Criteoとは?くるくる動くバナー広告でターゲットに強力アプローチ!

Webサイトを見ていると、くるくる動いているバナー広告を見かけることがあります。それが「Criteo」です。Criteoは、ユーザーの行動履歴などを分析して、一人ひとりに最適化された広告を配信するリターゲティング広告の一種です。

では、Criteoにはどんな強みがあり、実際に広告を出稿するにはどうすれば良いのでしょうか?

今回は、Webサイト制作会社に勤務する筆者が、Criteoの始め方と効果を最大化するポイントについてご紹介します。この記事を読み終える頃にはCriteoに関する知識がしっかり身に付いていることでしょう。

Criteoってどんな広告?

Criteoに関する基礎知識をわかりやすく説明します。

Criteoとは?

Criteoとは簡単に言うと、リターゲティング型のバナー広告です。「リターゲティング広告」とは、Webサイトの閲覧・行動履歴に合わせてユーザーを追跡し、表示する広告のことです。例えば、あるメーカーのギターを検索した人に対して、そのギターや関連商品のアンプなどの広告が表示されることがあります。これがリターゲティング広告です。

Criteoのメリット

リターゲティングのメリットは、ユーザーに対して「One to One」のオーダーメイド広告を実現できる点です。Webサイトを訪問しただけでなく、実際にサイト内の商品を検索したユーザーに表示される広告なので、購買意欲を喚起させる力は非常に強いと言えます。

なかでもCriteoは人工知能を活用したアルゴリズムによって、個々のユーザーに合わせた最適なバナー広告を自動的に表示できます。複数の商品画像が順繰りにくるくる回りながら表示される動的ディスプレイ広告のため、通常のネット広告以上にユーザーの関心を惹きつけることが可能です。

しかも、CriteoはYahoo!JAPANのトップページに配信できるという強みを持っています。この点は、企業にとって大きなメリットになるでしょう。

ただし、「閲覧したけど、気に入らなかった商品」であっても広告が表示されますので、その点はデメリットと言えます。

導入事例

Criteoを導入している企業の事例をご紹介します。

・リクルートマーケティングパートナーズ

同社が運営する中古車メディア「カーセンサー」で、Criteoの「Criteo InApp Retargeting」というアプリ内広告を導入したところ、目標のCV(コンバージョン)数を162%、CPA(顧客獲得単価)を86%に改善するという大きな成果を得ることができました。背景には、カーセンサーのモバイルフレンドリー化があると指摘されています。

(http://www.criteo.com/jp/)より

・ソニー

Criteoを導入して2年ほどで、コンバージョン率を前年比で2倍以上、販売コストの15%削減を実現しました。Criteoでは、Webサイトを訪問した個々のユーザーの商品購入意欲を分析し、リアルタイムで入札価格を自動調整できることが成果の要因と見られます。

(http://www.criteo.com/jp/)より

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早速Criteoを始めよう!

自社でもCriteoを活用してCVRの改善を図りたいと考えている人のために、Criteoの導入方法をお伝えします。

Criteoの導入は大きく分けて2つのプロセスで進めます。

商品データーフィードの活用

「データフィード」とは、Criteoで広告として取り上げる自社の商品リストを、媒体のフォーマットごとに最適化して送信する仕組みのことです。まず商品リストを作成した上で、ユーザーやデバイスの多様化に対応するために、データフィードを活用しましょう。

Criteo社から提供されるタグの設置

ユーザーのWebサイト閲覧状況を把握するためのタグは、Criteo社から提供されるものを設置します。

ダグには大きく分けて下記の5種類があります。

  • サイトトップページ用
  • 検索結果一覧ページ用
  • 商品詳細ページ用
  • カート(購入開始)ページ用
  • CVページ用

この中で必須となるのは「商品詳細ページ用」「CVページ用」です。もちろんすべての種類のタグを使うことが理想ですが、特にこの2つは「閲覧者が購入した商品」、もしくは「閲覧した商品」を表しており、これらを表示させることで訴求力を高められます。

Criteoで効果を上げる「データフィード最適化」

Criteoで十分な効果を上げるために欠かせないのが「データフィード最適化」です。そのポイントと方法をご紹介します。

Criteoのようなリターゲティング広告では、自社の商品名や価格などが入ったデータフィードの良し悪しが、成果を大きく左右します。表示する配信先に合わせて最適化を行い、広告効果を高めましょう。

「データフィード最適化」には、3つのポイントを押さえることが大切です。

最初の15文字以内に商品タイトルを入れる

広告に表示される文字は一部ですから、最初に商品タイトルを入れます。最初の15文字以内に入れるようにしましょう。

小カテゴリまで設定する

商品の分類カテゴリは、大カテゴリだけでなく、中・小カテゴリまで設定するようにしましょう。中・小カテゴリで検索するユーザー層もターゲットになるからです。カテゴリを細分化することでなるべく商品が表示される機会を増やし、多くの人の目に留まるようにすることが大切です。

反映時間の短縮・アップロード方法の見直し

データを更新した際に、その反映に時間がかかりすぎると、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。アップロード方法を最適化し、データの反映にかかる時間を短縮するようにしましょう。

データフィード最適化には「Gyro-n DFM」や「DFO」といった便利なツールがあります。これらのツールは自社のWebサイトをクロールして、商品情報などをデータベース化し、Criteoに合う適切なデータフィードを生成・管理する優れものです。このようなツールを使うことで、データフィード最適化に関する手間が大幅に軽減されます。

CriteoでCVRとCPAの改善を!

Criteoは、個々のユーザーにカスタマイズされた、訴求力の高い広告を出せるというだけでなく、Yahoo!JAPANのトップページに配信できる点も大きな強みです。また、商品詳細ページに直接誘導できるため、CPAを抑え、CVRを改善する効果が期待できます。思った成果が上がらないとお悩みのマーケターは、Criteoを自社のマーケティング戦略に取り入れてみてはいかがでしょうか?