atmaCup #20 in collaboration with Udemy 開催記念レポvol.3-
データ分析を学んではいるものの、KaggleやSIGNATEなどコンペ挑戦にはまだまだ早い、そう思っていませんか?
今回は、経済学部に在籍していた学生時代にデータサイエンスに興味をもち、関連職種への就職を目的にデータ分析コンペティション(以下、コンペ)に挑戦。現在は、DX支援事業を展開するAMBL株式会社にて、プロダクト開発やAI関連の研修を担当している傍示健太さんにインタビューしました。本記事では、コンペ参加のきっかけや身についたスキル、社会人になって以降のコンペの楽しみ方や今後の目標などについてご紹介します。
この夏、データサイエンティストの方向けに実践的な学びの場として用意しているオンサイトデータコンペティション「atmaCup #20 in collaboration with Udemy」のお知らせもありますので、ぜひ参考にしてみてください!

■傍示(ほうじ) 健太さん
AMBL株式会社 教育開発部 所属。徳島県出身。下関市立大学経済学部卒業。現在、都内のIT企業で生成AIを活用した自社プロダクトの開発に携わる傍ら、 新卒研修の講師としてPythonやデータサイエンスを教えている。趣味は競馬AIの開発。
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コンペ参加のきっかけは”就活”、文系から目指したデータサイエンティスト職
ーー現在、どういったお仕事をされていらっしゃいますか
2021年にAI開発事業を手がける「エイアイ・フィールド*」に新卒として入社し、画像系 AI のプロダクト開発やPMのような役割で働いていました。入社3年目の頃に子会社に出向となり、JDLAの「G検定」や「E資格」のコンテンツ作成・監修などの業務に携わりました。2024年に親会社に戻り、新卒研修の講師としてAI に関係する研修コンテンツの提供をメインの業務としつつ、他にも社内のプロダクトや生成AIを使ったチャットアプリの開発などを担当しています。
*傍示さんが現在勤めるAMBL株式会社の前身となる企業
ーー大学時代からAI やデータサイエンス分野に興味があったのでしょうか?
そうですね。もともと文系で、経済学部にいました。在学中、統計学の先生から色々と教えていただく中で、データサイエンスや統計を扱う仕事が面白そうだと思って独学で勉強を始めました。それこそ最初に勉強を始めた時は、Udemyの動画を見ていましたよ。
ーーデータ分析コンペに初めて参加されたのはいつですか?
大学の3年生後半~4年生くらい、データ分析の勉強を始めて数か月ぐらいのころです。最初の頃はSIGNATEの練習用コンペに、それから学生向けのコンペ「SIGNATE Student Cup」に参加しました。就職活動の軸をデータサイエンス系に合わせていたのですが、知見が無さすぎると不安だなと思い、コンペに参加し始めました。
ーー就職活動にあたり「箔をつける」ような、データサイエンスの勉強をしていることの証明としてコンペに参加されたのでしょうか?
そうですね。コンペに参加すること自体も楽しかったんですけれど、結構箔付けの部分も大きかったのかなと思います。就活で未経験からデータサイエンスの職種を受けるのはどうなんだろうという思いがあったので、データサイエンス系のインターンシップに間に合うようにスケジュールを調整してコンペに参加していましたね。
初コンペで、データの見方と仮説検証を回す力を身につける
ーー初参加にあたって苦労したことはありますか?
どこから手を付けていいのか分からないということはありましたね。当時、一部のコンペは、チュートリアルも用意されておらず、データだけ渡されて「提出してね」というものが多かったので、「そもそもどこからやるんだ」と(笑)その点、atmaCupやKaggleといったコンペはチュートリアルが充実していて、分からないながらにコードを真似て何かしらのアウトプットは出せるというところがあったので、やりやすかったです。
ーーその状態をどのように乗り越えられたのでしょうか?
Kaggleなどのコンペ情報が集まっているプラットフォームで類似のコンペを探して、なんとか情報を集めて進めていました。ネット上で情報を探して、ちょっとエラーを出しながらコードを書いてということをやっていましたね。
ーー大学生活や就職活動などもある中、どんなスケジュールで取り組まれたのでしょう?
平日は時間を決めて、夜の22時から24時くらいの間に1〜2時間取り組んでいました。休日は、時間がある時にまとめて進めていた感じです。
ーー実際に参加してみていかがでしたか?
最初は全然ダメな結果で、初参加だった野球の球種予測コンペでは482人中246位でした。野球の経験者なので、もう少しいけるかなと思っていたんですが…(笑)
ーーコンペの参加前後で自身の変化を実感した部分や、参加して楽しかったことはありましたか?
基本的なデータの見方が身についたのかなと思います。また、各種グラフなどを利用してデータを可視化する部分はそのまま大学の授業で活用出来て良かったですね。データを見て仮説を考え、その仮説をデータを用いて検証するといったサイクルを回せるようになったことは良かったなと思います。こういった力はその後のコンペや社会人になってからの業務に役立っています。また、自分の頑張りがシンプルに順位に現れることがやりがいでしょうか。工夫をして順位が上がって結果が出てという部分が分かりやすく、ゲーム感覚で楽しいです。
社会人になってからも続く、コンペへの挑戦
ーー初参加から現在まで、どれくらいのペースでコンペに参加されていますか?
社会人になってからはKaggleをメインに、たまにatmaCupにも出ています。atmaCupは1週間程度の短期で終了するので、参加しやすいです。Kaggleは2~3か月スパンでコンペがあり、全体として年間3~4個ぐらい出られるといいなというペースですね。
ーー常に何かしらコンペに参加されているような状況ですね。大学生と社会人で、コンペで苦労する部分や時間の使い方は違いますか?
単純に使える時間が減ってしまったので、時間の確保に苦労しています。本業もしっかりしながらコンペで好成績を残されている方に「どうやって時間を作っているんですか?」って聞いたら「寝ずにやるんですよ」って言われちゃいました(笑)時間がないというのは言い訳で、どうにかして時間捻出するべきなんだな、と。
ーー傍示さんはどのように時間の使い方を工夫されているのでしょう?
大学時代と同様に、「この時間だけはやる」と決めて取り組むこと、そして「無駄な検証をなるべくしない」ということですね。コンペへの取り組みをひたすら記録する「Kaggle日記」というものがあるのですが、いま何をやっていて、ここが上手くいってというようなことを、ちゃんと残していくっていうのはいいなと。実験管理のように、無駄なことはやらずに取り組んだことはきちんと記録してということが大事だと最近感じています。他の方の日記を参考にして自分でも記録しています。
データ分析での学びを、もっと身近に
ーーコンペに参加し続けるモチベーションや面白さはどのあたりにあるんでしょうか?
やはり、ちょっとした工夫で順位が上がっていくのを見ることは、ゲーム感覚で楽しいです! また、最近は社内で「Kaggle部」を作ったので、コンペで実績を残して部員に還元したいなという思いもあります。あと、こういった分析技術を学び、何かに転用できないかなと試すのも楽しいですよ。競馬の着順予想にKaggleで学んだ分析手法を使ったりもします。時々当たりますよ!

