最近ではPCでつくったデータを、外出先でタブレットやスマートフォンから見たり、他の人とデータをやり取りして共有する機会も増えてきました。そんなときに、作業データをローカルではなく、オンライン上に保存して作業できたら便利だと思いませんか?そこで、おすすめするのがオンラインストレージです。
フリーランスの人も、よく使用しています。
今回は、Webデザイナーのフリーランスとして働く筆者が、オンラインストレージのメリットやサービス内容についてご紹介します。自分に合ったサービスはどこか、この機会に検討してみると良いでしょう。
活用しよう!オンラインストレージ
オンラインストレージは、Web上にさまざまなデータを保管できるサービスです。クラウドサービスとも呼ばれ、データをローカルではなくオンライン上の貸し出されたスペースで管理します。メリットを3つお伝えします。
アクセスの自由
オンライン上にデータを保管することで、Web環境さえあればスマートフォンやタブレットなどどんなデバイスからでもアクセスすることが可能です。会社以外で作業をする場合でもオンライン上であれば、データを忘れたり、追加で他のデータが必要になっても対応することができます。
データの共有
オンラインストレージでファイルの共有機能を使うと、許可された人は誰でもアクセスすることができます。
社内での情報共有としてはもちろん、クライアントとの共有資料や公開データがある場合、特定の人にのみアクセスできるようにしておけば、毎週メールを出す手間も減り、誤送信などもなくなります。また、メールには添付できないような大容量データも簡単に共有できます。
PCの容量を軽減できる
オンラインストレージは、データのバックアップ用として使うこともできます。万が一、PCのデータが破損した場合でもオンラインにバックアップがあれば、すぐに復元することができ安心です。
また、今すぐには使用しないデータや一定期間消せないデータなどをオンラインストレージに保管してローカルからは消してしまうことで、PCの容量を軽減することもできます。
しかし、オンラインストレージのデータ消失については、保障していないところがほとんどです。社内のバックアップ用として使うことはできますが、オンラインストレージのみに保管する場合は注意しましょう。
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Udemyで講座を探す >オンラインストレージを選ぶときのポイント
たくさんあるオンラインストレージサービスですが、なにを基準にして選んだら良いのでしょうか?オンラインストレージを選ぶときのポイントについてお伝えします。
料金
多くのサービスでは、無料で使えるプランや機能を用意しています。まずは試しに使ってみて、使い勝手を確認してみましょう。無料サービスには、保存期間が設定されている場合があります。大切なデータが保存期間を過ぎて削除されては大変なので、必ず事前にチェックしてください。
有料プランを申し込めば、より大容量のオンラインスペースを使えます。料金プランによってはグレードアップさせることで容量無制限や保存期間無期限になるものもあり、動画など容量の大きなデータを扱うのであれば有料を検討しても良いでしょう。
対応デバイス・共有設定
MacやWindowsのPC環境だけでなく、iOSやAndroid、BlackBerryのほかにアプリ版がリリースされているサービスもあります。スマートフォンなどでアクセスすることがあるなら対応デバイスも確認しておきましょう。また、複数の人やアカウントでデータを共有して使いたい場合は、ファイルやフォルダの共有設定ができるものを選びましょう。
無料オンラインストレージのサービスを比較!
では、実際に無料で使えるオンラインストレージで代表的なものを、サービスごとに比較してご紹介します。
Dropbox
無料で2GBまで使うことができ、ローカルのデータをオンラインと同期して自動バックアップさせる機能もあります。操作については、ファイルをドラッグ&ドロップで移動でき、複数のファイルでも一気に移動できるため手間がかからず便利です。
SNSなどさまざまなサービスと連携しており、複数のサービスをまたいでデータを利用している場合におすすめです。ブログサービスにも、Dropboxから指定して画像ファイルを貼ることができるものもあります。
MEGA
50GBという大容量が魅力的なオンラインストレージです。ファイルを一つひとつ操作しなくてはいけないので一度に複数のファイルを扱うには手間がかかりますが、容量が大きいので動画などは使いやすいでしょう。
同名のファイルが共存できるので、ファイル名を変更せずにアップロードできますが、ダウンロードしたりファイルを扱う際には中身がわからなくなってしまわないようにしっかりと管理が必要です。ブラウザのプラグインなど多くの拡張機能があるのも特徴です。
hubiC
25GBまで使用することができ、インターフェイスがとてもシンプルです。ファイル操作は個別なので一度に複数のファイルを扱うことは向きませんが、ある程度容量に余裕があるので、大きなファイルを利用する場合には使いやすいでしょう。
復元機能がないので、上書きしてしまうと元に戻すことはできません。ファイル名とファイルサイズが一度に表示されるので、サイズを一目で確認したい人におすすめです。
MediaFire
10GBまで使うことができます。ドラッグ&ドロップでファイル移動が可能なので、複数のファイルを一度に扱う場合に向いています。また、Webサイト上のデータを直接指定して保存することもできます。
しかし、プレビューや画面表示などのロード時間が長く、日本語の場合ファイル名も文字化けする可能性があります。文字化けしたファイルは破損してしまうこともあるので、アップロード後に確認しましょう。インターフェイスはアイコンの大きさを変更するなど、使いやすいようにカスタマイズできます。
以下が、無料オンラインストレージの比較表です。
オンライン上のデータは適切な管理を!
データをオンライン上で管理することで、ビジネスやプライベートなどさまざまなシーンで活用することができます。オンラインストレージには、無料でも使い勝手が良いものや大容量のデータが扱えるものが多くありますが、これらのサービスは一定期間後に仕様や容量が変わったり、サービスが停止してしまう場合もあります。大切なデータを入れて放置せず、定期的に管理するように心がけましょう。
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