Tableau(タブロー)とは?データ分析における強みや導入事例を解説!

Tableau(タブロー)とは、企業が扱う様々なデータを分析し、ビジネスに役立つツールです。この記事では、Tableauの導入を考えている方に向けて、Tableauの強みやセットアップ方法、導入事例などを解説します。Tableauの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

Tableau(タブロー)とは?できることを解説!

Tableauは企業に蓄積されたデータを分析・可視化するBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)の一種です。数あるBIツールの中でもTableauは代表的なツールで、全世界で86,000社以上※の企業が導入しています。日本国内でも、DXを推進する上でTableauを活用している企業が増加しています。

ここでは、Tableauでできることについて解説します。

Tableau、Tableau Prep Conductor でデータ準備機能を拡張

データ分析・可視化が可能

Tableauを導入すると、企業が抱える様々なデータの「分析」「可視化」「レポートの作成」までを一貫して行うことが可能です。予め用意されているチャートやグラフを用いて、ビジネスの状況を視覚的に把握できるのが強みです。

データの分析には、本来高度な専門知識が必要です。しかし、Tableauを使えば、専門知識を持たないユーザーでも比較的簡単にデータ分析に取り組むことが可能です。

ウェブ上で共有が可能

Tableauでデータ分析を行い可視化したレポートやグラフなどは、Web上で他のユーザーと共有が可能です。また、権限を付与したユーザーのみアクセスを許可したり、一部の情報をWebページに埋め込むことができ、複数のユーザーで共同作業ができることも Tableauの特徴です。

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Tableauの強みとは?Excelと比べて何が違うの

操作のしやすさや扱えるデータの豊富さがTableauの強みです。ここでは、Excelとの違いを挙げながらTableauの特徴を紹介します。

直感的な操作が可能

Tableauでは、基本的にマウスによる操作のみで、「データの分析」から「レポートの作成」が可能です。Excelで表やグラフなどを作成するよりも簡単に操作できます。

例えば、Excelで表やグラフなどを作成する場合、関数やマクロなどを学ぶ必要がありますが、Tableauでデータの分析や可視化をする場合は、プログラミングの知識が不要です。また、使いやすいようにカスタマイズ性も高く、高品質なレポートを短時間で作成することができます。

扱えるデータの種類が豊富

Tableauは、MySQLOracleをはじめとした様々なデータベースと連携ができます。SalesforceGoogle Analyticsなど、外部のサービスと連携して使用することも可能です。

Excelの場合、基本的にCSV形式のデータしか扱うことができません。また、一度に扱えるデータの容量にも制限があります。

動的なダッシュボード機能

Tableauを利用すると、分析結果に対してダッシュボード上で動きを与えることが可能です。Excelでレポートを作成する場合と比べて、データの変化などをより分かりやすく表現できます。

ダッシュボード機能は柔軟性が高く、思考と同じスピードで分析できることもTableauの強みです。ダッシュボードは一度作成するとデータが自動的に更新されるため、作業コストを低減できるのも嬉しいポイントです。

活発なユーザーコミュニティ

世界で100万人以上のユーザーが参加する活発なコミュニティがあることもTableauの特徴です。ユーザーによるコミュニティ内での情報共有も頻繁に行われており、日本語で書かれた情報も多く見つかります。

Tableauの製品を詳細に解説

Tableauには、役割や機能が異なる複数の製品があります。

データ分析

Tableau Desktop:企業が持つ様々なデータソースと接続できます。
Tableau Public:ExcelやGoogleスプレッドシートのみ連携が可能です。

データ共有機能

Tableau Server:自社管理するサーバーで情報を共有することができます。
Tableau Online:ホスティング環境で情報共有ができる製品です。
Tableau Mobile:Tableau ServerやTableau Onlineにモバイル端末から接続できます。
Tableau Reader:Tableau Desktopで作成したダッシュボードを表示できる製品です。

他にもTableau Prepでは、データを分析しやすい形に前処理する機能が備わっています。

料金体系

Tableauのライセンスには、データ分析向けのTableau Creatorと、データ共有・確認用のTableau Explorer、Tableau Viewerがあります。

各ライセンスの料金体系は以下次の通りです。

ライセンスの種類 1ユーザーあたりの年間料金(税別)
Tableau Creator 100,800円
Tableau Explorer 60,480円
Tableau Viewer 21,600円

 

Tableau Creatorは1ユーザーから購入できます。Tableau Explorerは5ユーザーから、Tableau Viewerは100ユーザーから購入が可能です。(※詳しい料金は公式サイトの料金ページをご覧ください)

セットアップ方法

Tableau Publicのライセンスでは、Tableauのデータ分析機能の一部を無料で利用可能です。ここでは、Tableau Publicのインストール方法を紹介します。

ユーザー登録(プロフィールの作成)

まずは公式サイトからユーザー登録を行いましょう。「Tableau Publicに登録する」をクリックしてください。

次に「名前」「メールアドレス」「パスワード」などの情報を入力し、「マイアカウントの作成」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

自動的に生成された説明

ユーザー登録が完了し、プロフィールが作成されます。

ダウンロード

続いて、Tableau Publicをオフラインで使用できるようにするため、デスクトップアプリをダウンロードしましょう。

ユーザー登録後に自動で遷移するプロフィールページで「無料のDesktopアプリをダウンロードします」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明

フォームに必要情報を入力し、「アプリケーションのダウンロード」をクリックしてください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

ダウンロードが開始されない場合は、次の画面で「Mac」または「Windows」のいずれかのリンクをクリックしてください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明

インストール

ダウンロードしたファイルを実行し、画面の案内に従ってインストールを進めます。

グラフ, バブル チャート

自動的に生成された説明

インストールが完了すれば、Tableauを使い始めることができます。

Tableauの導入事例

Tableauは、様々な業界の国内企業が活用しています。ここでは、Tableauを実際に導入して、業務改善に繋がった企業事例をご紹介します。

事例①: データの取得から可視化までの時間が大幅に削減

イメージング関連の製品やサービスを提供する大手企業では、取引先にある印刷機器の利用情報やエラー情報などのデータ分析に、Tableauを活用しています。Tableauの導入以前は、専用Webサイトに蓄積されたログデータをExcelで分析していましたが、ログデータのダウンロードや分析結果の作成に時間がかかっていたことが課題でした。

Tableauの導入によって、データの取得から可視化までの時間が大幅に削減され、結果的に、人件費の削減や、取引先で発生したトラブルへの対応時間短縮に成功しました。また、データ分析のソフトウェア開発や改修にかかるコストが不要になったことも、この事例のポイントです。

事例②: 外部委託のコストが削減

ある大手金融機関では、海外トランザクションバンキングに関する企画など主な役割で、顧客の取引データやキャッシュフローの分析や可視化に、Tableauを活用しています。Tableauを導入する以前は、CSVデータで扱えるデータ量の制限などから集計に大きな手間がかかっていました。Tableauの導入により、外部委託のコストが削減し、意思決定までにかかる時間が短縮されました。現在では他部門にもTableauの活用が共有され、社内のTableauの利用ユーザー数は300人にのぼっています。

多くの企業で導入されているBIツールのTableauを導入すると、専門知識がなくても簡単にデータ分析やレポート作成に取り組めます。Web上で情報共有や共同作業を行ったり、ユーザーコミュニティを利用できたりすることもTableauならではの強みです。ビジネスにおけるデータ活用に取り組みたい方は、Tableauの導入を検討してみてはいかがでしょうか。