atmaCup #20 in collaboration with Udemy 開催記念レポvol.4-
社員同士が学びあい、互いの技術力向上を目指す「技術研究会」(以下、技研。)という取り組みを続けているダイハツ工業株式会社。技研活動の一つ、データ分析コンペのコミュニティでは、年4回の社内データ分析コンペティションを開催しています。社員同士が互いに挑戦し合い支え合う風土の中で、Pythonや機械学習のスキルを仲間と磨き実務にも活用していく、その取り組みについてインタビューさせて頂きました。
ダイハツ工業株式会社の「技術研究会」とは・・・
社員の技術力向上を目的とした、会社公認の学習組織。通称、『技研』。1949年の発足以来、業務外の時間で社員が自主的に参加する自己研鑽の場として活動を続けている。(会員数:2562名 ※2024年10月時点。)機械学習やAI、くるまイベント開催・モータースポーツ、語学習得、他社交流、キッズエンジニア開催など、幅広い活動があり、 Kaggle(*)を利用したデータ分析コンペのコミュニティもその一つ。3か月に1回の社内コミュニティコンペ開催を通して、メンバー同士楽しみながらデータ分析技術の向上を図っている。
*Kaggleとは?:
世界中のデータサイエンティストが機械学習やデータ分析の腕を競い合うプラットフォームです。
今回は、実際にデータ分析コンペコミュニティに所属している社員の皆さんにインタビューを実施。コンペ参加のきっかけから学習を通して身に付けた知識やスキル、モチベーション維持の方法や今後の展望まで、リアルな声を10問のQ&A形式でお届けします。この夏、データサイエンティストの方向けに実践的な学びの場として用意しているオンサイトデータコンペティション「atmaCup #20 in collaboration with Udemy 」のお知らせも掲載。データ分析コンペに参加してみたい方、会社のみなさんと一緒にコンペに挑戦してみたい方は、ぜひチェックしてみてください!(※atmaCupは最大3名までのチームでご参加いただけます。)

▼インタビューやアンケート回答にご協力いただいたみなさまのご紹介
■IKさん
電動化生技部、Kaggleコンペ初参加時は製品企画部に所属。異動後、AI画像処理装置開発や部内DX推進に従事。 趣味はトレイルランニング。北摂の低山を楽しく走っています。
■IWさん
多田エンジニアリングセンターの電気主任技術者を務めています。主に工場の設備の保守全般を担当し、仕事の効率化や改善に取り組んでいます。最近はキャンプにハマっており、自然の中でリフレッシュする時間がとても楽しみです。
■KJさん
QCT(クオリティセンター)で、車のボデーの市場品質に関わる仕事を担当しています。第2次AIブームでエキスパートシステムを組んでいた経験があるので、時間だけは大ベテランです。
■KWさん
車両生技部ボデー生技室で業務効率化に携わっています。作業自動化・ツール開発などしています。猫3匹と楽しい日々を送っています!
■Tさん
ダイエンジニアリングセンターでプレス成形シミュレーションを担当しています。社内ブラスバンド部でユーフォニアムを演奏しています。
■Hさん
ものづくり開発部 ものづくり企画室で、部・室の総括業務を担当、AI活用についても検討しています。ランニングが趣味ですが、ラジコンの自動運転にもはまっています。
■Sさん
ものづくりDX推進室(生産技術、製造現場のDX化推進部署)にて、室総括業務を担当しています。スポーツ観戦が好きで、将来はKaggleのNFLコンペに挑戦してみたいです。
\文字より動画で学びたいあなたへ/
Udemyで講座を探す >ダイハツ工業社員のみなさんに訊く!データ分析コンペ参加体験ー10問10答ー
データ分析コンペ参加のきっかけ
社内外含めてデータ分析コンペティションへの参加経験が豊富なみなさまに、初めてデータ分析コンペに参加したときのお話をうかがいました。