ーーコンペに参加していることは、現状のお仕事に役に立っていますか?
もちろん!出向のきっかけも、僕がKaggleに参加していたことから、社内でAIが一番出来るだろうということで選ばれたのだと思います。データ分析を教えることもあるのですが、研修もKaggleなどで学んだ知見を含めて行っています。

ーー今後、コンペ参加の経験やスキルを活かしてこういった方向に進みたいといった目標はありますか?
まだ全然メダルも取れていないので、時間があればもっとKaggleをしたいですね。さらに分析系の仕事をやりたいなと思いつつ、データ分析の知見を活かして、株やビットコインなどにも挑戦してみたいです。
「あとはもう参加するだけ」初めてコンペに参加する方へのメッセージ
ーーこの夏、私たちUdemyでもデータコンペ「atmaCup #20 in collaboration with Udemy」を開催します。 Kaggleや他プラットフォームと比べて、atmaCupの特徴ってどんなところでしょうか?
運営のatma株式会社が、簡単なチュートリアルを作ってくれたり、初心者向けの講座をYouTubeでライブ配信してくれたりするので、初めての方も参加しやすいのではないかと思います。講座をみるだけでも、本当に勉強になります。また、Kaggleは2~3か月かかりますが、atmaCupは1週間くらいの短い期間で開催されることもあり、参加のハードルは低いと思います。
ーーこれから初めてコンペに参加される方に向けて、メッセージをいただけますか?
私が参加し始めた頃に比べると、情報源もすごく増えました。関連本を参照したり、分からないことをChatGPTに訊いたりできるし、参加のハードルは本当に低くなっていると思います。「もっと勉強しないと参加できないのかな」「半年ぐらいちゃんと勉強しないとダメなんじゃないか?」みたいなことは考えなくていいです。気負いなく気軽にコンペに出ていいと思います。あとはもう参加するだけですよ!
あなたもデータコンペに参加してみませんか? atmaCup #20 in collaboration with Udemy 開催!
atmaCupは、初心者から上級者まで幅広く参加できるデータ分析コンペです。開催期間中、データサイエンティストによる初心者向けの勉強会をライブ配信するなど、初学者も含めて全員がデータ分析の面白さを体感できるようなコンペを実施しています。
私たちベネッセコーポレーションでは、Udemyの動画学習講座などで学んだことを実践的に活用する場を提供したいという思いから、この夏 atmaCup #20 in collaboration with Udemy を開催します。チーム(3人まで)でも個人でも参加可能。自身の学びをアウトプットする場として、まずは一度、atmaCupに参加してみませんか?
atmaCup #20 in collaboration with Udemy
👉詳細・お申し込みはこちら
■開催概要:
開始日時:2025年7月25日(金)開会式(16:00~)
終了日時:2025年8月4日(月)閉会式・結果発表(16:45~)
※オンライン実施
★入賞者には、2025年8月29日(金)15:30より表彰式&振り返り会(懇親会付)を予定しております。(オンライン配信あり)
■参加対象者:
・仕事や趣味でデータ分析に関わっている方
・実データで分析をやってみたい方
・データコンペ参加に興味を持っている方
※個人もしくはチーム(3名まで)で参加が可能です。
※参加条件についてはお申込みページより詳細をご確認ください。
■問題設定:
課題は、データコンペ開始当日にオープンさせて頂きます。
■賞金:
・一般/初心者/ディスカッションの3枠合計11名(チーム)の表彰を予定
・一般枠1位の方には10万円の賞金をご用意
■初心者向け講座(YouTubeライブ配信):
・2025年7月26日(土)18:00-19:00
・2025年7月30日(水)16:00-17:00
※データ分析初心者向けの勉強会(オンライン/2回)を実施します。
👉詳細・お申し込みはこちら
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