- マーケティング
- 2016/06/20
Googleアナリティクスの使い方講座。初心者でもすぐできる!
自社サイトを最適化してコンバージョン率を上げるためには、アクセス解析をする必要があります。
しかし、どのようにアクセス解析を行ったらいいのかわからないという人も多いと思います。
代表的なアクセス解析のツールに「Googleアナリティクス」があります。ただ、このツールは初心者には少し難しいところがあります。
今回は、Webマーケティング支援会社に勤務しGoogleアナリティクスを日常的に使っている筆者が、Googleアナリティクスの使い方をわかりやすく解説します。
Googleアナリティクスを始めるには
Googleアナリティクスを活用することで、Webサイトを訪れるユーザーの満足度を上げ、コンバージョン率の改善に役立てることができます。
まずGoogleアナリティクスのメリットと設定方法を具体的に説明します。
Googleアナリティクスを学ぶメリット
Webサイトを運営する人にとって、重要項目の筆頭が「コンバージョン」です。
コンバージョンとは日本語で「変換」「転換」を意味しますが、Webの世界では「成果」を意味します。
何をもって「成果」とするかは、Webサイトの特性によってさまざまです。
ネット上で商品などを取引することをEコマース(EC)と言いますが、ECサイトにおいては商品などが購入されることが成果、コンバージョンでしょう。企業のWebサイトの中には、資料請求や問い合わせ、求人への応募といったことをコンバージョンとして設定しているところもあります。
Webサイトの担当者は、少しでもコンバージョン率を上げることを目的に日々サイトを訪れるユーザーの分析を行っています。
そのときにツールとして使われるのがGoogleアナリティクスです。
Googleアナリティクスは主にWebサイトのアクセス解析に活用されます。
Googleアナリティクスを学んで使えるようになると、ユーザーが何を求めて自社サイトを訪問したのか、サイト上のどこをよく見ているのか、ユーザーの満足度を上げてコンバージョンに結びつけるにはどうすれば良いのかといった点を分析することができます。
それがGoogleアナリティクスのメリットです。
Googleアカウントの作成
Googleアナリティクスを始めるにはGoogleアカウントが必要です。
Googleアナリティクスのトップページからログインまたはアカウントの作成をしましょう。
Googleアナリティクスに申し込む際にアカウント名、ウェブサイト名、ウェブサイトのURLの3つが必要となります。
アカウント名は任意のものなのでご自身で決めてください。ウェブサイト名はアナリティクスを使いたいウェブサイトのタイトルです。
トラッキングコードの取得
申し込みが完了したらGoogleアナリティクスのサインインページにトラッキングコードが表示されます。「ウェブサイトのトラッキング」と書かれているところにあるコードです。
・トラッキングコードとは?
トラッキングコードとはWebサイトを閲覧した人の情報を取得するためのコードのことです。
このコードをWebサイトに埋め込むことによってアクセス解析が可能になります。ページごとの訪問者数やどんな検索ワードを使ってアクセスしてきたかなど、SEOに役立つさまざまな情報を知ることができます。
トラッキングコードの設置
トラッキングコードをコピーして、Webサイトの編集画面に行き、解析したいページのヘッダー内に貼り付けます。ヘッダーとは文字通りWebサイトの頭の部分で、コードでは<head>で始まり</head>で終わっているところです。
Googleアナリティクスのサインインページにはトラッキング IDというものが発行されています。
WordPress、GoDaddy、Wixの3つに関してはトラッキング IDを設定することで解析をすることができます。
WordPressではAll in One SEO Packのプラグインを追加し、設定でGoogleアナリティクスIDの欄にトラッキング IDを指定して連携すれば、トラッキングコードの設置をすることなくGoogleアナリティクスを使うことができます
※コードについては、「HTMLとは?これを読めば初心者でも必ずHTMLが書ける!」をお読みください。
Googleアナリティクスの基本的な使い方
トラッキングコードをサイトに埋め込んだところで、次はGoogleアナリティクスの基本的な使い方を解説します。
