6月から実施していた「Lancers 新しい働き方LAB」と「Udemy」のコラボ企画 。企画内で“チャレンジャー”として奮闘し、オンライン講師になった5名による座談会を開催しました。
今回は、Udemyで動画講座を作る際に苦労した点や販促の工夫、企画に挑戦してみて得た気づきなど色々とお話を伺いました。さらに、参加者募集中の第2弾の企画に向け、次なる挑戦者へのアドバイスもいただいています。
※今回の取材は、すべてオンラインで行い、使用している写真は取材時に撮影したものです。
INDEX
フリーランスの支援から実現した「Lancers 新しい働き方LAB」×「Udemy」企画
今回、インタビューにご協力いただいたのは、 Lancers社員とフリーランスの5名の方々です。
- Lancers社員の市川瑛子さん(以下、市川さん)
- 動画人ターナーさん(以下、ターナーさん)
- イカさん(以下、イカさん)
- 矢吹直也さん(以下、やぶなおさん)
- 仲条高幸さん(以下、仲条さん)
さっそく、お話を伺いましょう。
――今回は、「Lancers新しい働き方LAB」と「Udemy」のコラボ企画でUdemyのオンライン講師になった方々にご参加いただいています。
市川さん:弊社では、フリーランス115万人が登録するお仕事マッチングプラットフォーム「Lancers」を運営しています。さらに2018年には、フリーランスの方の“学び”と“つながり”に特化したコミュニティとして「新しい働き方LAB 」を立ち上げました。
「新しい働き方LAB」の取り組みのなかでは、フリーランスの方々に4つのチャンスを提供したいと常々、考えています。
- つながりを作る
- 交流する
- 新しいことにチャレンジする
- 学ぶ
これらのチャンスを提供できる企画を検討していたところ、Udemy様よりお声がけをいただきました。
――今回の企画は、具体的に、どのような内容だったのでしょうか。
市川さん:簡単に言えば、オンライン講師育成プログラムです。わたしを含め、熱い想いを持った“チャレンジャー”たちが集まり、オンライン動画講師になるべく奮闘してきました。今回は、ともにチャレンジをし、自身の講座を公開した5名が集まっています。
具体的には、毎週オンラインで集まって、お互いの進捗を共有したり、ぶつかった壁を一緒に解決するために議論したりしていました。Slackでも、工夫した点などを常にシェアしていたので、まさに「チームで講師を目指す」といった活動でした。
まさに、「新しい働き方LAB」の目指す“つながり”と“学び”を実現する企画になったと感じます。講師を目指すフリーランスの方が5~6人の仲間で「つながっていく」のと同時に、オンライン講師という新たなキャリアチャレンジへの「学び」の機会を提供できたと思います。
また並行して、約30名を対象にした「ブートキャンプ」という連続セミナーも実施しました。こちらは11月にも再度実施予定です。
苦労はしたけど仲間がいたから進められた
――早速ですが、皆さんはプログラム参加前からUdemyをご存じでしたか?
一同:はい。
――ありがとうございます! では、今回の企画に参加したきっかけとそのときの率直なお気持ちを教えていただけますか。
イカさん:僕の場合は、もともとエンジニアだったので、Udemyで学ぶ機会が多かったんです。Udemyが本当に大好きで、それに加えてLancersにも興味がありました。そんな2つのサービスによるコラボ企画があると知り、純粋にうれしい気持ちでした。実際に参加してみると、素敵なメンバーが集まっていましたし、どのようなことが起こるのか楽しみで、ずっとワクワクしていました。
やぶなおさん:僕は、誰でもUdemyの講師になれるということを知らなかったんです。ちょうどYouTubeをやってみようかなと考えていたタイミングだったのですが、1人だとなかなか進まなくて……。
今回の企画で、「周りにメンバーがいて、一緒なら頑張れそうだな」と感じ、参加を決めました。とは言っても、自分にできるのかという不安は大きかったですね。
――実際に動画講座の制作を進める上で、苦労した点を教えていただけますか?
