Ruby on Rails(以下Rails)のfindメソッドについて、Rails初心者でもわかるように、具体的なソースコードを用いながら解説していきます。
Railsのfindメソッドは、主にデータベースとのやり取りをする時に使用するメソッドです。RailsでWEBプログラミングなどをする時には、ほぼ必ず使用することになるでしょう。
本記事では、Rails findメソッドとは何か・findメソッドの使用例について述べています。
また、よくある疑問として挙げられる、Rails findメソッドとfind_byメソッドの違いにも触れていきます。
本記事を読み終える頃には、Rails findメソッドの基礎が完璧に理解できているでしょう。ぜひ最後までお読みください。
公開日:2016年7月5日
Rails findについて
Railsのmodel(モデル)は、データベースからデータを取り出したり、検索したりするための強力な機能を備えています。
Rails findは、modelの検索機能の1つであると理解してください。
※Railsのmodelを学習したい人は、modelについて解説された記事をご覧ください。
データベースのテーブルから、モデルオブジェクトとしてレコードを1つ取り出す場合に、Railsのfindメソッドを使います。(以下より具体例で解説していきます。)
例えば、日用品を扱うデータベースのテーブルは以下のようなものをイメージしてください。
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ここでは、Rails findの使い方を具体例と共に解説していきます。
例えば、サッカーチームのメンバーを扱うMemberモデルに、以下のようなテーブルがあったとします。
id | name | number |
1 | Taro | 10 |
2 | Kei | 7 |
3 | Nana | 14 |
Rails findを使えば、上記のテーブルのidやname, numberを簡単に調べることができます。
Rails find及びmodelの機能を簡単にチェックするには、Railsコンソールを使うのが便利です。
ターミナルで「rails console」または省略形の「rails c」を実行してください。
すると、以下のようになります。
taro $ rails console
・・・
irb(main):001:0>
ここから、Rails findメソッドを使っていきます。
Rails findでidを指定する
findメソッドに、idカラムの値を指定すると、その値を持つレコードを取り出すことができます。
例えば、idが3のレコードを取り出して、変数memberに入れる場合は、以下をターミナルに打ち込みます。
※rails consoleを実行してから打ち込んでください。
irb(main):001:0>member = Member.find(3)
・・・
=>#<Member id: 3, name: “Nana”, number: 14 >
#<Member id: 3, name: “Nana”, number: 14>
という結果が返ってきました。これにより、idが3のレコードの情報を取り出すことができました。
Rails findで属性を取得する
次に、テーブルにあるnameとnumberを取得してみましょう。このnameとnumberは属性と呼ばれています。
例として、idが3のnameとnumberを取り出してみます。
上記で作成した、変数memberに対して、カラムと同名の属性を指定すると、そのカラムの値が返ります。
上記で実行したターミナルの続きに以下のコマンドを打ち込んでみます。
irb(main):002:0>member.name
=>”Nana”
irb(main):003:0>member.number
=>14
テーブルで、確かにid3のnameは”Nana”、numberは14ですね。
Rails findで、属性を取得することができました。
Rails findとfind_byの違い
Railsにはfindメソッドによく似たものとして、find_byメソッドというものがあります。
この2つの違いについて解説します。
Rails find_byは、あるカラムを使ってレコードを検索し、最初に一致したものを返します。
例えば、nameカラムが「Kei」であるレコードを1つ取り出します。引数には、「name: “Kei”」のようにハッシュで「カラム名: 値」を指定します。
以下のコマンドをターミナルに打ち込みます。
【Rails find_byの具体例】
※rails consoleを実行してから打ち込んでください。
irb(main):001:0>member = Member.find_by(name: “Kei”)
=> #<Member id: 2, name: “Kei”, number: 7 >
一見findメソッドと同じように見えますが、find_byメソッドでは、find_by(id: 値)のような使い方はしません。
また、findメソッドで、find(name: 値)のような使い方もしません。findはidのみを引数に取ります。
これがRails findメソッドとfind_byメソッドの違いです。
以下でfindとfind_byの違いをまとめておきます。
【Rails findとfind_byの違い】
・findメソッド⇒引数に取るのはid(属性は取らない)
・find_byメソッド⇒引数に取るのは属性(idは取らない)
この違いは非常に重要なので、必ず覚えておきましょう。
いかがでしたか?Rails findメソッドを理解できましたか?
繰り返しになりますが、RailsでWEBプログラミングをする時には、findメソッドを必ずと言っていいほど使用します。使い方を忘れてしまった時は、ぜひ本記事を読みなおしてRails findメソッドを思い出してください。
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