Microsoft Azureは、AWS(Amazon Web Services)と並んで世界的なシェアを誇るマイクロソフト社のクラウドプラットフォームサービスです。Azureに精通していることを証明する手段として、認定資格を取得することが有効です。本記事では、Azure開発者向けの認定資格であるAZ-204の概要、難易度、勉強方法について解説します。
公開日:2023年2月22日
AZ-204の概要を解説!
「AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure」は、Azureでのアプリケーション開発に必要な知識を問う、マイクロソフト社の認定資格試験です。試験は制限時間120分のCBT方式(コンピューターを使った試験方式)で行われ、50問前後の問題が出題されます。合格ラインは700/1000点です。
2023年2月時点では、以下のようなAzureの認定試験があります。
区分 | 試験名 | 試験 コード | 難易度 |
Role-based | Azure Administrator Associate | AZ-104 | 中級 |
Azure Developer Associate | AZ-204 | 中級 | |
Azure Security Engineer Associate | AZ-500 | 中級 | |
Azure Stack Hub Operator Associate | AZ-600 | 中級 | |
Azure Network Engineer Associate | AZ-700 | 中級 | |
Windows Server Hybrid Administrator Associate | AZ-800 AZ-801 | 中級 | |
Azure AI Engineer Associate | AI-102 | 中級 | |
Azure Data Scientist Associate | DP-100 | 中級 | |
Azure Data Engineer Associate | DP-203 | 中級 | |
Azure Database Administrator Associate | DP-300 | 中級 | |
Azure Enterprise Data Analyst Associate | DP-500 | 中級 | |
DevOps Engineer Expert | AZ-400 | 上級 | |
Azure Solutions Architect Expert | AZ-305 | 上級 | |
Specialty | Azure for SAP Workloads Specialty | AZ-120 | 中級 |
Azure Virtual Desktop Specialty | AZ-140 | 中級 | |
Azure Support Engineer for Connectivity Specialty | AZ-720 | 中級 | |
Azure IoT Developer Specialty | AZ-220 | 中級 | |
Azure Cosmos DB Developer Specialty | DP-420 | 中級 | |
Fundamentals | Azure Fundamentals | AZ-900 | 初級 |
Azure AI Fundamentals | AI-900 | 初級 | |
Azure Data Fundamentals | DP-900 | 初級 |
Microsoft Azureは、ITインフラや開発プラットフォームなど、IaaSやPaaSのさまざまなサービスをクラウド上で提供しています。ユーザーは必要なサービスを選択して利用できますが、運用には相応の知識と技術が求められます。
マイクロソフト公式サイトでは、AZ-204を受験するための前提条件を「1年から 2 年の専門能力開発の経験と Microsoft Azure の経験を持っている必要がある」とし、受験者としてはAzureの知識だけではなくソフトウェア開発の技術や経験を持ったITエンジニアを想定しています。開発経験について実際に確認されるわけではありませんが、未経験で合格するにはある程度の学習時間が必要でしょう。
Azure上でアプリケーション開発を行ったことがあるエンジニアはもちろん、Azureポータルの操作経験者がさらにスキルアップしていくためにも、AZ-204取得は有効です。
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Microsoft Azureは、AWSと並んで世界的なシェアを誇るクラウドプラットフォームサービスです。すでに導入している企業はもちろん、これから導入を検討する企業も多いと考えられ、今後ますますPaaSでのアプリケーション開発の技術者が求められることになります。エンジニアとしてのスキルアップはもちろん、転職を考える際にも大きなメリットとなり得るため、ITエンジニアであれば取得を目指したい資格のひとつです。
Azure上でのアプリケーション開発経験やサービス選定、構築の経験があるエンジニアであれば、資格の取得によって十分な知識と技術を持っていることを証明できます。また、Azureの活用経験が浅いエンジニアも、資格勉強がAzureに習熟する機会となり、今後のアプリケーション開発などに役立つでしょう。Azureでサポートされている言語は、C#とPythonがあり、コーディングについても出題されます。AZ-204の学習は、コーディングスキルの向上につながるだけでなく、試験に合格すればITエンジニアとしての技術力のアピールに使えるでしょう。
AZ-204の難易度は高め
Microsoft Azureの認定資格は数多く存在します。必要となる知識や技術の内容、対象者のスキルによって以下のようなレベルに分類され、AZ-204は「開発者・Associate」に該当します。
【Azure認定資格の対象者分類】
- サポート エンジニア
- セキュリティ エンジニア
- ソリューション アーキテクト
- データ アナリスト
- データ エンジニア
- データ サイエンティスト
- ネットワーク エンジニア
- AIエンジニア
- 開発者
- 管理者
【Azure認定資格のレベル】
- Fundamentals(初級)
- Associate(中級)
- Expert(上級)
初級資格であるFundamentalsは、非エンジニアも対象に含んだ基礎資格です。ITエンジニアであれば、Associate以上を取得することで初めて専門スキルの証明になるといえるでしょう。
AZ-204は、開発者向けAssociate資格のため、コードの書き方をはじめとした実際に開発に携わる前提の技術力を問われます。さらに、ネットワークの基礎知識やセキュリティ、トラブルシューティング、他サービスとの連携など、Azureを運用していくための幅広いスキルが必要とされるため、運用経験がある人でも資格試験に向けた対策は必須といえます。
AZ-204試験における、2023年1月時点での評価対象スキルは、以下のようになっています。
- Azure 計算ソリューションの開発 (25-30%)
- Azure ストレージの開発 (15-20%)
- Azure Security の実装 (20-25%)
- Azure ソリューションの監視、トラブルシューティング、最適化 (15-20%)
- Azure サービスとサードパーティ サービスの連携と活用 (15-20%)
コーディングだけでなく、Azureについての幅広い知識が求められていることがわかります。
AZ-204試験対策の勉強方法は?