市川さん:講師は本業ではないので、どこから手を付ければいいのかわからずに苦労しました。また、動画の編集も不慣れだったので、メンバーに聞きまくって、どうにか形にしました。機材についての質問もしていましたね。
ターナーさん:僕は動画の収録環境に苦労しました。自宅が道路に面しているため、うるさかったんです。結局、土曜日からホテルにこもって収録をしていました。
イカさん:僕も環境は大変でした。テスト収録をしても、ノイズが多かったり、エアコンの音さえ、うるさかったりして。部屋の中にスポンジや毛布を貼って、少しでも静かな環境にするべく苦戦していました。
あとは、本業ではない分、時間を作るのも難しかったです。
やぶなおさん:僕も後回しにしちゃうタイプなので……。
市川さん:わたしの場合は、やり始めてからどんどん不安が増しました。期間内で講座をリリースできるのかなとか、本当に売れるのかなとか……。
――そのような状況から、どうやって挽回したのでしょう。
やぶなおさん:僕の場合は、一緒に作業しているコミュニティがあるので、週に1回はそこで強制的に進める時間を確保して、一緒に取り組んでいました。
イカさん:僕は、自分が引っ張ることを意識して動くようにしていました。
市川さん:わたしは、それで引っ張られた側です(笑)。いろいろな情報やつまずきポイントをシェアしてくれたので、いい形でプレッシャーをもらえたかなと思います。
仲条さん:確かに、「ほかの人が進めているからやらなくちゃ」ってなりましたね。あとは、本企画に参加するともらえる講座制作ワークシートにのっとって進められる点は、やりやすかったなと思います。
市川さん:カリキュラムやコンテンツを作り上げるのも初めてだったので、試行錯誤でした。わたしは、Webinarでお試し勉強会をやって、フィードバックをもらいながら、内容をブラッシュアップしていきました。講座用の資料作りも進められるし、話す練習にもなるので、やってよかったと思っています。
ターナーさん:お互いに見せ方のフィードバックもし合っていましたよね。
――チームで進められたことの強みですね。
市川さん:はい。誰かが苦労しているときは、別の誰かが引っ張ってくれていた気がします。励ましあう雰囲気はありましたよね?
イカさん:確かに、誰かしらは常にポジティブな発言をして、バランスが取れていたんじゃないかな。
市川さん:あとは、動画編集が未経験の人向けに、動画編集のプロであるターナーさんが講座を開いてくれたのも助かりました。ちゃんと資料まで用意してくれていて……。
仲条さん:書き出しのサイズ設定とか、わからないことだらけだったので助かりました。
三者三様のマーケティングで売るために試行錯誤中
――いろいろな苦労がありながら、初めてのオンライン動画制作を完走されたみなさん。講座をリリースした瞬間は、どんなお気持ちでしたか?
仲条さん:わたしの講座はLINE BOTについてなのですが、リリース後、友達からも反応があったり、仕事をいただいたりできるようになったので、やってよかったなと思いました。あと、定期的に受講料が振り込まれていてうれしいです(笑)。
市川さん: 10本、20本と作れば、これだけで生活できるなって、みんなで話していました。わたしの場合は、講座を作りながら動画編集まで学べたことがありがたかったです。また、公開する喜び以上にうれしかったのは「評価」。講座を買ってくれた方がUdemyのレビュー欄やTwitterで感想を書いてくれたことがうれしかったです。また、講座を作ったことで、新しい縁がつながって、ポジティブなことばかりです。
――夢は広がりますね! 講座をリリースしてからの販促活動で工夫された点はありますか?
