Blenderのショートカットキーを使うと、3DCG制作をスムーズに進めることが可能です。この記事では、Blenderの視点操作やモデリングを効率化できるショートカットキーを紹介します。Blenderを使いこなしたい方はぜひ参考にしてください。
INDEX
Blenderのショートカットキーを覚えるべき理由
Blenderのショートカットキーを覚えるべき理由は、作業スピードをアップするためです。マウスでメニューやボタンをクリックするよりも、ショートカットキーを使った方が少ない工程でBlenderを操作できます。
ただし、Blenderの機能は種類が豊富です。まずは頻繁に使う機能から始めて、少しずつショートカットキーを覚えていきましょう。
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Blenderの視点はマウスで動かすこともできますが、ショートカットキーを使った方が効率的です。ショートカットキーを入力すると、視点の移動や回転などを素早く行い、画面の表示を切り替えられます。視点操作に使用するショートカットキーは次の通りです。
視点の切り替え
1 | 正面からの視点に切り替え |
3 | 右側からの視点に切り替え |
7 | 上側からの視点に切り替え |
9 | 裏側からの視点に切り替え |
0 | カメラからの視点に切り替え |
1、3、7はCtrlキーと同時押しすると逆側からの視点に切り替えられます。
視点の回転
2 | 上向きに視点を回転 |
4 | 右向きに視点を回転 |
6 | 左向きに視点を回転 |
8 | 下向きに視点を回転 |
視点の移動
Ctrl + 2 | 下方向に視点を移動 |
Ctrl + 4 | 左方向に視点を移動 |
Ctrl + 6 | 右方向に視点を移動 |
Ctrl + 8 | 上方向に視点を移動 |
ズーム操作や投影方法の切り替
+ | ズームイン |
- | ズームアウト |
Shift + B | 選択範囲へズーム |
/ | 選択したオブジェクトのみをズーム表示 |
5 | 投影モードの切り替え |
その他最低限覚えておきたいショートカットキー
最低限覚えておきたいショートカットキーには、モデリングに関する操作が含まれます。面の押し出しやオブジェクトの移動など、主なショートカットキーは次の通りです。
押し出し「E」
Blenderの編集モードで、オブジェクトの辺か面、頂点を選び、「E」を入力すると押し出しができます。
押し出しを意味する「Extrude(イクストリュード)」という単語が、Eのショートカットキーの由来です。
拡大縮小「S」
Blenderを編集モードまたはオブジェクトモードにした状態で、「S」を入力すると、対象の拡大・縮小が可能です。
拡大縮小を意味する「Scale(スケール)」が、Sのショートカットキーの由来です。
結合「Ctrl+J」
Blenderでオブジェクト同士を結合したい場合は、まず対象のオブジェクトを選択しましょう。
CtrlキーとJの同時押しが、結合操作のショートカットキーです。
複製 「Shift+D」
BlenderのオブジェクトモードでShiftキーとDを同時押しすると、オブジェクトが複製されます。
編集モードで頂点や辺、面を選択した上で同じショートカットキーを入力すると、選択部分のみの複製が可能です。
細分化「Ctrl+R」
Blenderを編集モードにして「Ctrl + R」のショートカットキーを入力すると、辺を追加できる場所が表示されます。
好きな位置でクリックすると、モデルを細分化することが可能です。
マージ「M」
Blenderの編集モードで頂点をマージしたい場合、対象の頂点を選択してMを入力しましょう。
ショートカットキーを入力すると、マージする方法の候補が表示されます。
マージの方法を選択すると、選択した頂点が結合されます。
モードの変更「Tab」
Blenderのモードを変更するショートカットは「Tab」キーです。Tabキーを入力すると、オブジェクトモードまたは編集モードに切り替えられます。
オブジェクトの移動「G」
BlenderのオブジェクトモードでGを入力すると、選択したオブジェクトを移動できます。
対象を掴むことを意味する「Grab(グラブ)」という単語が、Gのショートカットキーの由来です。
オブジェクトの回転「R」
BlenderのオブジェクトモードでRを入力すると、選択したオブジェクトを回転できます。
回転を意味する「Rotate(ローテイト)」という単語が、Rのショートカットキーの由来です。
面を差し込む「I」
Blenderの編集モードで面を選択し、Iを入力すると面の差し込みができます。
差し込みを意味する「Inset(インセット)」という単語が、Iのショートカットキーの由来です。
面の作成 「F」
Blenderの編集モードで点や辺を選択し、Fを入力すると面が作成されます。
曲面を張りたい場合は、ループを選択して「Ctrl + F」からGrid Fill(グリッドフィル)をクリックしましょう。
