ソーシャルメディアマーケティングで企業のファンを増やすコツ
  • SNS
  • 2016/07/02

ソーシャルメディアマーケティングで企業のファンを増やすコツ

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを企業が積極的に活用する事例が増えてきました。
ただし、経済産業省の2016年の報告によると、「有望な分野であるにもかかわらず、企業内で手法や必要な人材・体制がまだ確立されていない」などと指摘されています。

では、ソーシャルメディアを売り上げ向上や販路開拓などに活用するにはどうすれば良いのでしょうか

今回は、ECサイトの運営会社でソーシャルメディアマーケティングを担当する筆者が、ソーシャルメディアマーケティングを成功させるポイントについてご紹介します。これを読めば、ソーシャルメディアマーケティングを基礎から応用まで理解することができるでしょう。

ソーシャルメディアマーケティングとは?

ソーシャルメディアマーケティングを理解するために、メリット・デメリットと企業による具体的な活用事例についてお伝えします。

 ソーシャルメディアマーケティングのメリット・デメリット

ソーシャルメディアマーケティングとは、TwitterやInstagramなどソーシャルメディアによる口コミを利用したマーケティングのことです。主に企業で用いられ、ソーシャルメディアを利用して企業と直接つながっている人たちから、間接的につながっている人たちに対して、情報の拡散・浸透を狙います。現在ではハッシュタグ「#」の重要性が増していて、ハッシュタグの活用がソーシャルメディア施策の成否を左右すると言われます。

ソーシャルメディアによる口コミはスピードが速く、強力な情報伝達力がメリットです。一方、対応を誤ると「炎上」する危険性がありますので、管理をしっかり行うことが大切です。

 ソーシャルメディアマーケティングの活用事例

・「マイナビ学生の窓口」×「ハッピーターン」(2015年)

亀田製菓の「ハッピーターン」のリニューアルに際して、「マイナビ学生の窓口」とコラボし、「ハッピーターンを使った一番ハッピーな写真を投稿した人にハッピーターン100袋をプレゼント」という投稿型のフォトコンテストが行われました。

「#ハッピーターン100袋ほしい」というわかりやすいハッシュタグを活用して多くの投稿を獲得し、キャンペーンとしての露出を成功させました。

FireShot Capture 140 - 100袋もらえる!_ ハッピーターンで毎日ハッピーハッピーキャンパス フォ_ - https___gakumado.mynavi.jp_content

参照:マイナビ学生の窓口(URL:https://gakumado.mynavi.jp/contents/m/articles/gmd/_tu_happyturn/pc)

・「伊藤ハム・ハム係長」

伊藤ハムはFacebook限定の「ハム係長」というマスコット・キャラクターを作りました。伊藤ハムのFacebookページを見ると、ハム係長が「おはようございます!ハム係長です~☆」と平日はほぼ毎日投稿しています。また、ユーザーからの投稿にもハム係長目線で返しており、このマーケティングは大成功。伊藤ハムのFacebookには15万件以上の「いいね!」が付いています。

hamukakarityou参照:伊藤ハム / ITOHAM FOODS inc.Facebookページ(URL:https://www.facebook.com/itoham/)

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効果的なソーシャルメディアマーケティングのポイント

ソーシャルメディアに宣伝だけを流していては、ほとんど読まれません。会社の商品・サービスに応じて、宣伝臭をなるべく排除した、読み応えのある高品質コンテンツを投稿することが一番のポイントです。

ほかにもこんなポイントがあります。

ソーシャルメディアの特性を生かす

Facebook、Twitter、Instagramなど、ソーシャルメディアによって特性が異なります。商品やサービスのターゲットによってソーシャルメディアを使い分けると、効果的なマーケティングを行うことができます。(情報は2016年7月現在のものです)

Facebook

国内ユーザー数が約2400万人、世界では約16億5000万人。メインの属性は20~40代の男女です。基本的に実名制で、友達・仕事関係のつながりが大半です。ただし、ユーザー年齢層の上昇と若年層のFacebook離れを指摘する声が一部であります。