AZ-204の受験者には、仕事をしながら資格取得を目指す人も多いかもしれません。オンラインで試験対策ができるサービスなど、受験者をサポートする仕組みは充実しています。上手に活用し、効率よく学習を進めましょう。
マイクロソフト公式の Microsoft Learn で学習!
多くの認定資格を展開するマイクロソフトでは、独学用のWebコンテンツ「Microsoft Learn」を無料で提供しています。目指す資格ごとに専用の学習コンテンツが用意されており、資格取得に必要な評価対象スキルをカリキュラムに沿って学習できます。
Microsoft Learnでは、学習コンテンツを視聴するだけでなく、実際のAzure環境を無料で利用しながら学習することもできます。Azureポータルからリソースやアプリケーションをデプロイする操作ができるため、試験勉強になることはもちろん、実践によりスキルアップすることも可能です。
Microsoft Learn には、Microsoftアカウントでサインインします。もちろん、複数デバイスで共有できるため、通勤中などの隙間時間を使って試験対策できるのもメリットです。また、学習の進捗状況によって得られるポイントを一定数獲得するとアカウントの「レベル」が上がる、カリキュラムを完了すると「トロフィー」や「実績」が解除されるなど、ゲーム的な要素もあります。学習の成果を簡単に確認できるだけでなく、モチベーションアップにもつながります。
デメリットとしては、英語コンテンツを機械翻訳しているため、日本語表現に分かりにくい部分があることが挙げられます。
AZ-204専用の問題集を解く!
試験対策の基本として、本番の試験を模した専用の問題集を解くことはとても有効です。Azureについてある程度の知識を網羅した上で、実際の試験の傾向を確認しておきましょう。
AZ-204専用の問題集を解けば、問題構成や時間配分のイメージをつかめます。反復学習することで、本番でも落ち着いて試験に臨むことができるでしょう。
オンラインの教材や問題サイトを活用する!
簡単にはじめられる学習方法として、オンライン学習プラットフォームのを活用する方法もあります。Udemyでは問題集の他にも、AZ-204に関するコンテンツを提供しています。
なお、問題集を購入せずに無料で模擬試験を受けてみたいという場合は、無料問題サイトを利用することもできます。ただし、無料問題サイトは解答が正しいという保証がなく、間違った回答を覚えてしまうリスクもあることを頭に入れておきましょう。
AZ-204は、マイクロソフト公式の認定資格であり、合格すればMicrosoft Azureのエキスパートであることの証明になります。クラウドプラットフォームサービスのエンジニアは、今後ますます需要が高まることが予想されます。受験を検討している人は、本記事で紹介した勉強方法などを参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
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講座を見てみる評価:★★★★★
たくさんあるAzureのサービスをわかりやすく解説している。Azureポータルを触ったことがあるとこの画面の意味はこうだったのかと理解しやすい。
Azureを解説している日本語の書籍やブログなどは少ないのでとても貴重な資料だと思う
評価:★★★★★
クラウドを全く知りませんでしたが、こちらを視聴することにより、最低限の知識を取得することができました。
これと模擬試験を別途購入し、模擬試験で理解できない問題をまたこの講義に戻って視聴し、学習しました。
模擬試験と合わせて学習することで無事に合格することができました。
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