ROEとは?経理の基本知識を分かりやすく解説!ROAとの違いも!

マーケティング

2018/10/19

マーケティング

決算書を読むと頻繁に出てくるROE。「企業の稼ぐ力」とも言われるこの数値ですが、具体的に何を示す指標なのかわからない、という方も多いでしょう。

ROEを知ることは、企業の安定性や収益性の大まかな把握につながります。経営者や投資家はもちろん、これから経理や株を学ぼうと思っている方は、ぜひROEの基礎知識を身につけましょう。

また、混合されがちなROAとの違いについてもわかりやすくお伝えします。

そもそもROEとは?

ROE(=Return on Equity) は日本語で「自己資本利益率(株主資本利益率)」と訳されます。意味は自己資本(資本金+内部留保)によって、どれだけの利益を生んでいるか、ということ。つまり、その企業が独自に持つ資本で、どれだけ効率的に儲けを出せているかの指標です。

ROEとは?効率的な儲けの出し方のイメージ

 

株主から見たROE

ROEは株主目線からは投資判断材料のひとつとしても用いられています。

たとえば総資産が100億円で、当期純利益が1億円の企業が2社あったとしましょう。A社は自己資本が10億円、B社は50億円です。

この場合、A社のほうが少ない自己資本で多くの利益を生み出している、と見られます。つまり、自己資本を有効に活用できている、と評価されるのです。

ROEは、この差を数値で表したものです。

 

ROEの計算式・求め方!ROAとの違いもわかる

では実際に、ROEの計算方法について見ていきましょう。もっともシンプルなものは、以下の計算式です。

ROE(自己資本利益率)= 当期純利益 ÷ 自己資本

 

前項でご紹介した例で計算をしてみましょう。

  A B
当期純利益 1億円 1億円
自己資本 10億円 50億円
ROE(自己資本利益率) 10% 2%

 

このように、当期純利益に対する自己資本の割合からROEは求められます。また、一般的にはROEが高いほどに効率的な経営がなされていると評価されます。

なお、上記の計算式を分解すると、ROEは以下の計算式にも置き換えられます。

ROE(%) = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

※売上高純利益率 = 純利益 ÷ 売上高
 ※総資産回転率 = 売上高 ÷ 総資産
 ※財務レバレッジ = 総資産 ÷ 自己資本

このように、ROEを高くする基本は、売上高純利益率と総資産回転率、財務レバレッジを高めることにあります。

いずれも収益性を高めるのに重要な指標であるため、それが「企業の稼ぐ力」を向上するのに直結すると言えるでしょう。

ROEとは?ROE向上のイメージ

 

ROEROAの違いは?

企業の利益を生み出す力を測るのに用いられる指標のひとつに、ROA=Return on Assets)があります。これは日本語で「総資産利益率」と呼ばれており、ROEと同様に重要な財務指標です。

なお、ROAは以下の計算式で求められます。

ROA(総資産利益率)= 当期純利益 ÷ 総資産

もしくは

ROA(総資産利益率)= 売上高純利益率 × 総資産回転率

 

先ほどと同じ例で計算をしてみましょう。

  A B
当期純利益 1億円 1億円
総資産 100億円 100億円
ROA(総資産利益率) 1% 1%

 

上記を見ていただければわかるとおり、自己資本はどうあれ、ROAでは総資産が基準となり指標が求められます。つまり、負債等も含めた「企業の稼ぐ力」が数値化されるということです。

ただし、これは決してネガティブな要因ではありません。むしろ、ROAはより広い視点から企業の力を測っているとも言えます。

 

ROEの目安・わかることは?

すでにご紹介しているとおり、ROEは「企業の稼ぐ力」を測るのに用いられます。一般的には810%がその目安とされており、これを超えれば優良、下回る場合には投資価値が低いと評価されます。

※なお、業界の違いといった条件で目安にはバラツキがあります

では、ROEが低くなるのにはどのような要因があるのでしょうか?

たとえば、毎期着々と利益を稼いでいたとしても、新たな投資先が見つかっていない会社には内部留保が溜まり続けます。これは自己資本が大きくなるのと同義のため、ROEが低下していきます。

一方、ROEは負債が増えると利益が上がらなくても負債を増やして自社株買いや増配を行うことで改善ができてしまうという問題点があります。

この場合、事業の安定性は高いと言えません。そのため、ROEだけを指標にするのではなく、ROAも含めた収益性を見るのが大切です。

 

ROEは投資家目線で語られることも多い指標ですが、企業側にとっても重視すべきなのは言うまでもありません。ただし、単にパーセンテージが高ければ良いというわけではなく、あくまでも目安のひとつと捉えるのが大切です。

ROEROAをそれぞれ見比べながら、自社にとって最適な目標値を定め、効率的な経営を目指せるよう努めることが求められます。

 

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