IT知識ゼロから会社のデジタル変革推進者に変貌を遂げた、独学のススメ。

工場の現場からDX推進のリーダーへ。水谷友彦さんは、デジタル技術の活用を通じて、業務の効率化やチームの変革を実現してきました。最初はITの知識がなかった水谷さんが、学びを深める中で気づいたのは、「デジタル化が現場を大きく変える力を持っている」ということ。独学で学び始めたPower BIやAI技術を業務に取り入れ、仲間に教え、共に成長する姿勢が次第に会社全体に広がっていきました。
水谷 友彦さん
生産技術部門での経験を経て、エネルギー管理や省エネ活動を担当。その後、工場のデジタル化推進を任され、データ活用やIoT技術を駆使して業務の効率化に成功。特に、ExcelマクロやPower BIを活用した業務自動化やデータ可視化の実績が評価され、社内で「デジタル先生」として知られるようになる。現在は、全社DX推進やデジタル人材の育成に取り組み、生成AIを活用した業務改善を推進している。

水谷 友彦さんの受講したUdemy講座

もっと現場を楽にできるかも?改善の道は気づきから

学びを本格的に始めようと思ったきっかけと、その時の気持ちを教えてください。

工場のエネルギー管理を担当していたときに感じたのがきっかけです。毎日、紙の帳票を集めて手作業で集計したり、遠方のメーターを目視で点検したりする作業は、時間も労力もかかります。工場内のこうした作業を見て、「デジタル技術を活用して、もっと楽な作業に変えられないだろうか?」と考えるようになりました。工場全体のデータを自動的に収集し、活用できる仕組みがあれば、工場で働く人たちの働き方がより快適になると思ったのです。

最初は不安もありました。本当に自分にできるのかと。でも、だからこそ挑戦してみようと思い、学びを始めました。


最初に学び始めた内容やスキルは、どんなものでしたか?

まずはExcelマクロといった基本的なツールの使い方から始めました。現場でのデータ集計や分析を自動化するために、手作業で行っていた作業を効率化したかったのが理由です。正直、ITに詳しいわけではなかったので、最初はかなり苦戦しました。

でも、その苦労があったからこそ、マクロを使って集計作業を自動化できた時の喜びが大きかったですね。それから徐々に、Power BIなど、より高度なツールを学び始めました。


学習はスキマ時間でどうにでもできる

数ある学習方法の中で、Udemyを選んだ決め手は何でしたか?

仕事が忙しく、まとまった時間を取るのが難しい中で、Udemyなら空いている時間に「自分のペースで学べる」と感じたのです。必要なスキルをピンポイントで学べる点が魅力でした。

例えば、Power BIの使い方を学ぶ際に、他の学習方法では体系的に学ぶのが難しかったのですが、Udemyの講座は自分に合ったペースで進められ、実務に即した内容が多かったので、非常に効果的でした。


学習の中で、特に心に残った講師や講座はどれですか?その理由は?

マスカワさんという方のPower BIの講座を受けた時が、非常に印象的でした。マスカワさんは、ツールの使い方だけでなく、実務にどう活かすかを重視して教えてくれました。

彼の講座を通じて、単に機能を覚えるだけでなく、ビジネスの中でデータをどのように活用するか、何をどう視覚化すれば問題解決に繋がるのかを学べました。実践的で、かつわかりやすく、学んだ内容をすぐに現場で使いたくなるような講座でした。


仕事をしながら学習する時間は、どう作り出していたのですか?

まず、朝の時間を活用していました。早起きして、まだ静かな時間帯にUdemyの講座を少しずつ進めることから始めました。また、業務の合間に「隙間時間」を見つけて学習するようにしました。例えば、昼休みにスマホで講座を見たり、移動中に音声を聞き流したり。学習が続けられたのは、少しずつ成果が見えてきたからこそで、毎日の積み重ねが大きな変化に繋がることを実感しました。


学習内容を仕事に活かしてみてどうでしたか?

かなり大きな変化を実感しました。例えば、Excelマクロを学んで集計作業を自動化したことで、毎週の報告作業が格段に効率化され、時間を大幅に節約できました。また、Power BIを使ってデータを可視化したことにより、現場のメンバーとデータを基にした議論ができるようになり、意思決定がスムーズになりました。

学んだことを実務に適用することで、ただ効率化だけでなく、チームのコミュニケーションも円滑になったと感じています。学びを実践に活かすことで、仕事のやり方自体が改善され、より成果が出やすくなったと思います。


学びを進める中で、一番印象に残った気づきや発見は何でしたか?

一番印象に残った気づきは、「学ぶこと自体が成長に繋がる」ということです。最初は、仕事のスキルを身につけるために学び始めたのですが、学ぶ過程で自分がどんどん成長していくのを実感できたんです。

また、「誰かに教えることで自分も学びが深まる」という点に気づいたことが大きかったです。教えることで自分の理解がさらに深まり、実務にどう活かすかの視点も広がりました。学びは自己成長の連鎖を生むものだと実感しましたね。


個人の学びが、より多くの人の学びに繋がっていた

これから注力して学びたいことはありますか?

生成AIとデータサイエンスの分野です。生成AIがどんどん進化している中で、それを業務にどう組み込んでいくかが、今後の大きな挑戦だと思っています。特に、データを駆使して予測や意思決定を支援する技術に力を入れたいです。AIを活用して、より効率的に問題解決ができる環境を整えることが、私の目標です。


日本中のデジタル人材の学び合いを支援されているとのことですが

経済産業省の「マナビDX Quest」に参加したり、ディープラーニング部門で1位を獲得したことをきっかけに、全国のデジタル人材と学び合う場を作ることに力を入れてきました。

この経験を通じて、個々の学びだけでなく、全体の学びの循環を作る重要性を感じました。今後も、日本中のデジタル人材が自分の成長を実感し、さらに進化できるような環境づくりを支援していきたいです。


Udemyを使おうか迷っている人に、ひと言お願いします。

まずは「一歩踏み出してみる」ことをおすすめします。Udemyは、自分のペースで学べるので、忙しい中でも少しずつ学びを進めることができます。特に実務に直結する内容が多く、学んだことをすぐに仕事に活かせるのが魅力です。

最初は不安かもしれませんが、実際に学び始めると、どんどん自信がついてきます。自分の成長を実感できる瞬間が必ずありますし、その積み重ねが大きな変化を生むと感じています。


水谷 友彦さんの受講したUdemy講座