【初心者向け】メディバンペイントの使い方と便利機能を徹底解説

メディバンペイント(MediBang Paint)を初めて使う方は、

・導入方法が分からない…。
・機能や使い方が知りたい…。

という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、

・メディバンペイントの特徴やメリット
・インストールや基本操作、便利な機能の使い方

についてご紹介します。

イラスト制作ツールの利用が初めての方でも、この記事を読めばメディバンペイントの使い方について理解できます。

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メディバンペイント(MediBang Paint)とは

メディバンペイント(MediBang Paint)は、イラストやマンガの制作に最適な無料の高機能ペイントツールです。PCやスマホに対応し、クラウド保存や素材の共有が可能で、初心者からプロまで幅広く使われています。

MediBang Paint – 無料のイラスト・マンガ制作ツール

出典:MediBang Paint – 無料のイラスト・マンガ制作ツール

例えば、スマホで描いたラフをPCで仕上げたり、クラウドに保存してチームで制作したりすることも可能です。

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メディバンペイントの魅力

メディバンペイントには、初心者からプロまで幅広い層にとって魅力的な特徴が備わっています。ここでは、特に注目すべき5つのポイントを詳しく解説します。

ブラシ・素材が豊富で便利

メディバンペイントには、多彩な質感を描けるブラシが用意されており、デフォルトブラシだけでなく、クラウドブラシを追加することで選択肢をさらに広げられます。たとえばエアブラシや水彩ブラシなどの基本的なものから、特殊なテクスチャブラシまで揃っています。

また、背景素材やトーン、スタンプなどの素材ライブラリも充実しており、初心者でも簡単にプロ品質の作品を制作できます。

メディバンペイントのブラシツール

クラウド対応で作品管理も簡単

メディバンペイントでは、アカウントを登録することでクラウド機能を利用できます。これにより作品やプロジェクトをクラウドに保存できるほか、アカウントを複数の端末で同期して作業を進めることが可能です。たとえばスマホで下書きを作成しPCで仕上げるというスムーズな制作が実現します。

また、クラウドを活用してチーム制作にも対応できるので、共同作業が効率よく行えます。

スマホやタブレットとも連携可能

メディバンペイントは、WindowsやMacのPC版だけでなく、iOS版やAndroid向けのアプリも提供しています。これにより、スマホやタブレットを使って手軽にイラスト制作ができるほか、デバイス間で連携すれば、PCで行った作業の続きをスマホやタブレットで進められます。

外出先でもスムーズに作業を続けられる利便性は、多忙なクリエイターにとって大きな魅力です。

初心者にも優しい操作性

メディバンペイントは、初心者が直感的に使えるシンプルなインターフェースを備えています。ツールや機能の配置がわかりやすく、初めてペイントソフトを触る方でも迷うことなく操作できます。

また、公式ガイドやオンライン講座も充実しているため、基本操作から応用テクニックまでを効率的に学べます。

無料でも高機能、有料版でさらに拡張

メディバンペイントは無料版でも十分な機能を備えていますが、有料版にアップグレードするとクラウド容量の増加や広告非表示、ブラシや素材の追加など、さらに便利な機能が利用可能になります。

メディバンペイントの無料版と有料版の違いについては、後述の「メディバンペイントの無料版と有料版とでは何が違う?」で詳しく説明します。

特に、集中して作業したいプロや、作品制作を効率化したい方にとって、有料版の提供する価値は大きいです。

デジタルイラストを始めたいけれど、どのツールを使えばよいか迷っている方や、手軽に高品質な作品を制作したい方におすすめなのがメディバンペイントです。無料版でも十分な機能を備えつつ、有料版にアップグレードすればさらに効率的な制作環境が手に入ります。そんなメディバンペイントを活用したイラスト制作を学びたい方には以下の講座がおすすめです。

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メディバンペイントを使用するメリット・できること

メディバンペイントでは、主に次のようなことができます。

ここでは、メディバンペイントでできることや使用するメリットを解説します。

SNSで目を引くオリジナルのイラストを簡単に作成

メディバンペイントでは目を引くイラストを簡単に制作することができます。豊富なフォントやドーン素材を活用すれば、個性的なデザインやイラストを作り出し、SNSでの情報発信に役立てることが可能です。

さらにX(旧Twitter)やInstagramなどに投稿しやすい形式で画像を書き出す機能があるため、制作から配信までスムーズに進められます。

オリジナルアイテムの制作に対応

メディバンペイントは、キャンバスサイズや解像度を自由に設定できるため、Tシャツやステッカー、缶バッジといったオリジナルアイテムの元データを制作するのに適しています。

商用印刷にも対応できる300dpi以上の解像度で保存できるため、SUZURIやpixivFACTORYなどのサービスを利用して自分だけのアイテムを簡単に作ることができます。

写真や画像の装飾に便利

メディバンペイントは、写真データを読み込んで装飾や加工を行うことができます。手書きでデコレーションを加えたり、スタンプやフレーム、テキストを使って写真を加工したりすることで、SNS用の画像やLINEスタンプ、ポストカードなどの作成が可能です。

