近年、AIを活用した開発支援ツールが急速に普及するなか、「Claude Code」が注目を集めていますが、
・Claude Codeで何ができるのかわからない
・基本的な使い方や導入方法が知りたい
・どのように現場で活用すればよいかわからない
という疑問や悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、
・Claude Codeの概要
・特徴やメリット
・料金体系
・導入方法、基本的な使い方
・できることや活用事例
についてわかりやすく解説します。
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Claude Codeとは
Claude Codeは、CLI(コマンドラインインターフェース)に特化したAI開発支援ツールです。ターミナル上で動作し、既存の開発環境に組み込める点が特徴です。
Anthropic社が開発しており、Claude 4 SonnetやOpusといった最新のAIモデルを搭載しています。

出典:Anthropic「Claude Codeの概要」
最新のAIモデルによる高度な文脈理解や複雑なソースコード操作の自動化により、開発現場での生産性向上が期待できます。さらに、Amazon BedrockやGoogle Vertex AIといったクラウドサービスとも連携が可能で、設定もシンプルです。
プロジェクト全体を把握し、ターミナル内で完結するため、複数のファイルや設定を横断した効率的な開発が実現できます。
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実際の利用シーンを想定しながら、Claude Codeの主要な以下の特徴について解説します。
自然言語での指示に強い
Claude Codeは、CLI上で「このファイルを修正して」や「テストコードを生成して」といったプロンプトを入力するだけで、複雑な処理を実行できます。
従来のコマンド操作に慣れていない方も、直感的に使える点が魅力です。文脈理解にも優れ、曖昧な指示でも意図を汲み取って処理を進めてくれます。
複数言語に対応している
PythonやJavaScript、Goなど、幅広いプログラミング言語に対応しています。また、複数のファイルや言語をまたぎ、コードベース全体を読み取りながら依存関係まで把握することが可能です。そのため、プロジェクト全体の設計や管理の効率化が期待できます。
PythonやJavaScript、Go言語については以下の記事をご覧ください。
▶Python入門!導入方法や基本的な使い方を分かりやすく解説
▶JavaScriptとは?言語の特徴を初心者向けに解説!
▶Go言語(golang)とは?人気が高まっている理由を言語の特徴を踏まえて解説!
高度なコード補完が可能
Claude Codeはコンテキストを幅広く保持するため、関数の途中や複数ファイルでのリファクタリングもスムーズに行えます。関連ファイルの内容を加味しながら、最適な修正案やコード補完を提示してくれる点が特徴です。
セキュリティ面も配慮されている
ファイルアクセスの許可やディレクトリ制約を細かく設定でき、プロンプトインジェクション対策も組み込まれています。
実行コマンドは必ず確認・承認プロセスを経るため、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。セキュリティリスクを最小限に抑えた設計により、企業でも安心して導入できます。
Claude Codeを利用するメリット
Claude Codeは、開発現場における課題解決や業務効率化に効果を発揮します。
特に、以下の4つのメリットが挙げられます。
- 非エンジニアでも使いやすい直感的な操作
- 複数の工程を一括処理して作業時間を大幅に短縮できる
- 脆弱性や不整合を検出して効率的にバグ発見と修正が行える
- レビューや情報共有ができチーム開発でも効果を発揮する
非エンジニアでも使いやすい直感的な操作
Claude Codeは自然言語による指示が中心のため、コマンドやプログラミングの知識がなくても直感的に操作できます。
作業内容の提案や解説も丁寧なため、初心者でも理解しやすいです。また、単純な修正やドキュメント生成など、日常の業務を効率的に行うことができます。

複数の工程を一括処理して作業時間を大幅に短縮できる
自動補完やバグ修正の提案により、手作業を大幅に削減できます。
CLI上で複数の工程を一括で処理でき、時間がかかる中〜大規模コードの変更作業も対応可能です。Claude Codeによって、開発サイクルが大幅に短縮できます。
脆弱性や不整合を検出して効率的にバグ発見と修正が行える
コードの脆弱性や不整合を文脈から検出し、単体テストの生成や実行もサポートします。実行結果に基づいた修正提案も行うため、バグを迅速かつ効率的に発見することが可能です。バグ発見と修正が効率的になることで、品質向上と保守性の両立が実現可能です。
レビューや情報共有ができチーム開発でも効果を発揮する
コミットメッセージの自動生成や差分提案機能があり、ほかのメンバーへも編集内容をAIが分かりやすく説明します。複数ファイル対応やGit連携との相性も良く、レビューや情報共有がスムーズに行えるため、チーム全体の生産性向上が期待できます。
Claude Codeの料金プラン
Claude Codeは、利用スタイルや開発規模に合わせて選べる複数の料金プランが用意されています。大まかに従量課金制と定額課金制に分けられるため、それぞれの違いについて見ていきましょう。
プラン | 課金方式 | 最低金額 |
---|---|---|
Anthropic API | 従量課金 | 5ドル~ |
Claude Pro/Max | 月額定額 | 20ドル~ |
※2025年7月時点
Claude Codeのインストール自体は無償で行うことができますが、使用する際にはAnthropic APIの利用料金が発生します。
Anthropic API:従量課金制
Anthropic APIプランは、使用したトークン量に応じて費用が発生する従量課金制です。
月の利用量に応じて数ドルから数百ドルまで幅広く対応できます。API連携を活用すれば、外部サービスや自社システムとも柔軟に統合でき、開発や運用の自動化にも役立ちます。
初めてClaude Codeを使う方に適したプランです。
プランへの課金は公式サイト「Anthropic Console」から行います。