技研での社内コンペ開催が、コンペ参加の初めの一歩になったという意見も多数!もともと学んでいたことや自身の業務に絡めて、プログラミングや機械学習・Pythonに興味をもったという方が多いようです。
コンペ参加中の工夫や身に付いたこと
続いて、業務と並行しながらコンペに参加していたみなさんに、学習時間の確保やモチベーションを維持する方法、コンペを通じて身に付いたスキルや考え方、参加後に感じた変化についてお答えいただきました。



土日に集中派、すき間時間活用派など学習スタイルや方法に違いはあれど、全体的に、終始データ分析コンペのテーマや解法に考えを巡らせている方が多いよう。またコンペ参加したことで、他部署の方からの相談や交流につながったり、具体的に業務において出来ることが拡がったり、しっかり学んだことを実際のお仕事に活用されている点が印象的です。
継続的なコンペ参加に欠かせないこと、モチベーション維持につながったこと
ダイハツ工業ならではの「技術研究会」という取り組み。社内活動であったからこそ感じる、継続的なコンペ参加やモチベーションに繋がったポイントについて、お伺いしました。


表彰制度や開催頻度・出題内容など、コミュニティ内のデータ分析コンペならではの、楽しみながら取り組めるポイントがたくさんあるようです。またオンライン上でのやりとりや、運営・幹事の方との交流もモチベーションを維持する秘訣になっていますね。
今後学びたいことやコンペ参加の意義、おすすめの学び方
最後に、社員のみなさんが今後学びたいことやおすすめの学び方について、教えていただきました!



Kaggleなど学んだことを実践できる場への参加や、コミュニティや同期の方などと交流をしながら学ぶ事の大切さ、また身近な業務など実際のお仕事で学んだことを活用することが、重要そうですね。
DX推進の立場で考える、技研活動のねらいや成果
ここまでは、技研のデータ分析コミュニティに参加されている社員の皆さんにお話をうかがいました。一方、このような業務外の自己研鑽活動、特にデータ分析関連の知識や技術を深める取り組みについて、社内でDX推進を担う立場の方はどのように考えていらっしゃるのでしょうか?DX推進室 デジタル変革グループ長 兼 東京LABOシニアデータサイエンティスト:太古無限さんにお話をお伺いしました。

