今回は、ダイヤモンド社がUdemyで2020年4月より展開をスタートした「【ダイヤモンド編集部が厳選!】あなたのチームの創造力を強くする 10のフレームワークと思考法」の制作秘話を、講師である長谷川幸光さんと、オンラインコース仕掛け人の小松加奈さんに伺いました。
ご担当者様プロフィール
ダイヤモンド社 ダイヤモンド編集部 編集委員 長谷川幸光さん(写真左)
複数の出版社にて、紙媒体・Web・モバイル・アプリ・電子書籍等のサービス/コンテンツ開発に従事。2019年5月ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」や「ダイヤモンド・オンライン」の編集や記事制作に携わっている。
ダイヤモンド社 デジタル編成部 小松加奈さん(写真右)
ビジネスサイト「ダイヤモンド・オンライン」の無料/有料会員獲得およびPV・UU数の向上を目的としたWebディレクターとして従事。現在は自社コンテンツを活用した他社とのアライアンスも積極的に推進している。
新しい形のユーザーコミュニケーションの場
――今回オンラインコースの提供を始めた背景・狙いについてお聞かせください。
小松: 100年を超す歴史があるダイヤモンド社が過去に作ってきたコンテンツの中には、現在のビジネスパーソンに役立つコンテンツが大量にあります。それらを再活用する「マルチユース戦略」の場のひとつとして、オンラインコースが最適だと考えました。
これまで出版社は、誌面でしか情報を届けることしかできませんでした。一方で、記者・編集者は膨大な取材や調査を行っています。出版社は、これらの膨大な情報を、コンパクトにわかりやすいパッケージとしてまとめ、読者に届けています。そうすることで、読者は効率的に情報を得られるものの、私たちは限られた文字数で文章にしなければならず、伝えたい内容をそぎ落とさなければいけないというジレンマを抱えていたんです。
そこで、動画を活用すれば、雑誌ではお伝えすることができなかった部分をより詳細に説明ができるのではないかと考えました。雑誌などでエッセンスを学んだ後に、オンライン講座で深く自分事に落とし込み、自分事としてとらえてもらい、活用してもらう。そうすれば、新しい形のユーザーコミュニケーションの場を作れるのではないかと。
オンライン動画のような新しい形で情報を提供できれば、これまでの雑誌の読者の満足度を高めるだけでなく、出版社が取材や調査で得た情報を、より多くのビジネスパーソンの皆様にお届けできるのではないでしょうか。
――今回のオンライン講座のテーマ「ビジネスフレームワーク」を選んだ理由をお聞かせください。
小松:オンライン講座の提供は、新しい形のユーザーコミュニケーションの場を作れるということで、ダイヤモンド社にとってチャンスと感じています。そこで、多くのビジネスパーソンが、明日にでもすぐに使える実用的なテーマを検討し、まずは「ビジネスフレームワーク」でより実践的な形でのオンライン動画作成へと至りました。
長谷川:ビジネスフレームワーク特集は、昨年展開した「週刊ダイヤモンド」の特集の中で、業種・職種にとらわれず、かつ、どんな役職の方にも有用なコンテンツとして大きな反響がありました。
特集した号は週刊誌でありながら長期的に売れ続けています。「この特集を基に自社で勉強会を開いた」という声もいくつかいただきました。
小松:さらに言えば、この特集は、動画という手段を取ることによって一層理解が深まるテーマです。特集をメインで担当した長谷川(今回の講師)に話を振ってみたところ、新しい試みで多くの方により深く理解をしてもらえるのであればと快諾してくれました。
長谷川:誌幅の都合でどうしても紹介できる範囲に限界があり、私自身も、「ここはもっと詳しく解説したかった」「ここは手順をつけたほうがよかったかな」という部分も多々ありました。
そのように泣く泣く削った部分も多かったので、今回のお話をいただいたときに、動画であればそうした部分を網羅し、かつ、誌面ではどうしても伝わりづらいニュアンスをお伝えできるのではないかと考えました。
日本のビジネスパーソンには創造力が必要
――オンラインコースでは、ビジネスフレームワークを紹介していますが、なぜ、フレームワークを学ぶ必要があるのでしょうか。
長谷川:講座の中でも紹介していますが、日本企業は近年、GDPが成長しておらず、企業の売上も伸びていません。これは、新たな需要や新たな価値を生み出せていないということになると思います。つまり、日本のビジネスパーソンに今求められているのは「創造力」ではないかと。
現在は、社会経済環境が極めて予測困難な時代です。そこで求められるのは、何が起こるかわからない状況下でも、柔軟かつ創造的に対応することのできる「右脳型(創造的思考)」のビジネスパーソン。ただし、創造によって生まれたアイデアは、それだけでは実現できません。周囲を説得するにも、具体的な製品化やサービス化にも、市場で売り込むにも、論理が必要です。
――しかし、具体的にどうすればその力が身につくのでしょうか?