Twitter

国内ユーザー数が約3500万人、世界では約3億2000万人。メインの属性は10~20代の男女と言われていますが、実際には幅広い年齢層の人が活用しています。匿名での利用が多いのが特徴です。情報拡散のスピードは速いですが、炎上する可能性も高いソーシャルメディアです。

Instagram

国内ユーザー数が約810万人、世界では約4億人。メインの属性は20代の女性です。現在、若者への浸透力が最も高いと言われるソーシャルメディアです。スマートフォン向けのカメラアプリで、撮影した写真をその場で加工してアップできます。

Webページをスマホ対応させる

Webサイトのモバイルフレンドリー化は必須です。若年層を中心にパソコンよりもスマートフォンからWebサイトにアクセスする人が増えています。Googleも検索順位においてモバイルフレンドリーを強化する方針を打ち出しています。つまり、スマホ対応していないWebサイトは順位が下がるということです。

投稿頻度、時間に配慮する

最低でも1日に1回は投稿したほうが良いでしょう。回数が多すぎると逆効果になりかねませんが、一般的にはお昼休みや夕方の17時以降なら、仕事や学校終わりのユーザーがたくさんアクセスしてくれると言われます。しかし、専業主婦であればその時間は忙しいことが多いので、午後から夕方の時間帯を狙うなど、ターゲットの属性を考えて適切に投稿することが大切です。

新規ファンやフォロワーへの特典を付ける

Twitterなどでフォロー&リツイートしてクイズに答えると、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンが時折行われています。そういうふうに新しいフォロワーを獲得し、新商品・新サービスの浸透を図る手法もユーザーから注目されやすいでしょう。

ソーシャルメディアの分析でさらに効果アップ!

ソーシャルメディアマーケティングを行うためには、ユーザーの反応を分析するツールを使いこなすことで効果が上がります。主なツールをご紹介します。

Simply Measured

Twitterのフォロワー分析やInstagramユーザー分析、Facebookのコンテンツ分析を行うことができます。

例えば、Twitterのフォロワー分析では、TwitterのユーザーIDを入力すると、そのユーザーがフォローしているユーザーの属性や志向を分析してくれます。

Instagramユーザー分析では、写真投稿に対するエンゲージメント率や、写真が他のソーシャルメディアで拡散する割合などを分析できます。

また、Facebookコンテンツ分析では、投稿に対するユーザーのエンゲージメント率やリーチ率、「いいね!」数の獲得率などをデイリー、ウィークリー単位で集計してくれます。

Simply Measuredはこちら

Yahoo!リアルタイム検索

TwitterやFacebookなどでリアルタイムでつぶやかれている内容から、今何が話題になっているのか、時事性の強い話題を調べることができます。「感度分析」も備わっているので、膨大なユーザーの反応から感情的にポジティブなのかネガティブなのかもわかります。新しい商品やサービスに対するユーザーの反応を知るのにピッタリです。

Yahoo!リアルタイム検索はこちら

Facebookページインサイト

Facebookページの分析機能で、30人以上の「いいね!」が付いたFacebookページの管理者が使用することができます。「いいね!」がどの投稿で押されたか、「いいね!」数の推移、投稿のリーチの推移、ページビューの確認、ユーザーの属性などを把握することができます。30人以上の「いいね!」が付いたページ管理者がFacebookページインサイトを見るには、ページ上部にある「インサイト」をクリックします。

buzztter

Twitterでリアルタイムで話題になっているキーワードを知ることができます。よく使われる言葉が次々表示されるので、旬の話題を見逃しません。

buzztterはこちら

企業活性化のカギは、ソーシャルメディアマーケティングにあり!

消費者マインドが非常に速いスピードで変化している現在、ソーシャルメディアを使って自社の商品やサービスがどのような反応で受け止められているかを知り、効果検証を行って改善を行うことは、企業にとってとても大切です。マーケティング担当者は、各ソーシャルメディアの特性を生かして売り上げアップを目指すとともに、ブランドイメージの向上やファン獲得など企業の活性化につなげられるような工夫を行いましょう。