簡単な操作でプロ仕様の作品を作れる点は大きなメリットです。

AI画像生成を活用したクリエイティブ作業

AIで生成した画像をメディバンペイントに読み込めば、ブラシやフィルターを使った微調整も可能です。

レイヤー機能を活用することで、画像を細かく手直ししたり、自分の作風を加えたりすることができます。AIと手描きを組み合わせることで、独自性の高い作品を生み出せます。

効率的なレイヤー管理とデータ保存

メディバンペイントでは、レイヤー機能を利用して線画、塗り、背景などを分けて管理することができます。これにより、後から細かい調整がしやすくなります。

また、クラウド保存を活用すれば、複数デバイス間で作業をスムーズに共有したり、データを安全に保存したりすることが可能です。

 

メディバンペイントのインストール方法&基本・応用機能の使い方

ここでは、メディバンペイントを初めて使う際に必要なインストールや初期設定の方法、基本・応用機能の使い方について解説します。

実際の操作画面を交えて解説しますのでぜひ参考にしてください。

インストール・初期設定の方法

まずはメディバンペイントの公式サイトにアクセスし、OSに合ったバージョンのインストーラをダウンロードしましょう。

メディバンペイント公式ページ

インストーラを実行し、案内に従って言語設定などのインストール作業を進めます。

メディバンペイントのインストーラ画面

インストール完了後、アプリを起動するとログイン画面が表示されます。

メディバンペイントのログイン画面

クラウド機能を利用したい場合は、MediBangアカウントを作成してログインしましょう。ログインしなくても、基本機能を使うことは可能です。

実際に作品を描いてみよう

まずは、左上の「ファイル」から「新規作成」を選び、キャンバスサイズ・解像度・背景色などを設定します。

メディバンペイントのツールバー

描画エリアが表示されたら、画面左側のツールバーから「ブラシツール」を選択して、線画や下書きを作成しましょう。

メディバンペイントのブラシツール

塗りつぶしツールやバケツツールなどを使って色付けする時は、レイヤーを分けると、線と塗りを別々に調整できます。

画面右側のレイヤー管理画面で「レイヤーの追加」をクリックすると、レイヤーを増やせます。

メディバンペイントのレイヤー追加

追加したレイヤーを選択した状態で、画面左側から「バケツツール」を選び、好きな色を塗っていきます。

メディバンペイントのバケツツール

作品ができたら、画面左上の「ファイル」から「名前を付けて保存」をクリックしてデータを保存しましょう。

名前をつけて保存

完成した作品は、「ファイル>書き出し」で画像データとして出力することが可能です。

画像出力

基本ツールの使い方

ここでは、メディバンペイントの基本ツールの使い方を紹介します。ブラシツールは、ペンや筆、エアブラシなど様々な質感で線を描けるツールです。

ブラシの種類を変更するだけでなく、サイズや不透明度、入り抜きなどの細かい調節も可能です。

メディバンペイントのブラシツール

消しゴムツールは、線や色の部分修正を行うことができるツールです。ブラシツールと同じように、不透明度や消しゴムのサイズなどを調整できます。

メディバンペイントの消しゴムツール

塗りつぶしツールとバケツツールは、囲んだ範囲に色を塗れるツールです。

バケツツールには境界線を自動で検出する機能があります。「隙間閉じ」の設定を調整すると、線にある程度隙間があっても塗りつぶすことが可能です。

メディバンペイントの選択ツール

選択ツールは、キャンバスの特定範囲を選択できるツールです。矩形や投げ縄、自動選択などで範囲を決め、それに含まれる絵の切り取りや、フィルターの適用が可能です。

メディバンペイントの絵の切り取り

レイヤーツールは、キャンバスを層に分けて管理できるツールです。線画や塗り、背景などを分けて管理すると、作品を調整しやすくなります。また、レイヤーの透明度を変えたり、クリッピングや乗算などしたりして、レイヤー同士の効果の切り替えが可能です。

メディバンペイントのレイヤーツール

応用機能の使い方

ここでは、メディバンペイントの主な応用機能の使い方を解説します。

クラウドブラシ

クラウドブラシは、豊富な種類のブラシをクラウドから選んで追加できる機能です。ブラシウィンドウ内にある「ブラシの追加(クラウド)」のアイコンをクリックすると利用できます。

メディバンペイントのクラウドブラシ

模様やパターン、特殊効果などブラシの種類は豊富です。

メディバンペイントの特殊ブラシ

フィルター

フィルターは、選択した範囲に対して視覚的な効果を加えられる機能です。

色相や彩度の調整、ガウスぼかし、グローなど複数のフィルターが使えます。イラストの背景だけをぼかして写真風に加工するなど、様々な演出が可能です。

メディバンペイントのフィルター

トーン

トーンは、模様や線などを貼り付けられる機能です。素材パネルからトーンを選び、キャンバスにドラッグ&ドロップするだけで簡単にトーンを貼れます。大きさや濃度、角度なども調整できるため、マンガ制作に最適です。

メディバンペイントのトーン調整

レイヤーブレンドモード

レイヤーブレンドモードは、レイヤー同士の色の重ね方を変更できる機能です。「加算・発光」や「オーバーレイ」「スクリーン」などのモードを使い分けると、光や影を表現したり、作品の質感を変えたりできます。

以下の画像では、最前面に追加したレイヤーにクラウドブラシで光の模様を描き、ブレンドモードを「加算・発光」にして重ねることでキラキラした感じを表現しました。

メディバンペイントのレイヤーブレンドモード

 

メディバンペイントの無料版と有料版とでは何が違う?