――みなさんが技研活動を通じて、部活動のように互いに交流しながら実践的な学びや技術向上に取り組んでいる姿が印象的でした。このようなリアルな学びの場において、工夫されていることは何ですか?
まず、このような知識や技術向上を目的とした活動は、“業務時間内で行うもの”と“業務時間外で行うもの”に分けています。業務時間内で行うものは、ノーコードツールなどを使い短期間で開発・実装できるように(取り組みやすさを重視して)設計しています。それに対して、例えば「もっとプログラミングをしっかり学びたい人は、“こっちに来てね”」と、ヤル気のある人たち向けに用意しているものが、業務時間外の活動です。その前提で、それぞれの活動にゲーム要素が盛り込まれています。Kaggleのデータ分析コミュニティではコンペ、BIツールの学習コミュニティでは90日間で関連資格の取得を目指すなど、互いに競い合う要素を入れて、どうやったら楽しみながら学べるかということを意識して設計しています。
――技研活動やデータ分析コンペのコミュニティ活動で学んだことを、実際の業務で活かして活躍されるようになった方はいらっしゃいますか?
例えば、今回インタビューに参加された人の中にも、Kaggleに夢中になってPythonを学び、最終的に工場のAI担当になった方がいらっしゃいます。他にも業務ではPythonを使う機会は少ないけれど、コミュニティ活動をきっかけにPythonを学んで、得た知識を業務に横展開していく方もいらっしゃいます。言い出したらキリがないくらいですが、みなさんそれぞれの形で活躍していて、“すごいな”と思います。
―御社の場合は、技研活動や自身で学習して身に付けたスキルをお仕事に活用されたり、そのスキルを活かせる業務へチャレンジしたりといった方が多い印象です。このように学んだことと実際のお仕事を連携できる仕組みやポイントは、どこにあるのでしょうか?
技術研究会は、基本的に業務時間外の活動なので、上司の意向などは関係なく“こういうことを学びたい”という意欲がある人が、自分の意思で参加しています。そのような方は、元々「学んだことを今の業務のこういうことに活かしたい」という目的がある人がほぼ100%です。そのため、“学んだことを業務に使わない”というケースは、あまり見られないです。むしろ、技術研究会で学んだことを業務に活かして成果を出して、『こんなことをやってきました』と上司に報告して認められるという流れが多いです。
――社内のDX化を推進していくお立場かと思いますが、DX化が進む中で、組織やチームにおける変化として感じられていることはありますか?
以前は“デジタル系の部署”を社内の電話帳で探してもなかなか見つからなかったのですが、今はDXやデジタル関連の部署が色々なところに存在し始めていて、DX化への理解が進んでいることを実感しています。一方で、それぞれが自主的に活動を立ち上げているので、他の部署ではどんなことをやっているのか見えづらい部分もあります。だから、横のつながりを作るために、DXサロンというDX推進組織間の情報共有の場を設けて、情報交換してるんです。このように、色々なところで組織ができて、それが横でつながっていくことで、今後もまた違った取り組みが生まれてくると期待しています。
――私たちUdemy Businessのような組織学習を推進するサービスに対して、期待していることはありますか?
やはり“学んだことをそのまま業務に活かせる人”もいれば、“勉強したけど業務に結びつけられない”という人もいます。そういう人たちに対して、学んだことと実務を上手に結びつけられるコンテンツがあるといいんじゃないかなって思います。“学びを業務に活かせない”という声が多いこと自体、ちょっとおかしいと思っていて、そこを解決することが教育企業の役割じゃないかなと考えています。“学びと実際の仕事のギャップ”に悩む人が一人でも減るような仕組みができるといいと考えています。
あなたもデータコンペに参加してみませんか?
atmaCup #20 in collaboration with Udemy開催!
コンペという実践の場を用意することで、競い合い楽しみながらスキルを高めていくことができること、また社内の取り組みとして横のつながりを作りながら学びあうことの重要性を実感できるインタビューでした。この取り組みを参考に、私たちベネッセコーポレーションでも、多くの方が学んだことを活かしながらトライできる場としてデータ分析コンペティション「atmaCup #20 in collaboration with Udemy 」の開催を予定しています!
atmaCupは、初心者から上級者まで幅広く参加できるデータ分析コンペです。 開催期間中、データサイエンティストによる初心者向けの勉強会をライブ配信するなど、初学者も含めて全員がデータ分析の面白さを体感できるようなコンペを実施しています。
私たちベネッセコーポレーションでは、Udemyの動画学習講座などで学んだことを実践的に活用する場を提供したいという思いから、この夏「atmaCup #20 in collaboration with Udemy 」 を開催します。チーム(3人まで)でも個人でも参加可能。組織の人材育成の機会として、自身の学びをアウトプットする場として、まずは一度、atmaCupに参加してみませんか?
企業の人材育成担当者・DX担当者のみなさまも、ぜひ自社のデータサイエンティストの挑戦を応援してください!
atmaCup #20 in collaboration with Udemy
👉詳細・お申し込みはこちら
■開催概要:
開始日時:2025年7月25日(金)開会式(16:00~)
終了日時:2025年8月4日(月)閉会式・結果発表(16:45~)
※オンライン実施
★入賞者には、2025年8月29日(金)15:30より表彰式&振り返り会(懇親会付)を予定しております。(オンライン配信あり)
■参加対象者:
・仕事や趣味でデータ分析に関わっている方
・実データで分析をやってみたい方
・データコンペ参加に興味を持っている方
※個人もしくはチーム(3名まで)で参加が可能です。
※参加条件についてはお申込みページより詳細をご確認ください。
■問題設定:
課題は、データコンペ開始当日にオープンさせて頂きます。
■賞金:
・一般/初心者/ディスカッションの3枠合計11名(チーム)の表彰を予定
・一般枠1位の方には10万円の賞金をご用意
■初心者向け講座(YouTubeライブ配信):
・2025年7月26日(土)18:00-19:00
・2025年7月30日(水)16:00-17:00
※データ分析初心者向けの勉強会(オンライン/2回)を実施します。
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