話題のノーコード(NoCode)開発とは?Web制作に使えるおすすめツール・アプリを紹介

ノーコード開発とは、コーディングを行わないアプリケーション開発のことです。エンジニアでなくともアプリケーション開発が可能で、慣れれば非常に早く開発ができるようになります。

この記事では、ノーコード開発とはどんなものなのか、ノーコード開発のメリット・デメリット、おすすめのノーコード開発ツールなどについて詳しく解説します。

公開日: 2021年12月24日

監修
Udemy講師 |

専門領域:DApp/スマートコントラクト開発、IT活用技術

とと ♪

大学卒業後IT業界に就職し、20年ほどエンジニアとしてシステム開発に携わる。SIerやWEB系事業会社で様々なシステム開発を経験。役割は開発、ネットワークインフラ、プロマネ、システムアーキテクチャ立案、マネージャなど様々。現在、某WEBサービス事業会社のマネージャー兼エンジニア。

…続きを読む

話題のノーコード開発とは?

ノーコード開発とは、プログラミング言語を使わずにアプリケーションを開発することです。ノーコード開発を行うためのソフトウェアを、ノーコード開発プラットフォーム(またはノーコード開発ツール)と言います。

ノーコード開発プラットフォームはGUI(Graphical User Interface)、つまり画面を操作し、テンプレートを組み合わせることでアプリケーション開発を行います。これにより、プログラミングの知識がなくてもアプリケーション開発を行うことができます。視覚的にもわかりやすいため、それぞれのプラットフォームの使い方がわかれば、短期間での開発が可能になります。

プログラマーでなくても、ある程度の定型的なアプリケーション開発や、制作したアプリケーションの保守が可能です。例えば、自社のWebサイトを作成したいが専門知識を持つ人がいない場合などで非常に役に立ちます。また、プログラマーがいる場合でも、簡単な業務をノーコード開発にしておけば、プログラマーのリソースを別の専門的な業務に回せるため、業務の効率化につながります。

一口にノーコード開発ツールと言っても様々なものがリリースされています。そのため、ECサイト制作、スマートフォンアプリケーション開発など、はっきりした目的がある場合は、それぞれ適したツールを探すのがおすすめです。

ローコード開発との違い

ローコード開発とは、手作業でソースコードを書く量を減らして、アプリケーション開発を行うことです。ローコード開発のためのソフトウェアを、ローコード開発プラットフォームと言います。

ローコード開発では、様々な技術レベルの開発者が、開発に関わることができます。ローコード開発プラットフォームでも、場合によっては全くコーディングすることなくアプリケーション開発が完了することもありますが、特定の機能を追加するためにプログラマーがコーディングすることも可能です。

プログラミングスキルを持たない人でも、アプリケーション開発に貢献できるため、プログラマーは専門的な業務に注力できます。

ローコード開発プラットフォームを使って一人で開発をする場合は、ノーコード開発と違い、コーディングが必要になる場合もあるため、ある程度のプログラミングスキルが必要になります。

また、ノーコード開発に比べてコーディングの労力が必要になりますが、その分アプリケーションに追加できる機能の柔軟性が高いという特徴があります。

ローコード開発との違い

 

\文字より動画で学びたいあなたへ/

Udemyで講座を探す >

ノーコード開発のメリット・デメリットを紹介!

まずは、ノーコードの3つのメリットをご紹介します。

  • スピーディーに開発可能

先述の通りノーコード開発では、プログラミングの知識がない人でも、アプリケーション開発に関わることができます。

当然、ツールの使い方は学習する必要はありますが、ノーコード開発ツールは視覚的・直感的にわかりやすいものも多く、テンプレートを組み合わせてアプリケーション開発を行うため、プログラミング言語を1から学習するより早く、すぐに開発に移れます。

  • エンジニアの負担軽減

プログラマーにとってもメリットはあります。よくある定型的なアプリケーションなら、ツールで開発できるため、開発にかかる時間を削減でき、他の専門的な業務に集中することができます。

ツールでの開発を完全に非エンジニアに任せてしまえば、よりエンジニアの負担軽減になるでしょう。

  • セキュリティ面の投資が不要

個人や中小企業でWebアプリケーションを開発する場合、セキュリティに対するコストの消費は、非常に負担が大きくなります。

一方で、ノーコード開発プラットフォームでは、プラットフォーム側のサーバを使用することが多く、サーバの保守を自分でする必要がありません。

大規模なツールでは、ツールの運営企業が多額のセキュリティ投資を行っており、自分でセキュリティ対策をするよりも、高いセキュリティを担保できることも多いです。

ノーコード開発が注目されている背景

エンジニアの仕事は幅広く、またそれぞれの分野で非常に高い専門性が求められます。さらに、情報技術の進歩が目まぐるしいため、学習し続ける意欲が必要です。昨今では、ほとんど全てのエンジニアの仕事に情報技術が関わっており、人材不足の状況が続いています

ノーコード開発やローコード開発により、テンプレートを組み合わせて開発することによる開発コストの削減や、非エンジニアが開発作業をすることで、定型アプリケーションの開発にかかる労力を減らすことができます 。有能なエンジニアの供給は限られているため、比較的簡単な業務を非エンジニアが行えるようになれば、エンジニア不足が解消するかもしれません。そんな理由もあって、ノーコード開発の需要が高まっています。

