問題解決能力とは?3ステップと身に付ける方法をわかりやすく解説

「仕事のできる社員」の条件として挙げられる、問題解決能力。現在では、トレーニングによって高めることができる能力であると考えられています。

この記事では、問題解決能力とは何か、問題解決のプロセスに加え、問題解決能力の高め方を実践的に解説します。

問題解決能力とは何か?仕事で役立つシーンとは?

問題解決能力とは、問題を見極め、解決する能力のことです。問題解決能力は、ビジネスで必須とされる能力の1つです。

例えば、新入社員に営業のスキルを教えたにもかかわらず、営業成績が上がらないというケースを考えてみましょう。

指導担当である先輩社員は、原因を知るため、新入社員の営業先に同行し、観察してみました。
その結果、ビジネスマナーやトークスキルではなく、自社製品への理解が足りないことが課題であると判明したのです。そこで、自社製品の特長をおさらいし、他の顧客に評価されているポイントをその社員に説明しました。
その後、新入社員は、自社製品の良さを顧客にしっかり伝えることができるようになったため、営業成績が改善されました。このとき、指導担当である先輩社員の問題解決能力が新入社員の営業成績の改善を手助けしたと考えられます。

また、このケースはビジネスの場面の例ですが、問題解決能力は、プライベートな場面においても役立つスキルのひとつです。

問題解決能力とは何か

問題解決能力を身に付けることで得られるメリット

問題解決能力を持つことのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 不測の事態にも臨機応変な対応ができる

問題解決能力が高い人は、不測の事態が起きた場合にも、慌てることなく、現状や原因を冷静に考えることができます。そのため、迅速な対応につながります。

  • 仕事の効率が上がる

さまざまな仕事において、目標達成に届かないことや、無駄の多い業務、人手不足といった問題が起こっています。問題解決能力を磨くことで、仕事の仕方や職場の課題を洗い出し、対策を行って、効率化できるようになります。

  • 論理的な思考ができ、説得力のある説明ができる

問題解決能力が高い人は、物事の因果関係を紐解くことが得意です。つまり、論理的に思考できるといえます。

また、論理的に考えることができれば、他者に対しても、根拠や具体例を用いた説明が可能になります。そのため、会議や営業の場、プレゼンなどにおいても、説得力のある説明ができるようになるのです。

 

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問題解決能力の高い人の特徴から、必要なスキルを確認

ここでは、問題解決能力が高い人の特徴を見ながら、問題解決能力を構成するスキルについて解説します。一般的に、問題解決能力の高い人は以下のスキルを持っていると考えられます。

  • 物事を客観視できる
  • 行動力がある
  • 同じミスを繰り返さない

それぞれ、くわしく見ていきましょう。

問題解決能力の高い人の特徴

物事を客観視できる

問題の原因を見極め、分析する際には、客観的・論理的に考えるということが非常に重要です。感覚や思い込みではなく、事実やデータに則って、原因を究明します。

また、原因が明らかになった場合にも、解決策の選択やリソースの配分において、思い込みから失敗してしまうことがあります。

問題解決においては、猪突猛進に進むのではなく、立ち止まって考えることが、物事の客観視につながります。

行動力がある

問題解決能力を身に付けた人は、さまざまなことに問題意識を持ち、自分ごととして取り組むことができます。仕事においても、形骸化したシステムや非効率的な作業といった問題をそのままにせず、よりよい環境や方法を求めます。

同じミスを繰り返さない

問題に対して解決を行ったつもりでも、また同じような問題が発生したり、同じ失敗を繰り返したりというケースがあります。問題解決能力の高い人は、真の原因を突き止め、状況や能力によらない解決策を実施することができるため、同じミスを繰り返しません。

 

【問題解決能力の実践編】解決の3ステップ

実際に、問題を解決する際には、どのように考えていけばいいのでしょうか。ここでは、問題解決のプロセスを、3ステップに分けてご説明します。

ステップ1.何が問題なのかを発見する

まず、仕事で困っていることや不利益のあること、効率的でないことは何かを発見します。そして、理想の状態を定義し、現状と比べて、どのようなギャップが生じているのかを言語化します。この記事の最初で取り上げた「営業成績の悪い新入社員」の事例は、「新入社員の営業成績が悪いこと」が問題となります。

ステップ2.その問題の原因、現状を分析する

次に、その状態にある根本の原因は何か、解決の妨げになっているものは何かを分析します。現状を整理して、因果関係をまとめることで、原因となるものが見えてくるでしょう。

また、必要に応じて、他者の考えを聞いたり、問題が生じている場面を観察したりすることも有効です。

最初の事例では、実際に営業先に同行して新入社員の営業トークを観察したことが、この段階にあたります。

ステップ3.解決のための手順を考え、実行する

原因を取り除き、理想の状態に近づけるための手順を考えます。現実的で、実行可能な解決策を考案することがポイントです。また場合によっては、PDCAを回し、解決策のチェックと修正を続けます。最初の事例では、新入社員に自社製品の特長を復習させたことが、この段階にあたります。

問題解決の3ステップ

なお、ビジネスにお行ける分析ではロジカルシンキングも役立ちます。ロジカルシンキングについて、詳しくは「ロジカルシンキングとは?定義や手法、トレーニング方法を紹介の記事」をご覧ください。

 

社会で役立つ問題解決能力を身に付ける方法とは?

問題解決能力は、トレーニングで身に付けることができます。ビジネスパーソンが問題解決能力を身に付けるおすすめの方法を紹介します。

  • 普段の仕事を通してトレーニング

普段から、物事の原因や解決策を考える癖をつけることは、問題解決の反復練習になります。業務改善案を考える、会議では主張とともに説得力のある根拠を述べる、小さなタスクでもPDCAを回すなど、仕事に問題解決のトレーニングを組み入れましょう。

  • 問題解決能力や論理的思考力を高める本を読む

問題解決については、さまざまな書籍が販売されています。

おすすめの本として、高田貴久氏、岩澤智之氏による「問題解決 ― あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術」が挙げられます。これは、トヨタやソニー、三菱商事など名立たる大企業で導入された社員教育をまとめた本です。現実に起こりそうなケーススタディに基づき、その場面でどのような問題解決が行えるかをわかりやすく述べています。

  • 研修に参加する

問題解決が苦手だと感じている方の場合は、専門の講師から学ぶことのできるセミナーや研修に参加することも有効です。ビジネスパーソンに人気のオンライン研修サービス「Udemy」では、実践的な動画講座を自分のペースで学ぶことができます。実際に講座を受けたユーザーの評価などを参考に、目的に合った講座を選びましょう。

 

問題解決能力は、努力次第で高めることができ、業績向上や人材としての価値向上につながります。日々の仕事で問題解決を実践したり、問題解決の本を読んだりするなどのトレーニング方法を、ぜひ実践してみてください。