面を意味する「Face(フェイス)」という単語が、Fのショートカットキーの由来です。
ナイフ 「K」
Blenderの編集モードでKを入力すると、ナイフツールを使用できます。カーソルがナイフになった状態で、オブジェクトをドラッグしましょう。
最後にEnterを入力すると、オブジェクトに切れ目を入れられます。
ナイフを意味する「Knife(ナイフ) 」という単語が、Kのショートカットキーの由来です。
できれば覚えておきたいショートカットキー
切り裂きや選択範囲の反転などのショートカットキーを使うと、作業効率をより高められます。できれば覚えておきたい主なショートカットキーは次の通りです。
切り裂き「V」
Blenderの編集モードで頂点または辺を選択し、Vを入力すると対象を切り裂けます。
切り裂かれる形状は、ショートカットキーを入力する際のカーソル位置で調整が可能です。また、切り抜き後にEのショートカットキーで押し出すと、新たなポリゴンを作成できます。
法線に沿った拡大縮小 「Alt + S」
Blenderの編集モードでメッシュを選択し、「Alt + S」のショートカットキーを入力すると、法線に沿った拡大縮小が可能です。
リンク複製「Alt+D」
Blenderのオブジェクトモードでは、「Alt + D」のショートカットキーでオブジェクトのリンク複製ができます。
通常の複製との違いは、複製元のオブジェクトに対する操作が、リンク複製後のオブジェクトにも連動することです。
ボックス選択「B」
BlenderのオブジェクトモードでBのショートカットキーを入力すると、十字のラインが表示されます。
ドラッグ&ドロップすると、ラインに囲まれた部分をボックス選択することが可能です。
選択範囲の反転 「Ctrl+I」
Blenderのオブジェクトモードで「Ctrl + I」のショートカットキーを入力すると、選択範囲を反転できます。
つながっているメッシュを全選択 「Ctrl+L」
Blenderの編集モードで、メッシュを選択して「Ctrl + L」のショートカットキーを入力すると、つながっているメッシュを全選択できます。
Blenderのショートカットキーを設定する方法
Blenderのショートカットキーは、好きなキーの組み合わせに変更することが可能です。
「編集」→「プリファレンス」→「キーマップ」→「ウィンドウ」を選択すると、現在設定されているショートカットキーのリストが表示されます。一覧の中から変更したいショートカットキーを探し、クリックしてください。
「Press a key」と表示されたら、割り当てたキーを入力しましょう。この操作により、ショートカットキーを変更できます。
新たなショートカットキーを追加したい場合は「Add New」をクリックしてください。
「none」の左側の三角マークをクリックすると、名称の変更やキーの設定メニューが表示されます。追加したいショートカットキーの情報を入力しましょう。
Blenderのショートカットキー一覧表
ここまでに紹介した以外の主要なショートカットキーは次の通りです。
選択に関する操作
A | 全選択 |
Aを2回 | 選択解除 |
C | 円形選択 |
Ctrl + 右ドラッグ | 自由な範囲を選択 |
1 | (編集モードで)頂点を選択 |
2 | (編集モードで)辺を選択 |
3 | (編集モードで)面を選択 |
Alt + 左クリック | (編集モードで)ループ選択 |
Ctrl + 「+」キー | (編集モードで)選択範囲を拡大 |
Ctrl + 「-」キー | (編集モードで)選択範囲を縮小 |
オブジェクトや頂点、メッシュなどに関する操作
Tab | モード切替 |
Shift + A | オブジェクトの追加 |
S | 拡大縮小 |
X(またはDelete) | 削除 |
Alt + G | オブジェクトの移動をリセット |
Alt + R | オブジェクトの回転をリセット |
Alt + S | オブジェクトの拡大・縮小をリセット |
レンダリングに関する操作
F12 | レンダリングの実行 |
F11 | レンダリング画面の表示・非表示 |
Esc | レンダリングの中断 |
システムや画面表示に関する操作
Ctrl + N | 新規ファイルの作成 |
Ctrl + O | ファイルを開く |
Ctrl + S | ファイルの保存 |
N | サイドバーの表示切替 |
T | ツールバーの表示切替 |
F3 | コマンドの検索 |
Ctrl + Z | 直前の操作を取り消す(アンドゥ) |
Ctrl + Shift + Z | 取り消した操作をやり直す(リドゥ) |
Blenderでは、視点の切り替えやオブジェクトの変形・移動などをショットカットキーで操作できます。マウスよりも効率よく作業を進められることがショートカットキーを使用するメリットです。使用頻度の高いものから順にショートカットキーを覚えて、Blenderをスムーズに操作しましょう。
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