
「過去の正解」が通用しにくい、不確実性の高い現代。これまでは効率よく正解を導く力が重視されてきましたが、変化の激しい時代にはそれだけでは十分ではありません。
今回ご紹介するのは、慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が提供するオンデマンド配信講座「クロシング」のシリーズから、山口周氏を講師に迎えた「【慶應MCCシリーズ⑤】山口 周氏「経営におけるアートとサイエンスのリ・バランス」」です。
なぜ今、ビジネスに「アート=感性や美意識」が必要なのか。コースの見どころや、受講することで得られる成果について、講座の担当者にお話を伺いました。
*この講座はUdemy Businessでのみ受講可能です
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今回お話を伺った方
慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC) 講座ご担当者様
ーー慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC) について教えてください。
慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)は、慶應義塾の社会人教育機関です。
東京・丸の内で年間2万人を超えるビジネスパーソンに学びの機会を提供しています。
クロシングは、第一線で活躍する研究者や経営者、文化人による良質な講演を、時間や場所を選ばず学べるオンデマンド形式で配信しています。
変化の激しい時代、今求められる「自ら問いを立て、新しい価値を生み出す力」とは
―― 年間数万人のビジネスパーソンと接する慶應MCCから見て、今、多くの社会人が共通して抱えている「課題や危機感」は何だと感じますか?
現在私たちは、「過去の正解」が通用しにくい、不確実性の高い時代を生きています。これまでは、知識を増やし、効率よく正解を導く力が重視されてきました。しかし、変化の激しい時代には、それだけでは十分ではありません。
たとえば近年、生成AIは情報収集や文章作成、データ分析といった業務の効率を大きく高め、個人の生産性を底上げする存在として活用場面が増えています。しかし、日々進化するAIのアウトプットはそのまま仕事で使えるくらいに整っているため、自分の思考や判断すらAIに委ねてしまう危険性があります。その結果、他の誰かも考えつくような“平均的な答え”にとどまりやすくなり、他者との差異を生み出すことは難しくなります。
これからのビジネスパーソンが身につけるべきことは、タイパやコスパとは正反対の、前提を問い直し、多面的に物事を捉え、自分自身の視点で意味や価値を見出していく力だと考えています。
その土台となるのがリベラルアーツです。歴史・哲学・社会・芸術といった多様かつ普遍的な知に触れることで、物事を構造的に理解し、自分自身の言葉で考え、判断する力を養う。正解を探す時代から、自ら問いを立て、新しい価値を生み出す時代へ変化する中で、今改めて、リベラルアーツの重要性が高まっていると感じています。
論理や合理性だけでは生み出せない価値を学ぶ
―― 今回のコースは、一言で言うと何を学べる講座ですか?
ビジネスになぜ「アート=感性や美意識」が必要なのかがわかります。これまでの常識である“論理や合理性だけでは生み出せない価値”について学び、これからの経営や意思決定に必要な新しい視点を獲得できる講座です。
―― 今、このテーマを学ぶべき理由を教えてください。
これまでのビジネスは、「サイエンス=分析・論理・理性」という思考軸に基づいて正解あるいは最適解を導くことが重視されてきました。しかし現代では、その正解そのものが簡単に模倣され、競争優位になりにくくなっています。他社と同じ正解を追い続けるのではなく、新しい価値を生み出すためにはもう一つの思考軸「アート=直感・感性・美意識」に触れ、考えることがこれからの人と組織を成長させる原点であると信じているからです。
―― 数多い講座がある中で、このコースの“他と違う”ポイントは何でしょうか。
AIが急速に普及する時代において、単に知識を増やすこと自体の価値は相対的に下がりつつあると考えます。これからは知識の量ではなく、知識を活用する際に発揮されるその人の独自性、創造性に価値がある。だから本コースでは、第一線で活躍する知の実践者の講演を通じて、日々の業務では得がたい、本質を問い直す思考の土台を育むことを目的としています。
講師の山口周氏が指摘する「普通の会社が世の中を悪くしてしまう」という問い
―― コースの中で、特に注目のポイントや内容はありますか?
