手軽に3Dキャラクター作成をする方法!おすすめソフトもご紹介!

VRやメタバースで利用する3Dキャラクターは、自分で作成できます。3Dモデリングソフトを使うと、好きなデザインの3Dキャラクターを作ることが可能です。この記事では、3Dキャラクターの作成手順や、初心者におすすめの無料3Dモデリングソフトについて解説します。

3Dキャラクターを自分で作る方法は?

3Dキャラクターを自分で作るには、パソコンと3Dモデリングソフトが必要です。ここではまず、3Dキャラクターを自分で作成するメリットを紹介した上で、3Dキャラクター作りに必要なソフトや機材について解説します。

3Dモデルの利用価値は年々上昇している

近年注目を集めているメタバースやVRを楽しむためには、3Dモデルが欠かせない存在となっています。3Dモデルは各プラットフォームで用意されているものを使うことも可能です。しかし、プレイヤーの個性を表現したい場合は、自作の3Dモデルが適しています。

メタバースやVRの普及にともなって、オリジナルキャラクターを制作する3Dモデリングスキルの需要は高まると考えられます。また、アバターを使ってVTuberとして活動したり、3Dプリンターで出力してフィギアを作ったりできることも、3Dモデルを自分で作成するメリットです。

3Dモデリング制作ソフトを利用する

3Dキャラクターを作成するには、3Dモデリング制作ソフトをパソコンにインストールする必要があります。3Dモデリングの作成は、比較的負荷の高い作業です。そのため、グラフィックボードを搭載しているなど、ある程度のスペックを持ったパソコンが適しています。ただし、簡単な3Dモデルであれば、ある程度の基準を満たしたノートパソコンも利用可能です。初心者レベルから一歩進んだ3Dキャラクターを作成したい場合、3Dモデリングソフトに加えてペンタブも用意すると作業がはかどります。

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3Dキャラクターの作成手順

3Dモデリングソフトの種類を問わず、3Dキャラクターを作成する流れは同様です。最初にデザインを決めた上で3Dモデリングによって立体形状を作成し、テクスチャやマテリアルなどを設定してきます。

3Dキャラクターの作成手順は次の通りです。

1. 3Dにしたいキャラクターの三面図を作成する

三面図とは、立体物を三つの方向から見た様子を描いた設計図です。3Dモデルを制作する前の下書きとして、三面図を作成しましょう。人物などの3Dキャラクターデザインを行う場合は正面、背面、側面から見た様子を三面図に描き起こすと後の工程がスムーズになります。ペインティングツールで作成するだけでなく、手描きのイラストをスキャンして利用することも可能です。三面図が無い場合でも3Dキャラクターは作成できます。ただし、より精緻なモデルを作成したい場合は三面図を用意することがおすすめです。

2. モデリングを行う

3D制作ソフトやCADツールなどに表示される三次元空間で、立体物を描いていく作業はモデリングと呼ばれます。3Dキャラクターをモデリングする主な方法は、スカルプティングとポリゴンモデリングの2種類です。スカルプティングでは、球体や直方体などの基本的な形状をもとに、彫刻や粘土造形のような操作で3Dモデルを作成できます。基本形状の一部を凹ませたり膨らませたりして、直感的にモデリングできることがスカルプティングの特徴です。

ポリゴンモデリングでは、3D空間上に配置された頂点と面を操作して3Dモデルを作成できます。面を組み合わせたり頂点の位置をずらしたりして立体形状を作ることが可能です。アニメ風やイラスト風など、平面的な要素の多い3Dキャラクターを制作したい場合、ポリゴンモデリングが適しています。

3. テクスチャ・マテリアルを設定する

テクスチャやマテリアルは、モデリングした3D形状の表面に関する設定です。テクスチャを設定すると、画像ファイルの見た目を3Dモデルの表面に反映できます。画像ファイルにはイラストや写真など様々な種類のデータを利用可能です。マテリアルは3Dモデル表面の質感に関する設定で、金属やプラスチック、粘土といった材質を再現できます。3Dキャラクターの仕上がりをよりリアルにするために、テクスチャとマテリアルを設定し、配色や質感をデザインすることが重要です。

4. リギングを行う

モデリングとテクスチャ・マテリアルの設定だけでは、作成した3Dキャラクターは動かせません。プレイヤーの操作に応じて3Dキャラクターを動かすには、リギングと呼ばれる設定が必要です。リギングでは、作成した3Dキャラクターの骨格となるボーンや、動き方を指定するリグといった要素を組み込んでいきます。3Dキャラクターの関節や可動部分に合わせてリギングを行うと、自然な動きを表現することが可能です。

5. レンダリングを行う

レンダリングとは、制作ソフトで作成したデータを外部のシステムで利用できるように出力する作業を指します。3Dモデリングソフトにおけるレンダリングは、三次元から二次元へデータ変換する作業です。二次元のデータに変換すると、人間の目で見て画像だと認識できる形式になります。レンダリングを行う際は、出力する画像の解像度やファイル形式、透過部分を含むデータの扱いなど細かな設定が必要です。

初心者おすすめ無料3Dモデリングソフト!

モデリングやテクスチャ・マテリアルの設定、リギングなどの一連の作業は3Dモデリングソフトで実行できます。無料の3Dモデリングソフトでも、本格的な3Dキャラクターの作成が可能です。

ここでは、初心者におすすめの無料3Dモデリングソフトを紹介します。

【Blender】 多機能で本格的な3Dキャラクターを作れる!

Blender(ブレンダー)は、多くのユーザーに利用されている無料の3Dモデリングソフトです。インターネット上に使い方に関する情報が豊富に掲載されているため、初心者でも安心して3Dキャラクターを作成できます。

Blenderは無料ソフトでありながら、高性能な有料ソフトにも劣らない多数の機能を備えています。本格的な3Dキャラクターの作成から、リギングやアニメーション作成、動画編集まで行えることがBlenderの特徴です。

ただし、多機能すぎることで操作しにくいという側面もあります。初心者向けのチュートリアルなどを参考に、基本的な機能から順番に使い方を学んでいくことが大切です。

【Metasequoia】 プロも使っている手軽な入門ツール

Metasequoia 公式

日本製の3DモデリングソフトMetasequoia(メタセコイア)は、プロの現場でも導入されています。ポリゴンモデリングによって、様々な形状の3Dキャラクターを手軽に作成できることがMetasequoiaの特徴です。

Metasequoiaは動作が軽いため、スペックが低いパソコンでも操作できます。また、Metasequoiaで作成した3Dモデルは3Dプリンターで出力することが可能です。有料の拡張機能も比較的安価に追加できます。

【VRoid Studio】 複雑な手順は必要なし!簡単に作成可能!

VRoid Studio 公式

VRoid Studio(ブイロイドスタジオ)は、3Dキャラクターの作成に特化した機能を持つ無料の3Dモデリングソフトです。あらかじめ用意されている人型の3Dモデルを利用し、パラメータ設定などの手軽な作業で3Dキャラクターを作成できます。

VRoid Studioで作成したキャラクターは、VRゲームに登場させたり、VTuberのアバターとして利用したりすることが可能です。オリジナルの3Dキャラクターを簡単に作りたい初心者の方に、VRoid Studioが適しています。

 

3Dキャラクターを作成する技術は、VRやメタバース、3Dプリンターによるフィギュア作りなどに活用できるスキルです。3Dモデリングソフトを使うと、初心者でも簡単にオリジナルの3Dキャラクターを作成できます。今回紹介した無料ソフトを使って、ぜひ3Dキャラクターの作成に取り組んでみましょう。