Snowflakeの導入を検討しているものの、
・どのような機能があるか分からない…。
・すごいといわれる理由が知りたい…。
という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、
・Snowflakeの特徴や機能
・Snowflakeを導入するメリットと注意点
について解説します。
データウェアハウスを使ったことがない方でも、この記事を読めば、Snowflakeがすごいといわれる特徴について理解できます。
INDEX
Snowflakeとは?何がすごいの?
Snowflakeは、米国のSnowflake社によって開発・提供されているSaaS型のデータプラットフォームです。SaaS(サースまたはサーズ)とは、「Software as a Service」の略称で、インターネットを通じて提供されるクラウド型のソフトウェアを指します。
Snowflakeを導入すると、企業が扱う様々な種類のデジタルデータを一元管理できます。ビッグデータを活用するための機能が優れていることや、コストパフォーマンスの高さなどが、Snowflakeがすごいといわれる主な理由です。
これらの特徴から、データの管理や分析を行う数多くの企業がSnowflakeを活用しています。
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データ活用に使用される主なシステムには、データレイクとデータウェアハウス、データマートの3つがあります。それぞれの用途と特徴は次の通りです。
システム名 |
主な用途 |
特徴 |
---|---|---|
データレイク |
収集したデータをそのままの形式で格納 |
・データの構造や種類を問わず保存できる |
データウェアハウス |
収集したデータを分析の目的に応じて整理して格納 |
・様々なITツール上のデータを一か所に集約できる |
データマート |
データを利用する目的や部門に合わせて必要なデータのみを抽出して格納 |
・分析に必要なデータを迅速に取り出せる |
Snowflakeは、これら3つのシステムの機能を兼ね備えています。そのため、複数のツールを導入に導入しなくてもビッグデータの管理や分析ができ、手間やコストを抑えられます。
Snowflakeの特徴
「Snowflakeがすごい」といわれる理由として、複数のクラウドサービスに対応していることや、安全かつ迅速にデータを共有できることなどが挙げられます。ここでは、Snowflakeの特徴について解説します。
マルチクラウド対応
Snowflakeは、AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、GCP(Google Cloud Platform)といった、複数のクラウドサービスとの連携に対応しています。そのため、自社で利用しているクラウドサービスの種類を問わず、Snowflakeの導入が可能です。また、複数のクラウドサービスを跨いでデータを連携することもできます。
AWSやGCPについて詳しくは以下の記事で解説しているので、併せてご覧ください。
◆AWS(Amazon Web Services)とは?利用するメリットや資格を徹底解説
◆GCP(Google Cloud Platform)とは?特徴・メリット・AWSとの違い
◆AWSとGCPを比較!人気クラウドサービスの特徴と選び方を解説
安全・迅速なデータ共有
Snowflakeは、サービス提供会社が管理するクラウド上にデータを保存するため、離れた場所の相手とも安全にデータ共有ができます。全国各地に支社がある場合などでも、スムーズにデータをやり取りできることがSnowflakeの特徴です。
また、Snowflakeには様々なデータを売り買いできるマーケットプレイスというサービスがあり、世界中の企業から500種類以上のデータが販売されています。データプロバイダーとして自社が収集したデータの販売も可能です。
データシェアリング機能
データシェアリングとは、自分が管理するSnowflakeのアカウントを使って、ほかのユーザーのデータにアクセスできる機能です。例えば、社内の営業担当者がSnowflakeで管理しているデータを、マーケティング担当者が分析するといった使い方ができます。
データシェアリング機能を活用すると、データの複製やデータ転送をしなくても、ほかのユーザーと情報を共有できます。
Snowflakeによるデータエンジニアリングの基礎
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Snowflakeを導入すると、ビジネスに関するデータの管理や分析を行う上で複数のメリットが得られます。主なメリットは次の通りです。
処理性能が高い
Snowflakeはデータ処理の性能を高めるために、データを保管する「ストレージ層」と、データの分析や加工など行う「コンピュート層」が完全に切り離されています。
また、コンピュート層では、大規模並列処理(MPP)と呼ばれる仕組みでデータ分析のためのクエリを実行するため、処理速度の高速化が可能になっています。
Snowflakeを導入することで、大量のデータや複雑な分析にも対応しやすくなります。
高いセキュリティ機能が搭載
Snowflakeには、「ダイナミックデータマスキング」と「エンドツーエンド暗号化」という2つの高度なセキュリティ機能が備わっています。
ダイナミックデータマスキングとは、閲覧権限のあるユーザーだけにデータを表示する機能です。エンドツーエンド暗号化は、デバイス間でデータを送信する際に、送信側と受信側だけで中身が分かるようにデータを変換する処理を指します。
これらの高度なセキュリティ機能が搭載されているため、Snowflakeでは安全なデータ管理が可能です。
無駄のない従量課金制
Snowflakeの利用料金は、データの処理やクエリの実行などを行う「仮想ウェアハウス」と、データを保存する「ストレージ」を使用した分量に応じて決まります。
データの管理や分析に必要な分だけ料金が発生する従量課金制のため、無駄なコストを抑えやすいことがSnowflakeのメリットです。
Snowflakeを導入するデメリット・注意点
Snowflakeは便利なツールではあるものの、いくつかのデメリットもあるため、導入前に把握しておく必要があります。Snowflakeを導入する際の主な注意点は次の通りです。
オンプレミスでの導入に手間がかかる
自社サーバーなどのオンプレミスな環境で管理されているデータは、Snowflakeで直接扱えない場合があります。導入できたとしても、データの保存先を自社サーバーとSnowflakeのどちらにするか検討したり、管理したりする手間が増える可能性があります。
データの大量利用時にコストが増加する
Snowflakeは従量課金制のため、大容量のデータを処理した際はコストが増える可能性があります。大規模なデータ分析を行いたい場合には、どの程度のコストがかかるかを予め確認しておくことが大切です。
Snowflakeの活用法を学び実務に活かそう!
SaaS型のデータプラットフォームであるSnowflakeを使うと、様々なデジタルデータを効率的に管理できます。マルチクラウドに対応していることや、従量課金制でリーズナブルに利用できることなどがSnowflakeの特徴です。
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