5ドルから購入でき、Tier1の上限は100ドルです。
Tierはクレジット購入量によって変動し、併せてレート制限も変わります。
詳しくは、「APIの使用-レート制限(ANTHROPIC)」をご確認ください。

Claude Pro/Maxプラン:定額課金制
Claude Pro/Maxプランは、ClaudeチャットとClaude Codeの両方を月額で利用できるプランです。
開発や業務利用向けで、継続的な利用時に推奨されます。
Claude Pro/Maxプランへの加入は、Claudeチャットのアップグレードから行えます。

プラン名 | 月額料金 | 備考 |
---|---|---|
Pro | 20ドル ※1 | Claudeチャット、Claude Codeすべての機能が利用可能 |
Max(5X) | 100ドル | Proの5倍のリソースが利用可能 |
Max(20X) | 200ドル | Proの20倍のリソースが利用可能 |
※1:Proプランは年契約で月額17ドル相当の料金になります。
そのほか、企業向けのTeamプラン、Enterpriseプランなどもあり、全社的な利用を検討する場合はこれらのプランも選択肢に入れるとよいでしょう。
Claude Codeの使い方
Claude Codeのインストールから、基本的な操作方法、よく使うコマンド・オプションについて、実際の画面を交えながらわかりやすく解説します。
Claude Codeは、従来WindowsではWSL経由でしか利用できませんでしたが、2025年7月12日にネイティブ環境で利用できるようになったため、ここではWindows環境で進めていきます。
インストール・認証方法
今回、Claude Codeのインストールには、Node.js(バージョン18以上)を利用します。認証後はチャット形式で操作できます。
Node.jsについては「▶「Node.js」とは?プログラミング初心者におすすめの入門編!」をご覧ください。
PowerShellを立ち上げ、次のコマンドを入力してください。
1 |
npm install -g @anthropic-ai/claude-code npm ls -g |

プロジェクトディレクトリを作成したあと、Claude Codeを起動します。
1 |
mkdir cc-prj cd cc-prj claude |

初回起動時は、テキストスタイルの選択からはじめます。好みのスタイルを選択し、Enterキーを入力してください。

ログイン選択画面が表示されるため、利用環境に合わせて選択してください。
Pro/Maxなどの定額課金制のプランを利用している場合「1.Claude account with subscription」
従量課金制のAnthropic APIを利用している場合「2.Anthropic Console account」
今回は、Anthropic APIを利用するため「2」を選択して進めます。

認証にはブラウザ操作が必要です。正常に開かない場合は、手動でURLにアクセスしてください。ログイン後、表示されたAPIキーをコピーしてプロンプトに貼り付けます。

ログイン画面が表示されるため、ログインします。

自身のアカウントにログインできていることを確認します。Claude CodeによるAPIキー生成の許可が求められているため「Authorize」ボタンをクリックして許可します。

APIキーが生成されるため「Copy Code」でクリップボードにコピーします。

プロンプトに戻り、先ほどコピーしたAPIキーを貼り付けてEnterキーを入力してください。

「Login successful」と表示されることを確認し、Enterキーを入力してください。

基本的なセキュリティに関する注意事項を確認し、Enterキーを入力します。

現在のカレントディレクトリに対して、Claude Codeが読み込めるようにするか確認されるため「Yes, proceed」を選択して進めます。

Claude Codeのチャット画面が表示されれば完了です。

基本の操作方法
基本操作としては、チャット形式でClaude Codeにやってもらいたいことを指示すれば対応してくれます。例えば、「PythonでFizzBuzzを書いてください」という指示でコード提案をしてもらいましょう。

すぐにFizzBuzzのコード例を生成してくれました。続いて「fizzbuzz.pyとして保存して」と入力すると、ファイルを生成するか確認されます。「Yes」を選択して保存してみましょう。

ファイルが保存されていることが確認できます。


続いて「fizzbuzz.pyをPythonのコードとして、より簡潔に最適化して」と指示したところ、修正案を提示してくれました。

「Yes」を選択してファイルに上書きさせます。このようにコードを修正して保存することも可能です。

次はデバッグさせてみましょう。
FizzBuzzの結果をmatplotlibでグラフ表示するコードを作成しましたが、NameErrorが出力されて実行できません。そこで、原因と対処法を質問してみます。
「fizzbuzz-graph.pyを実行するとNameErrorと表示されます。該当箇所と修正案を教えて。」
エラーの原因と該当箇所、修正内容が示されるため指示通りに修正したところ、しっかりと実行できました。