基本用語
まず、アクセス解析の基本的な用語を押さえましょう。
・セッション
セッションとはWebサイトの訪問者のことです。1人の訪問者がWebサイトを閲覧すれば、セッション数は「1」とカウントされます。ただし、いったん離れて30分以上経過した後でまた同じサイトを訪問すると、セッション数は「2」となります。
・PV
PVとは「ページビュー」という意味で、閲覧されたページの数です。1回のセッションで5ページ閲覧したら、PVは「5」になります。
・平均セッション時間
平均セッション時間は訪問者がサイトに滞在した時間の平均です。
・直帰率
1ページしか閲覧されなかったセッションの割合のことです。直帰率が高い場合は、サイトがユーザーニーズに合っていないか、デザインや操作性に問題がある可能性があります。
・オーガニック検索
オーガニック検索はGoogleなどの検索エンジンにクエリを打ち込んで表示された検索結果画面のことです。
基本的な使い方・見方
Googleアナリティクスの基本的な使い方をご説明します。
Googleアナリティクスにアクセスして、ログインします。初めてログインしたときは、「お知らせの設定」で、Googleの新サービスについてのお知らせ設定画面が出てくるので、「設定を保存」をクリックして、進めてください。
ホーム画面でアクセス解析したいWebサイトの「すべてのウェブサイトのデータ」をクリックすると、ユーザーというレポートのサマリーが表示されます。
初めは直近1カ月のデータが表示されますが、アクセス解析したい期間を指定することができます。
・アクセス解析レポート期間の指定
まずレポート期間の指定です。
アクセス解析画面右上の日付から期間を指定することで、知りたい期間のデータを見ることができます。
・ユーザーレポートのサマリーの見方
サマリーとは直訳すると「概要」という意味です。見たい期間のデータを指定してみましょう。
「特定の1日だけ」「1週間」など、調べたい期間を指定することで、その期間のデータが表示されます。
サマリーでは、「セッション数」「ユーザー数」「ページビュー数」「ページ/セッション数」「平均セッション時間」「直帰率」「新規セッション率」を見ることができます。
グラフ左上の選択ボタンで知りたい項目を選べば、その数値の推移をグラフでわかりやすく知ることができます。
ほかにもアクセスしたユーザーの国や地域、ChromeやSafariなど、どのブラウザから見られているか、iOSやAndroidなどのOSの種類も分析できます。
Googleアナリティクスを実際に使ってみよう!
最後にGoogleアナリティクスを使ったアクセス解析の手順を解説します。
どのページに、どのキーワードで訪れているかを調べる
「集客」のレポートでは、ユーザーがどこからそのサイトにやってきたかを知ることができます。
左側のメニューの「集客」という項目をクリックし、開いた詳細から「サマリー」を選びます。そして表示されたページから「Organic Search」を選びます。Organic Searchは先ほど解説したオーガニック検索のことです。
ここでどんな検索キーワードでサイトを訪れているのかを一覧で見ることができます。
現在アクセスしているユーザー数を調べる
「リアルタイム」レポートを利用します。左側のメニューの「リアルタイム」という項目をクリックし、開いた詳細から「サマリー」を選びます。
現在サイトに訪問している人数や、そのユーザーがPCや携帯など、どの端末でアクセスしているかが反映されます。
Googleアナリティクスを活用して、ユーザーの行動を浮き彫りに
今回は、Googleアナリティクスのメリットや活用法をご紹介しました。
Webサイトでは訪問者の顔が見えないので、ユーザーがどんな気持ちでサイトを見ているのか、なかなか把握できません。
問い合わせなどをしてくれればいいのですが、ほとんどの人は無言で去っていきます。何を探しているのか、どんな不満を抱えているのか、予想して対処するしかないのです。
そんな訪問者の気持ちを浮き彫りにできるのがアクセス解析であり、そのためのツールがGoogleアナリティクスです。
Googleアナリティクスを活用して、ユーザーニーズに応えられるWebサイトを目指しましょう。
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