Ruby on Railsを学習していると、validatesというメソッドを目にすることになると思います。
本記事では、Ruby on Rails(以下Rails)におけるvalidatesメソッドについて、Rails初心者の人でもわかるように丁寧に解説します。
本記事で学習できる内容は、Railsのvalidatesとは何か・validatesの書き方と使い方についてです。
全ての項目で具体的なソースコードで解説しているので、わかりやすい内容となっております。
また、validatsには多くの種類があります。本記事では、よく使われる重要なvalidatesもいくつか紹介します。
本記事を読むだけでRailsのvalidatesの基礎をマスターできること間違いなしです。ぜひ最後までお読みください。
公開日:2016年7月2日
validatesとは?
まず、validatesとは何かについて述べます。validatesはメソッドの1つで、バリデーションを設定する時に使用します。では、バリデーションとは何なのでしょうか?
例を挙げて解説します。例えば、日用品の情報を扱うデータベースのテーブルを考えてみます。
この時、テーブルのカラム(列)には商品番号・商品名・価格・発売日が設定されているとします。
ここで、テーブルのレコード(行)では、必ずデータの型(整数や文字列など)が決まっています。
なので、レコードをテーブルに保存する時には、値が正しいかどうかの検証が必要になります。この検証を簡単にこなすのがRailsに用意されたバリデーション(validatesメソッド)です。
「フォームなどから入力された値を調べ、値が適切かどうかを調べて間違っていたらエラーメッセージを出す」という一連の流れは以下のようになります。(電話番号を例に考えてみました)
図にするとわかりやすいのではないでしょうか?validatesの役割が大体理解できたでしょう。次からは、validatesの書き方や具体例を解説します。
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では、validatesメソッドの書き方と具体例を学習していきましょう。
validatesメソッドの引数には、モデルの属性名の前に「:」を記述します。
その後にハッシュで「バリデーションの種類: true」を並べれば、その種類のバリデーションが行われます。
属性名もバリデーションの種類も複数並べることができます。
※validatesメソッドは、Railsアプリケーションフォルダのapp/models/◯◯.rbにソースコードを記述します。
【validatesの書き方:例1】
validates :number, :name, presence: true
※背番号(number)属性と名前(name)属性に「presence: true」を指定することで背番号と名前に「空を禁止(値を必ず入れなければいけない)」という制限を加えた。
presence: trueにより、フォームなどで背番号(number)と名前(name)を空欄にすると、エラーになるということです。
また、「バリデーションの種類: { オプション: オプションの値 }」とすると、バリデーションごとにオプションを指定できます。
【validatesメソッドの書き方:例2】
validates :name, length: { maximum: 20 }
※「名前(name)属性に20文字以下(最大20文字)」という制限を加えた。
以上がvalidatesの基本的な書き方です。validatesメソッドにはpresenceやlengthなどの他にも多くの種類があります。
以下からは、とてもよく使用するvalidatesの種類を紹介していきます。
よく使うvalidatesの種類
上記で紹介したvalidatesの他に、どんな種類のvalidatesがあるのでしょうか?
ここでは、とてもよく使うvalidatesの種類をいくつか紹介します。
numericality
validatesの種類の1つにnumericalityというのがあります。
numericalityは、整数であるかどうかや、指定値以上(以下・未満・等しい)かどうかなどを検証できます。
背番号(number)という属性に、「1以上100未満の整数」という制限を加えてみます。
【validates:numericalityの例】
validates :number,
numericality: { only_integer: true,
greater_than: 0, less_than: 100
}
「only_integer: true」を使うと、「整数のみ」という制限を加えることができます。
uniqueness
uniquenessは、重複を禁止することができます。
例えば、背番号(number)という属性で、数字の重複を禁止するためのソースコードを記述してみます。
【validates:uniquenessの例】
validates :number, uniqueness: true
背番号が10のユーザーが2人いては困る場合にはuniquenessを使いましょう。
format
faromatは、半角英数字などの指定ができます。
名前(name)属性に、半角英数字のみ、文字列の先頭はアルファベットという制限を加えてみます。
【validates:formatの例】
validates :name,
format: { with: /\A[A-Za-z]\w*\z/ }
※windowsでは、\は¥と入力してください。
※formatの書き方についてはプログラミング言語Rubyの正規表現の知識が必要です。本記事ではRubyの正規表現については割愛させて頂きます。
いかがでしたか?Railsのvalidatesについて理解できましたか?
Railsでアプリケーションを作成するときには、必ずと言っていいほどvalidatesメソッドを使用することになるでしょう。validatesの書き方を忘れた時は、ぜひ本記事でvalidatesを見直してください。
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