最後に、exitで対話モードを終了すると、今セッションの概要が出力されます。

よく使うコマンド
Claude Codeで知っておくと便利なコマンドを紹介します。
コマンド | 内容 |
---|---|
claude run | ファイルを指定してコード解釈・実行を指示 |
claude explain | 指定したコード(ファイル)の内容を説明 |
claude suggest | 新しい関数の提案などの自動生成 |
claude debug | コードのエラー箇所や修正提案 |
例えば、claude explainはコード理解・学習に活用できます。

fizzbuzz.pyのコードを読み込み、内容を説明してくれます。

「日本語で説明して」と伝えれば、日本語にすることも可能です。

よく使うオプション
続いて、知っておくと便利なオプションについて解説します。
オプション | 内容 |
---|---|
-p <query> | 一度だけ実行して終了 |
–verbose | 詳細を表示 |
–model {sonnet/opus} | モデルの選択 |
–output-format {text/json/stream-json} | 出力形式の指定 |
-r <session id> <query> | セッションを途中から再開 |
-c | 最新の会話から再開 |
例えば、クエリを一度だけ実行し、JSON形式で出力するように指示したい場合は次のコマンドを入力します。
1 |
claude -p <query> --output-format json |
「明日の東京の天気」を聞くと次のように回答が得られます。

−−modeによってモデルを指定すると、応答精度や処理速度が変わります。オプションは複数組み合わせることができるため、より精度の高い生成が可能です。
Claude Codeでできること
Claude Codeは、開発現場の幅広い工程をカバーし、設計から運用までの効率化が期待できます。ここでは、Claude Codeでできることについて簡潔に紹介します。
設計から実装まで一貫支援
Claude Codeは、自然言語で要件を入力するだけで、最適なコード構造やアーキテクチャ設計を提案します。例えば、「この要件に沿ったクラス設計をしてほしい」と指示すると、関数やクラスの自動生成やファイル分割までサポートします。そのため、上流工程から下流工程まで一貫した開発体験を実現でき、プロジェクト全体の設計・実装作業をスムーズに進めることが可能です。
コードレビューの自動化
コードレビューも自動化でき、コミットの差分を自動で分析して要約コメントやコミットメッセージを生成します。Pull Request単位でコード改善の提案も行うため、レビュー時間を短縮しつつ品質の標準化にも役立てることが可能です。レビュー作業の負担を軽減し、チーム全体の生産性向上に活用できます。
インフラやCI/CD構成の提案
DockerfileやGitHub ActionsのYAMLファイルを自動生成し、プロジェクトに最適なCI/CDフローを提案できます。また、クラウドデプロイの設定や環境変数管理にも対応しているため、設定作業を効率化することも可能です。運用フェーズでも強みを発揮し、インフラ構築や自動化の推進に役立ちます。
GitHub Actionsについて詳しくは「▶GitHub Actionsとは?ネットワーク自動化の特徴と使用例を徹底解説!」をご覧ください。
Claude Codeの活用例
Claude Codeは、様々な現場で実践的に活用されています。ここでは、社内開発や顧客向けサービス、教育現場での具体的な利用シーンについて見ていきましょう。
社内ツールの自動生成に活用
社内業務の効率化を目的としたツール開発では、Claude Codeのプロトタイピングやスクリプト自動生成機能が大きな力を発揮します。REPLで手順を自然文で説明しながらスクリプトを構築できるため、開発フローが直感的です。テスト自動化も容易に実装できるため、繰り返し作業の省力化や品質向上にも役立てられています。
顧客向けWebアプリ開発に活用
顧客向けWebアプリ開発の現場では、Claude Codeのバックエンド・フロントエンド両対応のコード補完機能が役立っています。複数言語や複数ファイルにまたがる大規模なプロジェクトでも、プロジェクト全体の構造を理解し、適切な修正提案を行うことで開発効率が向上しています。また、Git連携によるレビューコメントの自動生成機能を活用することで、チーム内のコードレビューや品質管理も効率的に進められています。
教育現場でのプログラミング支援に活用
教育現場では、Claude Codeが学生の提出コードの自動添削や課題となる問題・サンプルコードの自動生成に活用されています。教員はClaude Codeを使って可読性や最適解の提示、個別フィードバックを効率良く行うことができるため、指導コストが削減されるとともに学習効果の向上にもつながっています。
Claude Codeで開発を加速させよう!
Claude Codeは、設計から実装、レビュー、インフラ構築まで幅広く対応できるAI開発支援ツールです。ターミナル操作に特化しつつ、自然言語での指示や高度な補完機能により、個人・チーム・教育現場での活用が進んでいます。
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評価:★★★★★
コメント:説明がとてもわかりやすく、つまずくことなくハンズオンを勧められています。
評価:★★★★
コメント:ちゃんと検証しながら進めているのが当たり前なのだが、できていて偉い。
更新内容も追加しているのが好感がもてる。
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