本コースでぜひ注目いただきたいのは、「なぜ、真面目に正しいことをしている企業ほど、結果として社会に負の影響を与えてしまうことがあるのか」という問いです。私たちはこれまで、効率性や合理性を追求することが良い経営だと考えた結果、大量生産・大量消費を実現し、豊かな社会を築いてきました。その一方で、本当に価値のあるものを見失ってしまっている側面もあります。講師の山口周氏は、こうした問題意識から「普通の会社が世の中を悪くしてしまう」と指摘します。当たり前だと思ってきたビジネスの前提を問い直し、これからの時代に本当に必要な価値とは何かを考えるきっかけになるはずです。
―― 学習を終えた受講生は、何ができるようになることが期待できますか?
これまでの正しい判断や合理的な意思決定を一度問い直し、これからの時代に求められる「新しい価値の生み出し方」を考えられるようになります。合理性だけではたどり着けない価値をどう生み出すのか、これからの時代の意思決定に欠かせない視点を得られるはずです。
日々の業務の中で「立ち止まって考える時間」を持ちたいすべての人へ
―― どんな方にこそ受講して欲しいですか?
日々忙しく働く中で、「このまま、今と同じ考え方でよいのだろうか」と感じている方にこそ観ていただきたいです。このような疑問や不安をお持ちの方にこそ、新しい世界や視点、常識を通して本質を問い直す時間に触れ、ご自身の常識や当たり前を問い直し、仕事や社会に対する新しい視点を獲得していただきたいです。
―― 受講するのに必要な前提知識やスキルはありますか?
特別な予備知識は必要ありません。ビジネスや組織に関わる経験をお持ちであれば、ご自身の実務や意思決定と重ねながら、より深く理解いただける内容となっています。特に、日々の業務に追われる中で立ち止まって考える時間を持ちたい方や、既存の常識を問い直し、新しい視点を得たい方におすすめします。
―― 実際にこの講座を受けた方々からは、どのような感想が届いていますか?
受講された方からは、
「目からうろこが落ちる内容だった」
「今まで当たり前だと思っていた価値観を問い直された」
「自社が本当に大切にすべき価値は何かを考えさせられた」
といった声を多くいただいています。
単なる知識習得にとどまらず、今の社会や自分の組織を俯瞰し、これからの時代に必要な価値観を考えるきっかけになる講座です。
受講を迷っているビジネスパーソンへのメッセージ
―― 最後に、受講を迷っているビジネスパーソンに向けて、応援のメッセージをお願いします。
難しいテーマに感じるかもしれませんが、まずは「面白そうだな」という気軽な気持ちで視聴を始めていただければと思います。本コースは、一度再生すれば約90分の講演を、まるで会場で聴講しているかのような感覚でそのままご覧いただけます。10分前後のセクションで区切られているので、通勤時間やお昼休み、ちょっとしたスキマ時間で無理なく学びを進めていただけます。普段の仕事の中ではなかなか触れることのない、新しい視点や考え方に出会い、ご自身の視野を広げるきっかけとして活用いただければ嬉しく思います。
もし今回の学びを面白いと感じていただけたら、池上彰氏「世界はどう動くのか」、小泉悠氏「ロシアの論理、ウクライナの論理」、平井一夫氏「『ソニー再生』のリーダーシップ」、石川善樹氏「考えるとは何か?」など、多彩な講演シリーズもぜひご覧ください。きっとまた、新しい知との出会いが待っているはずです。何度も聞き返していただくことで、理解が深まり、新たな発見につながることもあると思います。
執筆担当のひと言
日々忙しく数字やタスクに追われていると、つい「効率よく正解を出すこと」ばかりを考えてしまいがちです。そんな私たちの当たり前を、心地よく、しかし鋭く裏切ってくれるインタビューでした。
タイパやコスパからは最も遠いところにある「リベラルアーツ」や「美意識」が、実はこれからの時代の格差を生む。まずは通勤中の10分から、これまでの常識を疑う知的体験を始めてみませんか?
講座はUdemy Businessで『【慶應MCCシリーズ⑤】山口 周氏「経営におけるアートとサイエンスのリ・バランス」』と検索!











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