Bingの画像生成AI機能について見聞きしたことがあるものの、
・使い方が分からない…。
・商用利用も可能かどうか知りたい…。
という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、
・Bingの画像生成AI「Bing Image Creator」の特徴や使い方
・Bingの画像生成AIを利用する際の注意点
について解説します。
初心者の方でも、この記事を読めば、「Bing Image Creator」を使った画像の作り方がわかります。
また、Udemyの講座を併用すれば、より高度な画像生成AIの使い方が学べます。
公開日:2024年8月27日
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Bingの画像生成AI「Bing Image Creator」とは
「Bing Image Creator」は、Microsoft社によって提供されている画像生成AIツールです。Microsoftアカウントを作成するだけで、AIによる画像作成機能を無料で利用できます。

出典:無料のAI画像生成ツール – Bingの画像クリエイター
「Bing Image Creator」は、MicrosoftのWebブラウザ「Edge」から呼び出すことも可能です。「Edge」のサイドバーからプロンプト(AIに指示するための命令)を入力することで、画像を簡単に生成できます。
画像生成AIツールには、「Bing Image Creator」以外にも「Stable Diffusion」や「Midjourney」など様々な種類があります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
◆Stable Diffusionで画像から画像を生成する方法を解説!
◆Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方!AI画像生成を始めよう
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Udemyで講座を探す >Bingの画像生成AI「Bing Image Creator」の使い方
「Bing Image Creator」では、プロンプトを入力するだけで簡単に画像を生成できます。基本的な使い方は次の通りです。
基本的にはプロンプトを入力するだけ
「Bing Image Creator」の画面にアクセスし、テキストボックスに内容を指示するプロンプトを入力します。プロンプトは文章でも指定できるものの、条件が多い場合は箇条書きのほうが簡単です。

「作成」をクリックしてプロンプトを実行すると、4つの画像が生成されます。

実行するたびに異なる結果が出力されるため、同一のプロンプトを実行しても同じ画像は生成されません。
「ダウンロード」をクリックすると、作成した画像をデータとしてダウンロードすることが可能です。

プロンプトの自動作成も可能
「お任せで探す」と書かれたボタンをクリックすると、画像を生成するためのプロンプトがランダムに自動生成されます。
実際に試してみたところ、「a brown rat terrier dressed as a jungle explorer, digital art(茶色のラットテリアがジャングルの探検家として服を着ている様子、デジタルアート)」というプロンプトが生成されました。

画像生成の機能を試してみたいものの、具体的なアイデアが思いつかない場合には、プロンプトの自動作成がおすすめです。生成されたプロンプトを一部編集して画像を作成することもできます。
時間をかけずに生成したい場合はブーストを使用
ブーストとは、高速で画像を生成するための機能です。テキストボックスの右側に、雷のアイコンとして表示されます。

ブーストを1つ使うことで、画像生成にかかる時間を短縮できます。ブーストはあくまでも生成のスピードを上げるためのもので、使い切った後でも画像を作成することは可能です。ブーストを使わない場合には、画像生成までに最長で5分間程度の時間がかかります。
初回利用時にもらえるブーストは15個で、不足すると毎日補充されます。ただし、ブーストに関する設定は2025年3月時点の情報のため、今後変更される可能性もあります。ブーストの個数は、Microsoft社のポイントシステム「Microsoft Rewards」で増やすことも可能です。
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Bingでイメージ通りに画像を生成するポイント
自分が思い描いたイメージに近い画像を作成してもらうためには、以下のポイントを意識してプロンプトを入力することが重要です。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
視点・構図・角度
どの視点から見たものか、どのような構図かなどを指定すると、イメージ通りの画像が生成されやすくなります。
例えば、近くから見た画像を生成したい場合は「close-up(クローズアップ)」というプロンプトに含めることが効果的です。

同様に、広角レンズで撮影したような画像を作りたい場合は「wide shot(ワイドショット)」、上から見た画像なら「bird’s-eye view(俯瞰)」などをプロンプトに含めましょう。


明るさ
プロンプトに明るさに関する指定を含めることも、イメージ通りの画像を生成するためのポイントです。例えば、「暗い」「逆光」などのキーワードを含めると、画像の明るさを調整できます。


雰囲気
「幻想的な」や「ピクセルアート風の」といった雰囲気に関する用語でも、生成される画像のイメージを変えられます。


Bingの画像生成AI「Bing Image Creator」の特徴や機能
「Bing Image Creator」には、主に以下のような特徴や機能があります。
ここからそれぞれの特徴について説明します。
日本語プロンプトにも対応済み
「Bing Image Creator」は、2023年4月から日本語によるプロンプト入力で画像を生成できるようになりました。画像生成AIツールの中には、日本語によるプロンプトに対応していないものもあります。一方で、「Bing Image Creator」は、日本語で簡単にプロンプトを入力できることが特徴です。
ほかにも、AI画像生成ツールやサービスには、「Leonardo AI」や「Midjourney」「Stable Diffusion」などがあります。それぞれのツールやサービスの特徴や使い方など詳しくは、以下の記事をご覧ください。
◆Leonardo AIとは?登録方法から機能や注意点まで徹底解説
◆Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方!AI画像生成を始めよう
◆Stable Diffusionで画像から画像を生成する方法を解説!
Microsoftアカウントがあれば無料で使える
「Bing Image Creator」は、Microsoftアカウントがあれば無料で利用できます。Microsoftアカウントとは、Microsoftが提供する各種サービスの利用に必要なアカウントで、無料で作成可能です。
「Bing Image Creator」は、2023年9月からOpenAI社が開発する画像生成AI「DALL-E 3」に対応しました。プロンプトに「イラストで表現してください」などの指示を含めるだけで、従来のツールが苦手としていたアニメ調のイラストも生成できます。