メディバンペイントの無料版と有料版では、使える機能や広告表示の有無などが異なります。無料版では、ブラシやトーンなどの基本的な描画機能やレイヤー機能が利用可能です。ブラシの並び替えやお気に入り登録といった一部の便利機能は制限されています。

また、起動時やブラシ選択時に広告が表示されることや、クラウド容量が3GBまでに制限されていることが無料版の特徴です。

一方、有料版では基本機能に加え、フォントや素材の追加、ブラシのカスタマイズができます。広告は非表示のため、制作中の集中力を保ちやすくなっています。

クラウド容量が最大300GBまで利用できることや、優先的な技術サポートを受けられることも有料版の特徴です。

メディバンペイント有料版の2025年7月14日時点での各プランの料金は以下の通りです。

Webからの申し込みの場合

プラン 月払いの料金 年払いの料金 クラウド容量
MediBang Premium 月額300円 年額2,480円 20GB
MediBang Premium100 月額500円 年額3,980円 100GB
MediBang Premium300 月額1,000円 年額7,980円 300GB

 

App Storeからの申し込みの場合

プラン 月払いの料金 クラウド容量
MediBang Premium 月額350円 20GB
MediBang Premium100 月額550円 100GB
MediBang Premium300 月額1,080円 300GB

 

App Storeからの申し込みの場合

プラン 月払いの料金 クラウド容量
MediBang Premium 月額330円 20GB
MediBang Premium100 月額550円 100GB
MediBang Premium300 月額1,080円 300GB

※出典:MediBang PaintのサブスクサービスMediBang Premiumについて

 

メディバンペイントを効率的に学ぶには?

メディバンペイントを使いこなすためには、機能の使い方やテクニックを学ぶことが重要です。ここでは、メディバンペイントの使い方を効率的に学ぶ方法を解説します。

公式ガイドブックを読む

メディバンペイントの公式ガイドブックには通常版(PC向け)とタブレット版(iPad/Android向け)があります。

通常版はPC向けの解説が中心で、ブラシやトーン、レイヤーなど基礎から応用まで幅広いテクニックが学べます。タブレット版はiPad/Androidアプリに特化した内容で、指やペンによる操作、モバイル端末での使い方が解説されています。

どちらもカラー解説付きで、実際に操作しながら理解できるため初心者にも分かりやすい内容です。店頭販売のほか、Kindleなどの電子書籍でも購入できます。

Udemyのオンライン講座で学習する

Udemyのオンライン講座なら、メディバンペイントの使い方を動画形式で視覚的に理解できます。実際に手を動かしてイラストを作りながら、メディバンペイントの実践的な使い方を学ぶことが可能です。

Udemyのオンライン講座のメリットとして、PCとスマホの両方で受講できることが挙げられます。また、好きなタイミングで繰り返し見返せることもUdemyのオンライン講座のメリットです。

初心者が独学で挫折しやすい選択ツールやレイヤー機能の使い方、影のつけ方なども丁寧に解説されています。プロの講師が操作を実演しながら説明するため、初心者でも理解しやすく、すぐに実践に活かせます。

 

MediBang Paintを使って創作をもっと楽しもう!

無料で使えるイラスト・マンガ制作ツールのメディバンペイントでは、PCやスマホで簡単に絵が描けます。ブラシや素材が豊富なことや、クラウド対応で作品の管理や共有が簡単なこともメディバンペイントの魅力です。

メディバンペイントを使ってスマホでイラストを描く詳しい方法を学びたい方には、以下の講座がおすすめです。

初心者向け!スマホでお手軽 ChatGPTとメディバンペイントを活用した低コストデジタルイラスト入門講座

レビューの一部をご紹介

評価:★★★★★
コメント:とても丁寧でわかりやすい講座でした。スマホでイラストを描くのは難しいと思っていましたが、解説がやさしく、自分にもできそうだと思えました。初心者におすすめです。

評価:★★★★★
コメント:プロの漫画家でも使っているというツールが、なんと素人でも扱える!というティップスが満載でした。ステップ・バイ・ステップの丁寧な説明で少しずつ仕上げていく工程が見られて、とても参考になりました。

メディバンペイントを使って、SNSに投稿する画像やオリジナルアイテムの元データ、写真の装飾などを楽しみましょう!