AZ-900とは?試験の概要や対策方法を解説!無料で受験する方法も

AZ-900とは?試験の概要や対策方法を解説!無料で受験する方法も

多くの企業でクラウドサービスを構築する際にはAzureが使用されていますが、仕事として使って行くにはある程度の知識が必要です。AZ-900の認定資格を取得すると、クラウドやAzure(アジュール)の基礎が身に付きます。この記事では、試験内容やおすすめの勉強方法、無料で受験する方法を紹介していきます。ぜひAzureのスキル獲得にお役立てください。

AZ-900(Azure Fundamentals)とは?

AZ-900とは、マイクロソフト社が実施する認定資格試験の1つです。本試験に合格すると、クラウドサービスの基礎知識と、Microsoft Azureの基礎知識があることが認定されます。クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めた方や、Azure初心者向けの資格です。Azureについて詳しく知りたい方は、「Microsoft Azure(アジュール)とは何かをわかりやすく解説!」をご覧ください。

試験概要は下記の表の通りです。

方式 CBT(Computer Based Testing)方式で、コンピュータを利用して実施します。 マウスとキーボードで回答します。
言語 日本語受験可能
試験時間 45分
受験料 一般:13,200円(税込) 学生:  7,700円(税込)

※2022年4月時点の情報

Azure認定資格におけるAZ-900の位置づけ

Microsoft認定資格は、知識レベル・スキルに応じて、Fundamentals(基礎)、Role-based(役割別)、Speciality(専門)の3つに分けられています。さらに、それぞれFundamentalsは3つ、Role-basedは13つ、Specialityは5つの認定資格で構成されています。

AZ-900はFundamentalsの3つの資格のうちの1つで、クラウド知識やAzureの基本を一通り習得できる認定資格です。システム構築するための技術だけなく、Azureサービスや価格に関しても出題されます。エンジニアに限らず、営業や企画なども含め、全ての職種を対象とした資格ですので、幅広い方に取得することをおすすめします。

Azureの資格について詳細を知りたい方は、「Microsoft Azure認定資格を難易度別に解説!おすすめの勉強方法は?」をご覧ください。

 

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AZ-900の試験内容と難易度は?

AZ-900の試験内容と難易度について解説します。

試験概要は以下の通りです。

出題範囲
  • クラウドの概念 (20-25%)
  • Azure の主要サービスについて (15-20%)
  • Azure のコア ソリューションおよび管理ツールについて (10-15%)
  • 一般的なセキュリティ機能およびネットワーク セキュリティ機能について (10-15%)
  • ID、ガバナンス、プライバシー、コンプライアンスの機能について (15-20%)
  • Azure のコスト管理およびサービス レベル アグリーメントについて (10-15%)
  • 問題数 35問前後
    合格ライン 700点(満点は1000点)

     

    難易度はそれほど高くはありません。クラウド知識の基礎であるため、受験者の知識レベルにもよりますが、20~30時間程度の勉強で取得できます。ですが、試験問題は英語から翻訳されているため、ややわかりにくい表現があります。模擬試験などで、試験に慣れておくとよいでしょう。

    なお、Azureと同様のパブリッククラウドサービスであるAWSだと、入門・基礎レベルである「クラウドプラクティショナー」に相当します。AWS資格について詳細を知りたい方は「全11種類のAWS認定資格を難易度・分野別に一覧で紹介!取得メリットや勉強方法も」の記事をご覧ください。

     

    AZ-900(Azure Fundamentals)を取得するメリット

    AZ-900を取得する主なメリットは3つあります。

    • 1つ目は、クラウドサービスの基礎や、Azureの基礎技術、サービス概要を知ることができることです。資格を得るために学習した知識はこれからの業務に生かすことができます。
    • 2つ目は、自身のスキル証明になることです。合格点以上を取得できたことは、スキルアップしたという証になります。
    • 3つ目は、社内外からの信頼がアップすることです。AZ-900取得者という肩書は、サービスの基礎を理解していることを表しますし、得た知識を用いて説明を行えることは、社内外からの信頼を得ることに繋がります。

    ネットワークエンジニア

    AZ-900取得後に、Azure系の上位資格を目指すことも可能です。例えば、「AZ-104」では、Azureで仮想マシン、仮想ネットワーク構築方法が学べ、管理者や開発者、ソリューション提案を行うエンジニアなどに必要なスキルを習得できます。「AZ-204」では、Azure上でのアプリケーション開発スキルを習得できます。これらの上位資格を利用して、キャリアアップの足掛かりにしてみてはいかがでしょうか。

     

    無料でAZ-900の試験を受ける方法とは?

    AZ-900の試験料は一般であれば、13,200円(税込)がかかりますが、無料で受ける方法があります。その方法は、マイクロソフト社が開催している「Microsoft Azure Virtual Training Day」 ※ の「Azureの基礎」に申込みをすることです。この講座を受講すると、無料で試験を受けられる特典が得られます。

    Microsoft Azure Virtual Training Dayは、2日間の無料オンライントレーニングです。講義を通して知識も付けられますし、質問もできますので、効率よく学習を進めることができます。AZ-900の受験を考えている方は、参加すべきトレーニングです。

    ※詳細は公式サイトでご確認ください。

     

    AZ-900のおすすめ勉強方法

    最後にAZ-900のおすすめの勉強方法を紹介します。マイクロソフト公開資料を読み込んで知識をつけて、模擬試験で対策を進めていくのがよいでしょう。

    マイクロソフトの公開資料を読む

    最初におすすめする学習方法は、マイクロソフト社が公開する「Microsoft Learn」を利用して独学で学ぶ方法です。Azureの基礎に関する動画や、スクリーンショットが豊富な資料を読み込むことで、理解を深めることができます。技術的な内容は網羅されているものの、英語で書かれた文章に機械翻訳をかけたような日本語であるため、理解しづらい部分もあります。また、独学で進める以上、時間がかかることにも注意して臨みましょう。

    模擬試験や問題集で対策

    「Microsoft Learn」で内容をある程度理解できたら、問題集や模擬試験を利用し、試験に出るポイントを押さえていきます。模擬試験を解くことで、英文を翻訳したような日本語にも慣れることができます。問題集や模擬試験は、不正解問題は特に繰り返して解くことで知識を定着させることができます。

     

    今回の記事では、AZ-900の試験内容について説明し、難易度や無料で受験する方法を紹介しました。AZ-900はクラウドやAzureの基礎スキルを獲得できるため、技術者だけでなく、営業や企画なども含めた全ての職種を対象にした資格です。記事で紹介したおすすめの勉強方法を参考に、AZ-900の認定資格合格に向けて挑戦してみてはいかがでしょうか。