そんな創造性や論理性の両方が求められる現代で、何をすればいいかわからないという方に役立つのがビジネスフレームワークです。
フレームワークは、先人たちの知恵や経験が凝縮されたものですから、状況に合わせて応用することで、業務フローの効率化も可能です。
<ダイヤモンド社が提供するオンラインコース>
――確かにフレームワークを活かせるビジネスシーンは多そうです。おすすめしたいのはどのような方でしょうか。
長谷川:具体的には以下の方に役立つコースだと思います。
- 創造的思考を身につけたい人
- 論理的思考を身につけたい人
- ビジネスフレームワークとはどのようなものか知りたい人
- 興味はあるが何から始めればいいかわからない人
また、自身が所属する組織の創造力やチームワークを高めたいと思っている人や、商品開発や新規事業を任されたけれど何から始めればいいかわからない人、そして組織内の改革や課題解決を任されたけど何から始めればいいかわからない人にも役立つと思います。
――創造性と論理性が身につくフレームワークは大変魅力的ですが、受講するだけでいいのでしょうか?
コース内では、日々の業務を効率的に進めるためのエッセンスやチームでメンバーの合意を取りやすくする方法などが満載です。フレームワークを学ぶことで、創造的思考と論理的思考の両方が身につきます。
講義資料やフレームワーク用のオリジナルシートのダウンロードなど、おまけも用意していますので、講義を聞くだけではなくて、フレームワークを使ってみることが大切だと思います。
フレームワークを実践したくなる仕組み
――幅広いビジネスパーソンに役立てられそうです。では今回、雑誌ではなく、動画でコンテンツを届ける中で工夫したポイントがあれば教えてください。
長谷川:フレームワークは世の中に数多く存在し、本もたくさん出ています。しかし、フレームワークに関する本を読んで概要がわかっても、自分の状況にどのように当てはめればいいかわからない人も多いと思います。
そんな方々に、第一歩を歩んでもらうために、雑誌の特集だけではお伝えできなかったニュアンスや具体的な手順を含めて情報の再構築を図りました。
動画であれば、細かなニュアンスをお伝えすることもできるし、ゆっくりと手順を追って解説することもできます。その中で、実際のワークショップの様子や、多様な業種の人がそれぞれどのように使っているか生の声を盛り込むように意識しました。
――実際のワークショップの様子が講座内にあるのは、新鮮ですし、興味がわきます。
長谷川:ビジネスパーソンが実践で使うイメージをしやすくなるように、実際のワークショップや座談会の動画を盛り込んでいます。これにより、書籍や雑誌では伝えることが難しい、フレームワークに対する、本音を知ることができると思います。
フレームワークへの理解を深めるだけでなく、実際にやってみたくなる、ほかにはないコンテンツになっていると思います。
――ありがとうございます。最後に、今後の展望について、お聞かせいただけますか。
長谷川:ビジネスフレームワーク以外にも、雑誌の人気コンテンツはまだまだあります。今回の講座を皮切りに、Udemy内で、ビジネスシーンですぐに役立つ「学びのコンテンツ」も多く提供していければと思っています。
小松:ダイヤモンド社として保有している資産を最大限活用しながら、ビジネスパーソンのスキルアップに役立つような価値あるコンテンツを継続してお届けしていきたいと考えております。
また、弊社は2019年6月より、オンライン上で「ダイヤモンド・プレミアム」という有料会員サービスを展開しております。「学びのプラットフォーム」として特集コンテンツ以外にも、週刊ダイヤモンドはもちろん、弊社はビジネス向けの書籍、セミナーなども展開しています。
【参考】ダイヤモンド・プレミアムについてはこちら>>
<ダイヤモンド社のベストセラー著者によるUdemy講座のご紹介>
Udemyには、ダイヤモンド社で書籍を出版している著者が講師を務める講座も多数あります。ぜひ書籍と一緒にオンライン講座でも学び、皆様のスキルアップにお役立てください。
今後も様々な切り口、形式で読者の幅を広げていきたいと考えておりますので、ぜひご注目ください。
ーーありがとうございました。
(『Udemy』とは、米国法人Udemy,Inc.が運営する世界5,000万人以上が利用するオンライン学習プラットフォームです。Udemyは、C to C(Consumer to Consumer)プラットフォームで世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなげます。最新のIT技術からビジネス、趣味まで幅広い領域の学びをオンラインで学ぶことができ、世界で約15万コース、57,000名の講師が登録しています。隙間時間にPC・スマートフォンなど好きなデバイスからのアクセスが可能で、学習期限はないため、必要なときに必要なだけ学習を進められます。)
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