301リダイレクトとは?サイトの移転時に必須、SEOに効果あり!
  • SEO
  • 2016/07/03

301リダイレクトとは?サイトの移転時に必須、SEOに効果あり!

Webサイトを移転すると、今まで獲得してきたアクセスや被リンク、検索エンジンからの評価などが失われてしまいます。その際に「301リダイレクト」を使用すると、移転前の評価を移転先に引き継ぐことができます。

今回は、Webコンサルティング会社に勤務する筆者が、301リダイレクトのメリットや設定方法をご紹介します。Webサイトの移転を検討中の人は必読です!

 

301リダイレクトとは?

301リダイレクトとはどんなときに使われるのでしょうか。まずは、301リダイレクトの基礎から説明します。

301リダイレクトのメリット

301リダイレクトは、Webページの転送をするためのコードです。サイトのURLが、一時的な変更ではなく恒久的に変更される場合に推奨されています。301リダイレクトを用いることで、旧URLで移転前のWebサイトに来た人を自動的に新URLに移転後のWebサイトへ誘導することができます。

 

また、301リダイレクトのメリットは、検索エンジンからもWebサイトが移転したとわかることです。検索エンジンは、新旧2つのWebサイトが同じものだと認識できるので、移転前のWebサイトで持っていたSEOの評価がリセットされずに、移転後のWebサイトでも引き継ぐことができます。評価を100%引き継ぐというわけではないので多少は失われますが、新しいWebサイトとして一から始めるよりは確実に評価が継続されます。

 

302リダイレクトとの違い

転送処理の方法としては、301リダイレクトのほかにも「302リダイレクト」があります。302リダイレクトもWebページの転送をするためのコードですが、一時的な転送で恒久的な転送ではありません。つまり、「一時的に仮のWebサイトに移行するが、また元のURLのWebサイトに戻る」という場合に302リダイレクトを使用します。ただしこのときは評価の引き継ぎはできません。

 

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301リダイレクトでURLを統一しよう!

301リダイレクトは、Webサイトの移転時以外にも効果的に使うことができます。Webサイト内で同じ内容にもかかわらず複数ページが存在すると、アクセス数が分散したり、同一内容と見なされて検索での評価がされなかったりと、いろいろな問題が起きてしまいます。そこでページを統一するために使うのが301リダイレクトです。

「URLの正規化」とは?

301リダイレクト

間違ったものを正しいルールに則った形に直すことを正規化といい、特にWebサイトに関しては検索エンジンのルールに従って作り直すことを意味します。

Webサイト内で同じ内容のページが複数あると、検索エンジンのクローラーから見た場合にどこがオリジナルページなのか不明でわかりにくく、不適切な形で作られているWebサイトと認識されてしまうおそれがあります。URLの正規化で、複数のURLの中からオリジナルのURLを明確にする必要があります。

 

単一のコンテンツでURLを統一する

同じコンテンツ内で複数ページが存在するのは、どんなときでしょうか?URLを統一するのが望ましい、複数ページの例をご紹介します。

 

・URLに「www.」のあるものと、ないものが混在している

同じページでもURLの初めにwww.がついているページと、ついていないページが存在し、そのどちらにも正しくアクセスできる。

 

・URLに拡張子などのついているものと、ついていないものが混在している

同じくトップページを指しているのに、URLの後ろにindex.htmlがあるページと、ないページが存在し、そのどちらにも正しくアクセスできる。

 

このような場合に301リダイレクトで1つのページに統一すると、検索エンジンからの評価が上がり、検索でより上位表示されるなどの効果が見込まれます。

 

301リダイレクトを設定しよう!

実際に301リダイレクトを設定する場合の方法について解説します。

301リダイレクトの設定方法

ここでは「.htaccess」を利用した方法を解説します。

「.htaccess」は、Webサーバーを制御する設定ファイルです。基本的にサーバーの設定はサーバー管理者しか変更できないため、自分で個別に設定を変更したいときなどに使うと便利です。「.htaccess」ファイルを使用する際はまず、WebサーバーがApacheといわれるサーバーソフトを使っていて、「.htaccess」ファイルを使用可にしていることをサーバー管理者に確認してください。

 

1「.htaccess」ファイルを作成する。

メモなどのテキストエディタを開いて、ファイル名を「1.htaccess」に設定します。ファイル名は最終的には消すので何でも良いのですが、Windowsなどの環境では名前なしのファイル名は作成できないので、仮のファイル名をつけておきます。

2コードをサーバ環境の文字コードで保存

下記のコードをメモに貼り付けて、自身で使っているサーバー環境の文字コードに合わせて保存します。

Options +FollowSymLinks

RewriteEngine on

RewriteRule (.*) http://(新URL)/$1 [R=301,L]

3FTPにアップロード

FTP(ファイル転送プロトコル)で目的のディレクトリにアップロードします。旧URLで処理を適用させたい範囲の中で一番上の階層です。

4ファイル名を変更

ファイル名を「.htaccess」に変更して、完了です。

 

設定するときは、旧ページと新ページで対応するそれぞれのページに漏れがないように注意しましょう。

 

正しい301リダイレクトで効果的なサイト移転を!

301リダイレクトを設定してから移転が完了するまでの期間は、1~2週間程度かかる場合があります。301リダイレクトはWebサイトを移転する際にとても効果的な方法ですが、間違った使い方では逆効果になるおそれもありますので、注意が必要です。301リダイレクトを正しく理解して、検索上位に表示される良いWebサイトを作りましょう。