出しています。勉強に苦手意識があった彼を動かした成長の原動力とは何だったのでしょうか。
黒野 徳朗さん
経済学部出身でプログラミングとは無縁のキャリアをスタート。しかし、Excel VBAに興味を持ち、Udemyで学び始めたのがきっかけで、デジタルスキルを本格的に身につけることに。最初は業務効率化のためのマクロやデータ可視化から取り組み、次第にAIや自動化ツールを活用した業務改善に至った。現在は総務部内で「デジタル先生」として知られ、部内のAI活用推進やデジタル人材の育成にも取り組む。

黒野 徳朗さんの受講したUdemy講座

やれることが増えるたび、どんどん楽しくなっていった

いつ頃から本格的に学びを始めようと思ったのですか?

入社して間もなく、先輩がExcelでマクロを使っているのを見て「かっこいい」と感じ、そこからプログラミングに興味を持ち始めました。

最初はExcel VBAをUdemyで学ぶことからスタートしましたが、実際に使ってみて「もっと学びたい」という気持ちが強くなり、本格的にスキルを磨く決意をしました。


学び始めたとき、どんな内容から取り組みましたか?

最初に取り組んだのは、Excel VBAの基本的な操作でした。特に「マクロの記録機能」を使って、繰り返し作業を自動化するところから始めました。

その後、関数やループ処理、条件分岐など、少しずつ難易度を上げていきました。学んだ内容をすぐに業務で活用できたので、次のステップに進む力になりました。


「叩き起こす君」というアプリを開発されたと伺いました

「叩き起こす君」は、特定の条件(例えば、上司からのメール)に応じてホームオートメーションツールと連動して物理的にユーザーを叩き起こすアラームアプリです。社内のプログラミング研修の中で制作したプロダクトでした。

最初は技術的に難しく感じましたが、先輩の助けもあり、最終的には完成。これがきっかけで、社内でアプリ開発のスキルが認められ、モチベーションも上がりました。


勉強嫌いから、AIについて教える社内講師へ

Udemyを選んだ背景について教えてください。

Udemyを選んだ一番の理由は、自分のペースで学べることでした。

正直に言うと、僕はコツコツ勉強するタイプではなくて、学生時代もテスト前に一夜漬けでどうにかするタイプでした。だから、決まった時間に机に向かうような勉強スタイルは続かない自覚があったんです。

動画形式で、空いた時間に短期集中でガッと進められるUdemyは、まさに自分に合っていました。体系的に学べる講座があるのも魅力ですが、僕にとっては自分の苦手に合った学び方ができることが何より大きかったです。今でも勉強時間は短期集中型。モチベーション維持のために、周りを巻き込むことも大事だと思っています。


記憶に残っている、役に立った講師や講座がありますか?

Power BIの講座です。特にマスカワシゲルさんの講座が非常に有益でした。Power BIを使いこなせるようになれば、業務のデータ分析が格段に効率化できると感じ、真剣に取り組みました。

背景として、Tableauの費用が高いため、Power BIに移行しようと考えていたのですが、その講座で必要なスキルをしっかり習得でき、実際に業務で活用しています。

 

 

 


仕事をしながら学ぶために、時間をどう作っていましたか?

主に平日の夜や土日に学習時間を確保していました。平日は業務が終わった後、少しの空き時間を使ってUdemyを開き、動画を見たり、実際に手を動かして練習したりしました。

また、土日は集中して学習する時間として活用し、週ごとに目標を設定して進めるようにしていました。こうすることで、忙しい日々の中でも学びのペースを維持できました。


実務に応用してみて、何か変わったと感じる具体的なエピソードはありますか?

Excel VBAを学び、業務で実際に活用したことで、作業の効率が大幅に向上しました。例えば、毎月のデータ集計作業を自動化できたことで、手作業でかかっていた時間を半分に短縮できました。

また、Power BIを使ったデータの可視化も進め、経営層への報告資料がよりわかりやすくなり、業務の品質が向上したと実感しています。このように学びが実務に直接貢献できると、さらにモチベーションが高まりました。


部内の活動である「AIお茶会」で講師をされたそうですね。

AIお茶会は、名前の通り、お茶でも飲みながら気軽にAIに触れてみようというコンセプトで総務部内にて始めた “ゆるい学び場” で、様々な世代の人と実際に VBAやPower AutomateをAIと一緒に動かしてみるという活動です。

この活動は、AIに対する抵抗感を減らし、部員が気軽にAIを活用できるようにすることを目的に始めました。最初は、AIやプログラミングに対して苦手意識を持っている社員が多かったので、まずは「難しくないんだ」というメッセージを伝えたくて。

簡単な実例を使って説明しました。参加者から「思ったより簡単だった!」という反応があり、嬉しい瞬間でした。学んだことをすぐに実務に活かせるようになると、みんな自信を持ち、さらに学びを深めていく良い循環が生まれました。


デジタル技術の進化のため、新しい環境で学び続ける

今後、学びにおいて最も注力したいことがあれば教えてください。

生成AIとデータ分析のスキルをさらに深めることです。特に、生成AIを使った自動化やデータ分析の精度を高めることで、業務の効率化だけでなく、より正確な意思決定ができるようになると考えています。

また、AIを用いた予測分析にも興味があり、組織内のデータを使って、より戦略的なアプローチを取れるようになりたいです。これらのスキルを身につけることで、組織に貢献できる範囲が広がり、将来的にはもっと広い分野で活用できると思っています。


上海でのグローバル研修生として滞在する中で、新しい環境にどう感じていますか?

デジタル技術やAIの活用が進んでいる環境に身を置くことで、日々の業務や学び方に新たな視点を得ています。また、「東京から来たデジタルに強い人」というイメージが広まり、現地でもデジタルに関する相談が増え、貴重な経験を積むことができています。

このような環境で学び続け、実務に役立つスキルをさらに磨いていけることにやりがいを感じています。


これからUdemyを始めたい人に、なにかメッセージがあればお願いします

プログラミング未経験から始めました私でも、実務に役立つスキルを短期間で習得できました。最初は難しそうに感じるかもしれませんが、Udemyは自分のペースで学べるので、少しずつステップアップできる点が魅力なので、まず「一歩踏み出してみてほしい」と伝えたいです。


黒野 徳朗さんの受講したUdemy講座