- システム開発
- 2019/08/19
GCP(Google Cloud Platform)とは?特徴・メリット・AWSとの違い
GCP(Google Cloud Platform)によって、Googleが社内で使っているGoogle検索やYoutubeなどに使用されているテクノロジーやインフラを活用することが可能です。
この記事では、近年注目されているGCPについて、できることやサービス、特徴などについてご紹介します。
GCP(Google Cloud Platform)とは?
GCPとは、Google Cloud Platform の略で、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。GCPは従量課金制のサービスのため、一定の使用量までは無料で使用できます。
さらに、Google社内で使われているものと同じテクノロジーやインフラを利用できるので、Google検索のプラットフォーム、Youtubeの動画配信プラットフォームに加え、Googleだからこそ作ることのできるデータ解析や機械学習系のサービスなども活用できます。
また、GCP Consoleには、GCPのプロジェクトとリソースを管理するために使用できるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)が用意されています。これを活用することで、サーバーの管理も楽になるでしょう。
GCP(Google Cloud Platform)でできること・サービスとは?
GCPサービスでできることには以下があります。簡単にできることをまとめましたので、参考にしてみてください。
なお、GCPはGoogleの提供するサービスのため、使用するためにはGoogleアカウントが必要です。
- コンピューティング:高性能な仮想マシンが使えます。
- AI/機械学習:ビッグデータを活用できます
- API管理:新たなAPIを開発できます。
- データ分析:大規模なデータの探索や分析ができます。
- データベース:Googleがユーザーに提供しているインフラ内にあるデータベースサービスが使えます。
- デベロッパーツール:開発者向けの便利なツールです。EclipseプロジェクトをGCPにデプロイできます。
- IoT:デバイスの接続や管理が行えます。
- 管理ツール:モニタリングなどができます。
- メディア:動画のストリーミングなどができます。
- 移行:ネットワーク経由でのデータ転送ができます。
- ネットワーキング:負荷分散ができます。
- セキュリティ:機密情報の秘匿化ができます。
- ストレージ:コンテンツが保存できます。
また、代表的なサービスとして、以下のようなものが挙げられます。
- BigQuery:ビッグデータを解析するプラットフォーム。データ解析に活用できます。
- Google App Engine:Googleのインフラ上でウェブアプリケーションの作成・実行・管理等が行えます。
- Cloud Machine Learning Engine:機械学習モデルを簡単に構築できます。
特に、近年ではデータ分析や機械学習といった分野への注目が高まっていますので、これらのサービスを使用する機会が増えてくる可能性が高いです。
GCP(Google Cloud Platform)の特徴とは?メリットを知ろう!
ここからは、GCPの特徴やメリットについてご紹介します。
GCPのメリット①安定したインフラ環境
GCPはトラフィックにすぐ対応するよう設計されているため、急激なアクセス増加などの負荷にも耐えることができます。
また、様々なクラウド、ストレージが利用可能です。
さらに、Stackdriver Monitoringにより、追加設定なしでも基本的なアプリのパフォーマンスを視覚的に確認可能です。
そのほかにも、自動スケーリングが速い、サーバーのインスタンス起動が速いといったインフラ面でのメリットもあります。
GCPのメリット②スピードと安定性
GCPのデータセンター内では、Googleが独自に開発したネットワーク機器を利用しており、ネットワークのスピードが速くなっています。
また、同じグローバルIPアドレスならばマルチ拠点でアクセスできる点も便利です。
GCPのメリット③AI分野のサービスの充実
TensorFlowやBigQueryを活用し、機械学習などAI分野のサービスを利用できます。
Googleによる最先端の機械学習を使ったデータ解析が可能である点は、魅力だといえます。
GCPのメリット④セキュリティ
GCPでは、第三者認証であるFIPS 140-2を取得しています。データの送受信、保管において、高度なセキュリティが保たれています。
GCPのメリット⑤ニーズに合わせた料金設定
GCPは前払いが必要なく、従量課金制のため、秒単位で使った分のみ請求されます。さらに、事前の契約なしで長期間利用割引が自動的に適用されるなど、いくつかの割引も用意されています。これにより低コストで運用ができます。
低コストであること、少人数でも開発可能であることから、GCPはスタートアップの企業などにもおすすめだといえそうです。
GCPのデメリット
GCPでは日本語対応が遅れているため、英語の知識がある程度ないと、クラウド技術のドキュメントを読むことも困難になります。
英語に苦手意識を持っている場合、開発に使うことは難しいかもしれません。
GCP(Google Cloud Platform)とAWS(Amazon Web Services)の違いとは?
Googleが運用するGCPと、Amazonが運用するAWSという2つのクラウドサービスについて、具体的な違いをまとめてみました。
GCP | AWS | |
プロジェクト | プロジェクトあり | プロジェクトなし |
コスト | 時間単位 | 分単位 |
コンピューティング (起動速度) |
40秒以内 | 約1分 |
拡張性・柔軟性 (RDBMSライセンス利用) |
MySQLのみ | Oracleサポートあり |
サービス数 | サービス数が抑えられている | サービスが増えている |
ビッグデータの解析や起動の速さ、機械学習関連の技術についてはGCP、柔軟性や豊富なサービスを利用したいのであればAWSの方がそれぞれ適していると考えられます。
AWSについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
今後も成長が予想されるGCP
GCPは高性能なコンピューティングが可能であり、さらに、大規模なストレージサーバーを持っています。大規模な情報に対するデータ分析も可能であり、今後も成長していくと考えられます。
その証拠に、2017年10月〜12月四半期において、Googleのクラウド事業の売上高は、1,000億円を突破しているとのことです。(日経ビジネス「MSのクラウド売上高がAWSを上回る?」のデータより)
今後、さらなるサービスの向上が期待されます。
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