BingのAIチャット経由でも生成可能
Microsoftアカウントで無料サービスの「Bing AI」にログインし、チャットでAIに指示を出すことによっても、画像の生成が可能です。対話形式で、ユーザーの希望に近い画像を作成できます。日本語プロンプトに対応しているものの、英語で入力したほうがより指示内容に近い画像が生成される場合もあります。
画像生成のアイデア出しにも有効
「Bing Image Creator」のサイトにアクセスすると、「アイデアを探す」という機能で他のユーザーが生成した画像を閲覧できます。

画像生成に使用したプロンプトも確認できるため、画像作りのアイデア出しに活用することも可能です。
スマホのブラウザ・アプリで利用可能
ブラウザからMicrosoftアカウントにログインすれば、スマホからでも「Bing Image Creator」の機能を利用できます。また、Bingのスマホアプリからも画像生成AI機能を利用することが可能です。デバイスの種類を問わず、簡単に利用できる点が「Bing Image Creator」の特徴です。
Bingの画像生成AI「Bing Image Creator」の注意点
「Bing Image Creator」は便利なツールではあるものの、商用利用の可否など以下の点に注意が必要です。
ここでは、「Bing Image Creator」を利用する際に押さえておきたい注意点を紹介します。
生成した画像の商用利用はできない
「Bing Image Creator」でユーザーが生成した画像は、商用利用できません。利用規約には、「オンラインサービスの外部で、合法的な個人の合法的な非商業的目的のために作成物を使用できます。」と記載されています。 オンラインサービスとは、素材配信サイトやニュースサイト、通販サイトなどを指すことが一般的です。そのため、「Bing Image Creator」で生成した画像をイラスト素材として販売したり、グッズのデザインに使用したりすることは規約違反です。

暴力的や性的な画像の生成はできない
「Bing Image Creator」では、暴力的な表現や差別的な内容を含むプロンプトによる画像生成が禁止されています。倫理的に問題のある表現を含む画像を生成することはできません。
問題のあるプロンプトを繰り返し入力するなどの違反があった場合、「Bing Image Creator」の利用を停止される可能性があります。規約で認められる範囲で画像を生成しましょう。
生成された画像はユーザーごとに一意でない場合がある
「Bing Image Creator」の使用条件には、サービスの性質上、生成された画像はユーザーごとに一意でない場合があるという旨の記載があります。全く同じプロンプトを入力した場合であっても、同一の画像が生成されるとは限りません。
また、入力したプロンプトが異なっていても、他のユーザーが生成した画像と内容の似た画像が出力される場合もあります。
生成された画像には著作権が含まれている可能性がある
「Bing Image Creator」が生成する画像には、アニメや漫画、美術作品など、第三者が著作権を有するコンテンツが紛れ込むリスクがあることも注意すべきポイントです。
ユーザーが意図していなかったとしても、生成した画像が第三者のコンテンツに似ていた場合、著作権侵害にあたる可能性があります。「Bing Image Creator」を利用する際は、出力された画像が著作権法に抵触していないか確認しましょう。

Bing Image Creatorを使ってハイクオリティな画像を生成してみよう!
Microsoftの画像生成AI「Bing Image Creator」は、入力したテキストに合った画像を生成できるツールです。Microsoftアカウントがあれば、画像生成機能を無料で利用できます。日本語プロンプトに対応しているため、イメージに近い画像を簡単に作成できることが「Bing Image Creator」の特徴です。
画像生成AIの使い方について詳しく学びたい方には、下記の講座がおすすめです。この講座では、生成AIをプログラムから使えるOpenAIのAPIによる画像生成やチャットボットの開発、音声認識などについて学べます。画像生成AIの高度な使い方を身に付けたい方はぜひ参考にしてください。
◆OpenAI API 完全マスターガイド: ChatGPTによるチャットボット開発や画像生成、音声認識を基礎から学ぶ
レビューの一部をご紹介
評価:★★★★
中村裕太先生は基礎学習者の想像しながらお話して頂いてるようで分かりやすいです。ありがとうございました。少しづつステップアップしていこうと思います。
評価:★★★★★
還暦を過ぎてますが色んなことを学ばせていただきました。企業でteamsや音声認識とか最近色々なツールを使い始めたが、これらのAPIで開発されているかと思うと少し身近に感じられるようになりました。チャットボットや絵描きのDALL-Eなどツールも同様の思いです。最近pythonを学習しchatGPTも覚えたかったので、APIでコード化も実現できそうなので一石二鳥でした
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