AZ-305の難易度はどれくらい?合格のための勉強方法も解説

AZ-305は、Microsoft Azureを用いたシステム構築に関する資格試験です。この記事では、AZ-305の試験概要や難易度、対策方法などについて解説します。AZ-305の資格取得に興味がある方はぜひ参考にしてください。

AZ-305の概要を解説!

AZ-305とは、Microsoft Azureを使ってクラウド上でシステムを構築するスキルを問う試験です。Azureは、Microsoftが提供するクラウドコンピューティングサービスで、システム開発やセキュリティの強化など様々な用途で使用されます。

AZ-305は、Azureの利用経験者向けの試験ではあるものの、未経験者であっても受験することが可能です。従来はAZ-303とAZ-304として提供されていた試験が、AZ-305に統合されました。

AZ-305の試験時間や出題内容などの概要は、次の通りです。

試験時間 120分
問題数 60問前後
合格点 1,000点満点中700点以上
出題される内容と配分 ・ID、ガバナンス、および監視ソリューションを設計する(25%~30%)
・データストレージソリューションを設計する(25%~30%)
・ビジネス継続性ソリューションを設計する(10%~15%)
・インフラストラクチャソリューションを設計する(25%~30%)

AZ-305は、テストセンターまたは自宅からオンラインで受験できます。

(※)試験の詳細に関しましては、公式サイトよりご確認ください。

前提条件としてAZ-104の取得が必要

AZ-305に合格し、「Azure Solutions Architect Expert」の資格を取得するには、前提条件として「Azure Administrator Associate」の認定が必要です。「Azure Administrator Associate」の資格はAZ-104の試験に合格することで取得できます。

AZ-104で出題される主な内容は次の通りです。

  • Azure IDとガバナンスの管理
  • ストレージの実装と管理
  • Azureのコンピューティングリソースのデプロイと管理
  • 仮想ネットワークの構成と管理
  • Azureリソースの監視と管理

Azure環境の実装や管理、監視など、AZ-305と共通する内容も多く含まれます。まずはAZ-104に合格したあと、期間を空けずにAZ-305を受験すると効率的です。

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AZ-305に合格するメリットは?

AZ-305に合格し、Microsoft公式の資格である「Azure Solutions Architect Expert」を取得することで、ITスキルを客観的に証明できます。様々な企業で活用されているAzureに関するスキルは、IT業界における就職や転職でアピールすることが可能です。

面接の一場面

また、普段の業務でAzureを扱うエンジニアにとっては、実務能力の向上につながるというメリットもあります。Azureのソリューションに対する理解を深め、より高度なシステムを構築できるようになることがAZ-305に合格するメリットです。

AZ-305の難易度は高い!

Microsoft Azureの認定資格は複数あり、求められる知識やスキルレベルが異なります。試験はFundamentals(初級)、Associate(中級)、Expert(上級)、Specialty(最上級)に分けられ、AZ-305はExpert(上級)の難易度です。

公式サイトには、AZ-305についてAzure管理や開発、DevOpsプロセスの経験が必要という記載があります。AZ-305はAzureの利用経験がある人向けの試験で難易度が高く、合格するには十分な対策が必要です。

AZ-305試験対策の勉強方法は?

AZ-305にはeラーニングや参考書籍など複数の勉強方法があります。主な試験対策の方法は次の通りです。

マイクロソフト公式「Microsoft Learn」のラーニングパス

Microsoftは、自社製品の認定試験に関する学習コンテンツを提供しています。AzureやMicrosoft365など、様々なツールについて学ぶことが可能です。AZ-305についても、試験対策のためのコンテンツが用意されています。Microsoft Learnの「ラーニングパス」は、無料で学べる学習コンテンツです。AZ-305の合格に必要な知識が網羅されていて、体系的な学習に役立ちます。

ラーニングパスを使った勉強方法では、細かな内容まで全て暗記する必要はありません。まずは内容を一通り学んだ上で問題集を取り組み、分からなかった部分をラーニングパスで復習すると効率的です。ラーニングパスの注意点として、英語版のテキストを日本語に翻訳した教材のため、不自然な言い回しが含まれることが挙げられます。

Udemyの模擬問題集や講義に取り組む

オンラインで学習できるUdemyでは、ITやデザイン、音楽など多様なジャンルの教材がオンラインで配信されています。AZ-305向けの対策講義や、模擬問題集もUdemyで学ぶことが可能です。

オンライン学習する女性

Udemyの講座には、英語のみで解説されているものもあります。英語に苦手意識がある方は、まずは日本語で解説された動画でAzureについて学びましょう。合格に必要な知識を日本語で学んだ上で、英語版の模擬試験などに挑戦する勉強方法が効率的です。

Azureの参考書籍を活用する

書籍を使った勉強方法なら、場所やインターネット環境の有無を問わず好きなタイミングで学べます。Azureの参考書籍には日本語で書かれた教材もあり、システムの仕様やサービスの活用法などが体系的にまとめられています。また、英語版の参考書籍なら、AZ-305対策に特化した学習も可能です。

日本語で学習したい人は翻訳ソフト「DeepL」を活用しよう

UdemyなどでAZ-350に関する英語のコンテンツを利用したいものの、英語での学習に抵抗がある場合は、翻訳ソフトの活用をおすすめします。「DeepL」は、機械学習を利用した高精度な翻訳ソフトです。DeepLを利用すると、Azureに関する用語や細かなニュアンスまで踏まえて、英語のコンテンツを日本語に翻訳できます。

Windows版のDeepLをインストールすれば、より効率的な学習が可能です。翻訳したい文章を選択して、Ctrlキーを押しながらCを2回入力すると、自動でアプリ版のDeepLが起動し翻訳が完了します。AZ-305の合格に向けて英語のコンテンツで試験対策をしたい方は、DeepLを使った勉強方法に取り組んでみましょう。

AZ-305の試験勉強に取り組むと、Micosot Azureに関する高度な知識が身に付きます。ITスキルの高さを客観的に証明できることや、Azureを使った実務に役立つことがAZ-305に合格するメリットです。Azureのスキルを高めたい方はぜひAZ-305の資格取得に挑戦してください。