挑戦してわかった「自分」ブランドをつくる難しさ。副業の学びが本業にもいい影響を与えてくれた

ランサーズが運営する「新しい働き方LAB」には、自分なりの「新しい働き方」に挑戦しようとする方を応援する研究員制度があります。Udemyはこの取り組みへのスポンサーとして、「フリーランスも副業・複業も!ゼロからのスタートでも、Udemyの講座だけで月5万円稼げるスキルは身につくのか」という指定企画を提供しました。

活動内容は、Udemy講座を使って学習を行いながら、身につけたスキルで実際に仕事を受注すること。半年間で身につけたスキルと、実際に稼げた金額の検証や、活動内容に関する発信です。

2021年に実施された第1期「研究員制度」への応募数は全体で約1,200件、Udemyの実験企画には300名以上と、たくさんの皆さまからご応募をいただきました。 最終的にUdemy企画の実験にご参加いただいた方の中から、今回は、本業で旅行業で働く傍ら、副業としてライティングに挑戦された佐野さんに、新しい働き方LABでの活動や経験についてインタビューを行いました。

インタビューにご協力いただいた方

佐野さん

佐野さん

旅行業の会社員として、約10年勤務。コロナをきっかけに仕事とプライベートのあり方を見つめ直すことに。そのタイミングで研究員制度と出会い、「今の仕事が無くなったとしても収入を確保することはできるのか試してみよう」と思い応募。指定企画のなかでも、以前より興味のあったライティングに興味を持ち、Udemyで勉強しながら初心者として副業ライティングをスタート。

タイミングよく出会えた「研究員制度」が、挑戦のきっかけに

―― 今回、研究員制度に応募しようと思ったきっかけと、なかでもUdemyを選んだ理由を教えていただけますか?

ランサーズに登録したときに、ちょうど「研究員」募集の広告を見たんです。副業を探し始めたばかりだったので「新しい働き方」という言葉に魅力を感じました。

私自身はこれまで会社員として働いてきました。でも、もし会社という枠組みがなくなって、自分の力だけで仕事をしたとしたら、生活していけるのか、そもそも収入を得ることができるのか。そんなことを考えて、挑戦してみたいと思ったのがきっかけです。

ほかにもいくつかの企業が参加されていたなかで、Udemyの企画を選んだ理由は2つあります。

ひとつは、空いた時間に「勉強をしたい」と思っていたこと。本職は旅行業界の仕事なのですが、テレワークが導入されたこともあって、以前よりも時間的な余裕がありました。

もうひとつの理由は、このUdemyというサービスを知ったこと。オンラインで学習できる講座があるということを今回の研究員制度ではじめて知りました。面白そうだし、純粋にチャレンジしてみたいなと思いました。

ライティングを選んだのは、動画編集などほかのお仕事よりは内容がイメージできたし、挑戦しやすいかなと思ったからです。

―― 「研究員」の期間は半年間ですが、はじめはどんな目標を立てていましたか?

あわよくば、本業と同じくらいの収入を得られるとか、半年以内とまではいわなくとも、生活していけるくらい稼げて、お仕事として軌道に乗せられればいいなと思っていました。

 

期間が決まっているから頑張れる。毎朝4時起床で「自分の時間」を確保

―― 研究員としての半年間、どのように学習に取り組んでいましたか?

基本的に、Udemyの動画を毎日見ていました。テレワーク中でも週に何回かはオフィスに出勤していたので、その日は通勤中にスマホで見るようにするとか…あまり間が空いてしまうとモチベーションが下がってしまいそうなので、コンスタントに続けることを意識していました。ほかには、副業に関する本を読んだり、YouTubeでライティングに関する動画を見たりという程度です。

研究員制度とは全然関係ないですが、個人的には簿記2級の試験勉強と転職活動も並行して進めていました。

―― Udemyでの学習以外に、資格取得や転職活動にも挑戦されていたんですね。期間中、特に苦労したことは何でしたか?

勉強やライティングのお仕事に充てる時間をつくるのが難しかったですね。毎朝、起きる時間を4時にしました。それまでも5時半くらいには起きていたんですが、そのままのリズムだとなかなか自分だけの時間を確保できなかったんですよね。

朝4時に起きたら身支度と朝食を済ませて、5時からが副業と資格の勉強の時間です。ルーティンが定着するまではけっこう力技でしたけど「半年ならできるな」と思って。期限があったからがんばれたという部分はあったと思います。

6時半からは子どもたちを起こして…という時間帯ですね。そのあとは、本業の仕事を在宅でやったり、出社したり。夕方になったら子どもを迎えに行って、晩ごはんと家事を済ませたら、19時半からはまた副業の時間です。転職活動のエントリーシートを書くこともありました。

そして21時半にはもう寝てしまうという生活ですね。早起きする分、寝る時間も早くして、睡眠時間を確保するように気をつけていました。ちゃんと寝ないと、気持ちが滅入ってしまうので。

―― 3か月目の「中間報告」の時点では、ライティングのお仕事がまだ収入にはつながっていなかったんですよね。モチベーションが下がってしまうことはなかったですか?

下がります、下がります!