クラウドが一般に受け入れられていることも、ノーコード開発が普及する一因となっています
Web開発にはサーバが不可欠ですが、エンジニアでない人がサーバを立てることは困難で、仮に出来たとしてもセキュリティの脆弱性など問題が多く残ります。クラウドの普及により、開発に必要なサーバを手軽に用意できるようになったことで、 非エンジニアでも開発を進められる下地ができていることも、ノーコード開発が普及し始めている原因のひとつ です。

ノーコード開発は、慣れれば非常に迅速な開発が可能なため、開発スピードが売りのベンチャー企業に最適です。

ノーコード開発にはデメリットも

ノーコード開発にはデメリットも

ノーコード開発は、テンプレートを組み合わせて開発を行うため、デザインや機能面での拡張性が低く、独自のサービスを開発しづらいという欠点があります。また、ツールによって実装できる機能が限られているため、大規模なシステムの開発は難しいでしょう。

プラットフォームへの依存度が高いのも問題となる場合があります。使っていたツールのサービスが終了する場合や、別のツールを使う必要が出た場合、新しく作り直す必要があるかもしれません。

学習コストがかかる点も考慮しましょう。ノーコード開発ツールの多くは、海外で開発されたもので、日本語のサポートがないツールも多いです。 その場合、不明な点が出たときには、英語でメールのやり取りをする必要があります。

 

ノーコード開発におすすめのアプリ・ツール10選

ここからはノーコード開発におすすめのツールを紹介します。

ECサイト開発におすすめのノーコードアプリ・ツール

  • Shopify
価格(2021年11月末)・ベーシック:月額$29
・スタンダード:月額$79
・プレミアム:月額$299
・Shopify Plus:月額$2000~
特徴・ECサイト構築のための機能が豊富
・顧客管理、在庫管理、発送、決済など

 

  • Dorik
価格(2021年11月末)・BASIC:無料
・STARTER:月額$3
・STARTS FROM:月額$5
特徴・低価格ながらも多機能

 

  • BASE
価格(2021年11月末)無料
BACEロゴ非表示¥500
特徴・日本製のツール
・操作性が良い
・無料

 

Webサイト開発におすすめのノーコードアプリ・ツール

  • Webflow
価格(2021年11月末)・Freeプラン:無料
・サイトプラン:月額$12~(年払い/月払いで料金変化)
・Eコマースプラン(決済機能や予約機能など):月額$29~
特徴・CMSに対応
・テンプレートが豊富でデザイン性が高い

 

  • STUDIO
価格(2021年11月末)・Free:無料
・BASIC:月額¥980(月払で1280円)
・PRO:月額¥2480(月払で3280円)
特徴・ブラウザで開発可能
・日本製のツール
・複数人でも開発可能

 

  • Wix
価格(2021年11月末)<ホームページプラン>
・ドメイン接続:月額¥500
・ベーシック:月額¥900
・アドバンス:月額¥1500
・VIP月額:¥2659
<ビジネス&Eコマースプラン>
・ビジネス:月額¥1800
・ビジネスプラス:月額¥2700
・ビジネスVIP月額:¥3800
特徴・無料の開発も可能
・有料プランでSEO対策や独自ドメインの取得が可能

 

スマホアプリ開発におすすめのノーコードアプリ・ツール

  • Adalo
価格(2021年11月末)・Explore Plan:無料
・Pro Plan:月額$50
・Business Plan:月額$200
特徴・ドラッグ&ドロップで直感的な操作性

 

  • Yappli
価格(2021年11月末)問い合わせ後に決定
特徴・日本製のツール
・ドラッグ&ドロップで直感的な操作性

 

システム開発におすすめのノーコードアプリ・ツール

  • Bubble
価格(2021年11月末)・Free:無料
・Personal:月額$25(月払で$29)
・Professional:月額$115(月払で$129)
・Production:月額$475(月払で$529)
特徴・カスタマイズ性が高い
・ドラッグ&ドロップで直感的な操作性

 

  • AppSheet
価格(2021年11月末)・Free:無料
・Starter:月額$5 / 1ユーザ
・Core:月額$10 / 1ユーザ
特徴・GoogleスプレッドシートやExcel、Dropboxと連携可能

 

システム開発におすすめのノーコードアプリ

ノーコード開発ツールを使えば、プログラミングの経験がない人でも、Webサイトやアプリケーションの開発を視覚的な作業で行うことができます。開発速度も早いため「イベント用のWebサイトがとりあえず必要」などといった需要に応えることができます。

まずはノーコードでできる身近な業務改善などからスタートして、Webサイトの制作など必要なモノづくりに役立ててみませんか?

Udemyおすすめ講座

【完全版】Google AppSheet Automationマスター講座|業務プロセスをノーコードで自動化しよう

【完全版】Google AppSheet Automationマスター講座|業務プロセスをノーコードで自動化しよう

4.2(301 件の評価)

2,775 人の受験生

作成者: とと ♪(DApp/スマートコントラクト開発、IT活用技術)

これまでGoogle Apps Script(GAS)で実現していたGoogle Workspace、Slack、LINEの連携がついに「ノーコード」でできるようになりました。ぜひこのコースで『新しい業務自動化の世界観』を体験してください。

\無料でプレビューをチェック!/

講座を見てみる

評価:★★★★★
Googleにおけるノーコード開発について、概要を理解できました。ありがとうございました。

評価:★★★★★
実用に応用できそうな課題を丁寧に説明していただき、とても参考になりました。