スマホ時代の当たり前!ディープリンクの仕組みとSNSのサポート機能を紹介!

スマホ時代の当たり前!ディープリンクの仕組みとSNSのサポート機能を紹介!

スマートフォンが普及したことでアプリの種類も増え、ユーザーはたくさんのアプリをインストールしています。

検索エンジンで見ていたページから、他のWebページを開く際に「アプリで開く」という表示を見たことはありませんか?スマートフォンではブラウザだけでなく、それぞれのアプリによってWebページを見ることができます。このように、対応アプリでいきなりページを開くことができる機能をディープリンクといいます。

今回は、フリーランスSEの筆者が、ディープリンクの基礎知識やメリットなどを中心にご紹介します。

この記事を読めば、ディープリンクの重要性をはっきりと認識することができるでしょう。

ディープリンクとは?

ディープリンクには、2つの意味があります。まずは、ディープリンクの基礎知識について見ておきましょう。

ディープリンクはもともと、Webページから他のWebサイトのコンテンツに直接リンクすることを意味し、トップページ以外のWebページへのハイパーリンクを指していました。

しかし、スマートフォンが普及したことで、Webサイトのリンクをアプリで開くことができるようになりました。現在では、Webサイトがスマートフォンアプリのコンテンツヘ直接リンクすることをディープリンクと呼ぶことが多くなっています。すでに、そのアプリを利用しているユーザーであれば、インストール画面を表示することなく直接アプリでページを開くことができるため、スムーズに遷移することができます。

ディープリンクのイメージ

ディープリンクは、Webサイトからアプリへのリンクだけでなく、アプリからアプリへのリンクも可能です。アプリ内のリンクから別のアプリを開く確認画面が表示され、これによりアプリ内の広告からユーザーを誘導することが簡単にできるようになりました。

例えば、ECアプリのサイトでディープリンクを導入したケースと比べると、以前のディープリンクが使われていない状態では、広告を開いた際にECアプリのトップページが表示されていました。それでは、そこからまた該当の商品を探さなければならず、せっかく広告を開いたユーザーが離れてしまいます。

そこで、ディープリンクを使えば、広告クリックからECアプリの該当商品ページを直接表示させることができ、ユーザーへよりスムーズに購入を促すことができるというわけです。

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ディープリンクのメリット

ディープリンクがトップページではなく、詳細ページに直接リンクすることでどんなメリットがあるのでしょうか?

ユーザーにストレスを与えない

ディープリンクの大きなメリットは、直接リンクしていることでユーザーがストレスなく遷移することができるという点です。例えば、リンク先の動画を見ようとしてYouTubeアプリを開いたところ、該当する動画ページではなくYouTubeのトップページが表示されたらどう思うでしょうか?わざわざそのページを探さなければならないことにユーザーは不便に感じてしまい、その動画を見る気がなくなってしまうかもしれません。それをスムーズに遷移させるのがディープリンクです。

ディープリンクで別のアプリやWebサイトを開いても、再ログインの必要がありません。何度も情報を入力する手間を省くことで、複数のアプリをストレスなく使用することができます。

CVRにつながる

ディープリンクは、Web広告にとても有効です。商品を紹介しているリンクから直接商品ページに遷移でき、そのまま購入ができれば、ユーザーにとっても非常に便利です。ログインの必要がなくなることで購入までの流れがスムーズになり、CVR をアップさせることにつながります。

ディープリンクの注意点

コンテンツにパーマリンクがない場合は、ディープリンクを設定することができません。パーマリンクとは、Webページ上のコンテンツにそれぞれ設置されたURLのことです。ディープリンクはWebサイトのトップページ以外へリンクするので、アプリ内での個々の画面にもそれぞれURLが必要になります。

ディープリンクのサポート機能を比較!

個人でディープリンクを実装し、運用させるためには多くの工数が必要となります。そのため、大手企業では簡単に実装できるサポート機能が充実しています。それぞれの企業で行われている、ディープリンクのサポート機能についてご紹介します。

Facebook

Facebookの「App Links」では、Facebookの投稿にアプリの特定ページのリンクを含ませることができます。利用条件は、アプリコンテンツがWebサイトに公開されていて、URLスキームを利用していることです。URLスキームとは、URLの末尾についている文字列を指し、アプリやWebサイトを起動させたり、どんな動作やページを開かせるかを命令させることができます。

WebサイトのHTMLヘッダ内にタグを数行追加するだけで簡単に設定することが可能で、iOSとAndroidを区別して実装することができます。

App Linksのページはこちらから

Twitter

「Twitter Cards」は、ツイート内にURLがある場合にそのURLの概要や画像を表示できる機能です。Twitter Cardsには7種類のカードがあり、そのうちAPPカードを使うことで、アプリをダウンロードできるディープリンクを使えるよう設定されています。

もともとはタイムライン上ではなくツイートの詳細表示を見ることで表示されましたが、現在はアップデートされ、タイムライン上でもツイートにあわせて画像などが表示されるようになっています。これにより、Twitter Cardsを設定したツイートはタイムライン上で他のツイートに比べて、より目立たせることができるようになっています。

Twitter Cardsのページはこちらから

Google

「AppIndexing」は、Googleの検索結果で有効なディープリンク機能です。AppIndexingを使うことで、Googleの検索結果でアプリのアイコンが表示されたり、インストールをおすすめして導線を表示させることができます。

Googleの検索結果の画面上にアプリへのディープリンクが表示されることで、Web検索のみでは見逃してしまうアプリの情報が見つけられるというメリットがあります。

AppIndexingのページはこちらから

Apple

Appleからリリースされ、WebやiOSで機能するディープリンクが「Universal Links」というサービスです。Universal Linksは、URLに続くURLスキームが必要ありません。つまり、1つのURLでアプリをインストールしている人は直接遷移させ、していない人にはSafariを起動させてWebサイトを開かせるという別々の動きをさせることができます。

さらにiOSのアップグレードにより検索機能が拡張され、SpotlightやSafariの検索結果にアプリも含まれるようになったことで、ユーザーが多くのアプリを見つけることができるようになっています。

Universal Linksのページはこちらから

アプリ多様化には必須のディープリンク

ディープリンクは、スマートフォンやアプリが普及したこれからの時代に必須といえます。今後はPCだけでなく、スマホやタブレットなどでリンクを開き、アプリで見るという流れが一層増えていくでしょう。アプリの種類が増えることで、ユーザーが所有しているアプリ間のスムーズな連携がより必要とされます。

ディープリンクは、検索結果に表示されることで、アプリの開発者にもユーザーにもメリットがある機能です。企業で提供されているサポート機能を使えば簡単に導入することができますので、ぜひ導入してディープリンクを使ってみましょう。