Adobeイラストレーター(イラレ)でトンボを作成する方法について、見やすい画像を使って分かりやすく解説します。
本記事を読めば、イラレでトンボを作成する方法が身につくでしょう。
今回学習する内容は、イラレのトンボとは何か・イラレでトンボを作成する方法・PDF入稿する場合のイラレでのトンボの作り方・トンボの消し方(Adobe Acrobat)についてです。
イラレのトンボについて充実の内容なので、ぜひ最後まで読んで、イラレのトンボを理解しましょう!
INDEX
イラレのトンボとは?
まずはイラレのトンボとは何かについて解説します。
印刷所に入稿する際のデータは、仕上がりサイズ(実際の印刷物のサイズ)よりも約3㎜大きく作ります。
この約3㎜を示すために、L字と十字のマークを「トンボ」(トリムマーク)といいます。
なぜ、このトンボをつけるのかというと、印刷所では仕上がりのサイズ印よりも大きい紙に印刷し、その後裁断するからです。裁断する際に目安とするのが今回紹介するトンボです。
トンボをつくることによって、裁断機によるズレを防止し、断裁時の失敗を防ぎます。
仕上がりサイズよりも、3㎜はみ出した線を「裁ち落としライン」とします。
裁ち落としラインまで塗り足し部分を作成することで断裁時のズレがおきても綺麗な仕上がりにすることができます。
また、仕上がりサイズに近い位置に文字やオブジェクトがあるとズレで切れてしまうことがあるので、実際に仕上がる断裁位置の内側3㎜にも線を配置します。これを「オブジェクト線」とします。
今回は、このトンボを作成し、入稿するまでの3ステップ
①トリムマークをつくる
②ガイドをつくる
③ガイドにについて説明します。
一見難しそうに見えますが、やり方を覚えることができればとっても簡単に、イラレでトンボをつくることができますよ!
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今回は、そろそろ準備が必要な年賀状を作成しながら、aiファイルでの入稿の際のトンボの作り方を紹介します。
まず、年賀状サイズ(100㎜×148㎜)よりも大きなアートボードを用意します。今回はA4タテで作りたいと思います。
年賀状サイズの長方形オブジェクトを作ります。
そのオブジェクトを選択しながら、 オブジェクト>トリムマークを作成 を選択で、トリムマークが作れます。
このトリムマークを目安に、ガイドを作成します。
まず、トリムマークをつくる際に選択した年賀状サイズのオブジェクトを再び選択します。
そして、「オブジェクト>パス>パスのオフセット」を選択します。
このような画面がでてきたら、オフセットの項目を3㎜と入力し、OKをクリックしましょう。
すると、年賀状サイズよりも3㎜大きいオブジェクトができます。
このオブジェクトがトリムマークとあっているかも確認しましょう。
同様に、年賀状サイズよりも3㎜小さいオブジェクトも作成します。-3㎜と入力すれば作成できます。
最後にすべてのオブジェクトを選択し、「ガイド>ガイドを作成」を選択するとシアン色の線になります。
または、右クリックから「ガイドを作成」を選択することもできます。
これでガイドができました。
あとは、動かないようにガイドにロックをONにしておけば大丈夫です。
ガイドとトリムマークは分かりやすいように、レイヤーを別にしておくと便利です。
このガイドを参考に、オブジェクトの配置や塗りたしの拡張も行います。今回の年賀状サイズの場合、このようになります。
PDF入稿する場合のイラレでのトンボの作り方
入稿する際にPDF入稿が求められる場合があると思います。その際は、上記の方法よりも以下の方法で入稿すると良いでしょう。
まずは、新キドキュメントでアートボードのサイズを仕上がりサイズに設定します。
また、裁ち落とし設定を3㎜ずつに設定し、OKを押して、新規ドキュメントを作ります。
上記のやり方と同じように、3㎜ずつのガイド線を作ります。
別名保存する際に、設定で、トンボと裁ち落としを選択し、「トンボ>すべてのトンボとページ情報をプリント」を選択し、トンボにチェックを入れます。
これでPDFを保存 を押してください。
仕上がったPDFにトンボが反映されていると思います。
PDFにしたトンボをAdobe Acrobatで消す方法
Adobe AcrobatでPDF化したトンボを消すことができます。
「編集>テキストと画像を編集」を選択します。
このような画面になったら、「ページをトリミング」を選択
このような画面になるので、余白の制御を調節し、うまく仕上がり線に合わせます。
このように、仕上がりサイズになることでトンボを消すことができます。
イラレでトンボを作れるようになったら、もっとクオリティがあがる!
初めて入稿する際につまずきがちな「トンボ」について紹介しました。
一見難しそうに見えますが、実際にやってみると、とても簡単です!
トンボができれば、イラストレーターで作ったものを印刷会社に入稿ができるようになります。印刷のクオリティが上がり、年賀状や名刺などはもちろん、ZINEのような小雑誌を作り販売することも夢ではありません。
もっとクオリティの高いものをつくるために、イラストレーターの学習をしてみませんか?
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