でも、そのときも「半年間」という期限が決まっているのはメリットだなと思いました。モチベーションが下がってしまっても「まああと何か月だから、がんばってみようか」って思えたし、もう少しやってみて結果が出せなくても、まあ半年だけだしな……みたいな感覚ですね。

 

挑戦して実感した「自分」ブランドをつくる難しさ

―― 今回、研究員制度に挑戦したことで、得られた成果について教えてください。

お仕事としては、期間中にライティングの案件をひとついただいて、最後まで終わらせることができました。2,000~6,000文字の原稿を20本という結構ボリュームが大きい案件だったので、期間中に完了した仕事はそれだけになってしまったんですけど。それでも、任されたお仕事をきちんと納めて、ライティングで稼げたということ自体は一つの成果だと感じています。

本業の旅行業務にもいい影響があって、お客さまへの案内や、説明の書き方が以前とは違ってきました。これは、自分が書いた原稿に修正の依頼があったり、文章の書き方を注意されたりした経験が生きているなと思います。

―― 研究員に応募された動機として「自分の力で稼ぐことができるのか挑戦したかった」というお話がありました。フリーランスとしてお仕事をすることについては、どんな感想を持ちましたか。

自分をブランドにしてやっていくのは、すごく難しいことだというのを実感しました。

今回のライティングの仕事をしていても「私自身を見られている」ということがリアルに分かるというか。想像していたよりも、ずっとシビアな世界でした。自分のブランドを保ち続けるのは簡単なことではないし、フリーランスとしてやってこられている皆さんにとっては、毎日が覚悟の連続なのかなと思いました。

企業に属していると「全然融通がきかないな」とか「上司とどうも合わないなあ」ということもありますけど、会社という組織に守られている部分もあるんですよね。でもフリーランスなら、仕事の責任を背負うのも自分自身。独立して自分の力だけで稼ぐのは、やっぱりすごいことだなと思います。

 

もう一度、自分の生活に「勉強すること」を取り込むきっかけに

―― 今回の企画では、Udemyでライティングのスキルを学んでいただきました。佐野さんは、もともと何かを勉強する、学ぶ習慣はありましたか?

学ぶこと自体は、社会人になってからはほとんどできていなかったですね。やはり毎日会社で仕事をしていると、残業もありますし、それだけで体力を使ってしまう。学ぶということに目を向ける余裕がなかったです。

社会人になる前はもう少し、勉強することに興味があったんですけど。だからこそ今回の「研究員制度」や、オンラインで学習できるUdemyは、もう一度自分の生活に「勉強すること」を取り込むいいきっかけだったなと思います。

―― 実際にUdemyを利用してみた感想を聞かせてください。

もともとUdemyというサービスを知らなくて、「研究員」になって初めて利用したんです。いろんなカテゴリーがあって、講座数もすごく多いですよね。一本一本の動画が短めで細かくセクションが分かれているから、続けやすいなと思いました。

英会話やヨガ、料理、子育てなど、私自身も興味を持てるような講座がたくさんあります。「研究員」期間中も、写真の撮り方など、おもしろそうな動画をスキマ時間に見ていました。

―― いろんなことに興味を持てる佐野さんのアンテナ、そして「挑戦しよう」というエネルギーの源はどんなところにあるんでしょう?

本がたくさんあるところが好きで、週に2~3回は書店に行っています。平積みされている本や雑誌を見て「こういうのが流行っているな」とか「みんなは、こういうことを勉強しているんだな」とか。特に目的がなくても、棚を見ているだけでいろんな情報が入ってくるので楽しいし、そこから興味を持つことが多いですね。

―― 佐野さんが考える、大人にとっての「学び」とは何ですか?

世の中には、知らないことがたくさんあって…家族や身近な人と会話するだけでも、学ぶことや、初めて知ることって毎日増えていくんですよね。

もちろん、本を読んだりして学問的に学ぶことも大事ですけど、日常の中でも、人と対話して知っていくこと、新しい知識を吸収しようとすることは、とくに社会人にとっては「学び」になるのかなと思います。

▶佐野さんが実践したUdemy講座学び方のコツはこちら

 

「自分を変えよう」という、第一歩が未来をつくる

―― 半年の「実験」を終えて、ご自身の中で変化したところはありますか?

いちばん大きく変わったのは、「副業」に対する価値観です。

この数年で「副業」のハードルはかなり低くなったと思いますし、私自身も少し簡単に考えていたところがありました。ただ、当人にとっては副業だとしても、やっぱり仕事は仕事ですよね。片手間にやるのではなく、きちんと向き合って、本気で取り組まなければならないものだと改めて実感しました。

―― 今後、研究員制度に応募してみようと思う方、めざす方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いします。

まず参加してみること、目標を立てること、挑戦してみること。そういう行動を起こすだけで、「自分を変えよう」という、第一歩を踏み出せているんだと思います。もし結果的に目標が達成できなかったとしても、はじめに決めた期間だけは「リタイヤせずに続けていく」ということに挑戦してみると良いと思います。

―― 今後の目標や挑戦したいことはありますか?

今後も学び続けていきたいと思っています。

「宅建」の取得とか、料理とか、興味があることをいろいろやっていこうと思っています。今回の「研究員制度」で培った学ぶ姿勢や、Udemyの動画で学んだことは今後にも役立てられるものだし、次につなげていきたいと考えています。

といっても、「実験」を終えた今は自分的に休憩時間なので、少しゆっくりしたいですね。毎朝の起きる時間も、5時に戻しました(笑)。

 

佐野さんが受講したおすすめ講座

研究員制度の期間中、佐野さんが受講した中からおすすめの講座をピックアップしてご紹介します。

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まずはライティングについて基礎を学ぼうと思い、受講しました。

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