やぶなおさん:僕はTwitterでオンライン講師になるまでの過程を紹介していました。講座ができたタイミングで「リツイートすれば講座を無料でプレゼント」という企画を実施し、Twitterのフォロワー約70人に無料で配りました。それが良かったんじゃないかなと思っています。売り上げについてはブログサービスの「note」にも書いて、読者から興味を持ってもらえたのではないかと思います。
ターナーさん:僕も過去に研修を受講してくれた30名の受講生に無料で配りました。レビューも書いてくれたのでありがたかったです。また、イベントなどの参加特典として講座をプレゼントするということもやりました。
イカさん:僕はもともと講座が無料だったんですけど、途中から有料にしたり、金額を変えたりしていますね。オフラインで教えるのを前提に、基礎的な内容をUdemyの講座で学んでもらうという形にしています。
仲条さん:僕は無料では配らずに、有料で勝負しました。結果的に仕事をもらえたので、良かったと思います。
市川さん:わたしの場合は、講座の単価を高く設定しているので、何もしないとどうなるのかとか、自分の誕生月に半額セールをするとか、いろいろなやり方を試しているところです。
――メンバーのみなさんは、売り方にも研究熱心ということがよくわかりますね。
第2弾も楽しみ!負けないように頑張りたい
――11月には、「Lancers 新しい働き方LAB」×「Udemy」のコラボ企画第2弾が開始されると聞いています。内容について教えてください。
市川さん:第2弾も、チャレンジャー企画とブートキャンプ企画、そしてコンペ企画の3本立てで実施予定です。前回と違うのは、ブートキャンプやコンペのゴールが「本講座を制作し、Udemyで公開する」までという点です。
前回はプロモーション動画を作るまでだったので、より難易度が上がったと思います。その点、参加者にはより高いモチベーションが求められると思うので、第1弾で得られた「コミュニティで学びあい、サポートしあう」というLancersの強みを生かした体制で取り組みを進めていきたいと思います。
――では、皆さんから2期生のモチベーションが上がる一言をお願いします!
イカさん:すごく楽しみですね。途中経過が気になります。僕自身、エンジニアでもビジネスでもない“瞑想”という趣味分野の講座を作りましたが、まだUdemyではそこまで講座は多くないように思っています。 趣味分野の講師仲間が欲しいので、ぜひ頑張ってほしいですね。
仲条さん:最初はわかりづらいこともあると思いますが、どんなこともチーム内で共有しあえるので、乗り越えられると思います。また、刺激を受けられるので「みんなで頑張っていこう」という気持ちを維持できるのかなと思います。
やぶなおさん:Udemyに興味のある人は結構いると思いますが、初めてオンライン講座を作るとなるとハードルは高いと思います。そんな時に、うまくコミュニティを活用してほしいなと思います。Udemyでスキルを磨いて、さらに得意なスキルで講座を作ると、フリーランスの人の働き方の幅が広がるのではないでしょうか。また、仕事の幅も広がっていくと感じています。
ターナーさん:うまくいかないときは、うまくいっている人の話をぜひ聞きに行ってほしいですね。実際に、講師として活躍している方からは、オンライン講師のメリットや成功するための秘訣などをアドバイスしてもらえると思います。
市川さん:時間が確保できるか、という点は不安だと思いますが 、仲間がいて協力できるという安心感がありますので、ぜひ参加してみてほしいです。また、頑張れば、それなりの稼ぎになりますよ(笑)。わたし自身、給料ほどとは言えないですが、思っていた以上の収入になっています。
仲条さん:確かに、10本ぐらい作れば生活できそうなので、まずは10本を目標に、2期生に負けないように僕も頑張ります。
――ちなみに今後も講座を作りたいと考えている方は?
やぶなおさん:次のテーマはまだ決まっていませんが、2本目も作りたいですね。フリーランスの働き方の幅が広がると思いますし、仕事の幅も広がっていくと感じています。
ターナーさん:実は今回のチャレンジでは、2つめの講座を公開したのですが、ぜひ継続して出していきたいですね。動画編集や撮影機材に特化したニッチなものなども考えています。
仲条さん:僕の分野であるLINE BOTはJavaScriptで動かしているので、次はJavaScriptの講座や無料講座を作ったりして、ユーザーを行き来させられればいいなと。
――本日はありがとうございました。みなさんのお話から、チームワーク抜群な様子が伝わって来ました。ぜひ、この先も数多くの講座をリリースしていただけることを楽しみにしています。
今回ご参加いただいた5名の方の講座はこちら
動画人ターナーさんの講座
イカさんの講座
矢吹直也さんの講座
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