【初心者向け】 DeFi(ディーファイ)とは?その特徴や始め方について解説

DeFi(ディーファイ)とは近年登場した金融システムで、従来のシステムと異なる特徴を持っています。DeFiはインターネット環境があれば誰でも利用することが可能です。この記事ではDeFiの基礎知識やメリット、注意すべきリスク、始め方などについて初心者向けに解説します。

公開日:2022年9月28日

DeFi:Decentralized Finance(分散型金融)とは

DeFi(ディーファイ)とは、Decentralized Financeの略称です。日本語では分散型金融などと訳されます。DeFiには、銀行や証券会社など、従来の金融サービスのような中央管理者が存在しません。ユーザー同士の取引によって構成される分散的なシステムであることから、DeFiは分散型金融と呼ばれます。

DeFiの3つの特徴

  1. 「DeFi」と呼ばれる多くのアプリケーションは、イーサリアムと呼ばれるプラットフォームのブロックチェーン上に構築されています。イーサリアムには、プログラムによって自動的に契約が実行されるスマートコントラクト機能が備わっています。例えば、条件を決めて、それが満たされた場合、取引を成立するなどの設定をすることも可能です。このプログラミングの多くはイーサリアムが使用されています。
  2. DeFiの技術を応用することで、 ある一定の条件を満たせば自動送金できるなど、金融機関などによる仲介なしにサービスを運用が可能になります。
  3. DeFiの金融サービスはユーザーの年齢、性別や国籍に関わらず利用できます。 世界中のどこからでも金融サービスを利用可能です。

CeFiとの違い

CeFiは、Centralized Financeの略称です。日本語では中央集権型金融などと訳されます。CeFiとは、中央管理者を介して提供される従来型の金融システムのことです。そのため、中央管理者が存在しないシステムであるDeFiとは根本的に異なります。

DeFiのメリットとリスク

DeFiにはメリットだけでなくリスクもあるため、特徴をよく理解した上で利用することが大切です。まず、DeFiのメリットとして、手数料の安さが挙げられます。DeFiのサービスは金融機関を仲介する必要がないため、比較的安い手数料で利用可能です。また、サービス提供が自動で行われることで、取引にかかる時間を大幅に削減できます。

ソースコードが公開されていて、資産の移動が確認できることもDeFiのメリットです。取引履歴の隠ぺいや改ざんが困難で、透明性が非常に高いシステムとなっています。さらに、ネット環境さえあればどこに居てもDeFiの利用が可能です。一方、DeFiのリスクとして、すべての取引を自己責任で行わなければならないことが挙げられます。中央管理者がいないDeFiでは、金融サービスの利用で何らかのトラブルが起きた場合に、サポートや補償が受けられません。

ブロックチェーンについてより詳しく知りたい方は「今話題のDAppとは?基礎知識から具体例まで徹底解説!」をご覧ください。

DeFiに関する基礎知識

DeFiには、様々な関連用語があります。DeFiの金融サービスを利用する際は、それらの関連用語について概要を理解しておくことが重要です。ここでは、DeFiを利用する際に知っておきたい基礎知識を紹介します。

イールドファーミング

イールドファーミングとは、DeFiの取引が行われるDEX(分散型取引所)に仮想通貨を預けることで、報酬を得る仕組みです。イールドファーミングの報酬は、DeFiのプラットフォームが独自に発行するトークンという形で受け取れます。このトークンはガバナンストークンと呼ばれ、中央管理者の居ないDeFiにおいてガバナンストークンを所有することで、プロジェクト運営の方向性などに影響力を持つことができます。 イールドファーミングの仕組みにより、多くの仮想通貨をDEXに預けるほど、ガバナンストークンが得られます。利用できる仮想通貨の銘柄は、プラットフォームによって様々です。

流動性マイニング

DeFiにおける流動性とは、仮想通貨の交換しやすさを指します。プラットフォームに預け入れられている仮想通貨の量が多いほど、流動性の高い取引が可能です。DeFiに流動性を提供し、報酬を得ることを流動性マイニングと呼びます。流動性マイニングを行うためには、まず国内取引所でイーサリアムを保有した上で、仮想通貨ウォレットに送金する手続きが必要です。そして、仮想通貨ウォレットをDEX(分散型取引所)と接続することで流動性を提供できます。

ステーキング

ステーキングとは、保有している仮想通貨をブロックチェーン上に一定期間預け入れ、報酬を受け取れる仕組みです。ブロックチェーン上に長期間預け入れられている仮想通貨は、取引データの正しさを証明するアルゴリズムにとって役立ちます。そのため、ステーキングを行ったユーザーは見返りとして報酬を得ることが可能です。ただし、仮想通貨の種類によってはステーキングの仕組みがない場合もあります。

レンディング

レンディングとは、仮想通貨を貸し出すことで利子を得る仕組みです。レンディングを行う場合、保有している仮想通貨を仮想通貨取引所に貸し出す必要があります。レンディングを行うための最低預入量や利率の設定は、仮想通貨取引所によって様々です。レンディングで発生した利子は、仮想通貨として受け取ることができます。

ステーブルコイン

ステーブルコインとは、ドルや金など法定通貨と価値が連動するように設計された仮想通貨の一種です。一般的に、仮想通貨の取引価格は変動が大きい傾向があります。そこで、取引価格を安定させるために法定通貨と紐づけられたステーブルコインが作られました。ステーブルコインを保有しておくことで、仮想通貨の高騰や暴落によるリスクを緩和できます。

DEX

DEXとはDecentralized Exchangesの略称です。日本語では分散型取引所と訳されます。DEXではスマートコントラクトという仕組みにより、仮想通貨を用いた取引やトークンへの交換などを自動で行うことが可能です。

【初心者向け】 DeFiの始め方

DeFiの取引を始める際は、最初に仮想通貨を購入する必要があります。国内の仮想通貨取引所に登録して、仮想通貨を購入しましょう。次に、Binance(バイナンス)という海外の仮想通貨取引所に登録します。Binanceでは独自の通貨であるBNBの購入が可能です。最初に購入した仮想通貨をBinanceに送金し、DeFiを行うためのBNBを購入しましょう。

BNBを取り扱うためには、仮想通貨ウォレットと呼ばれる財布のような機能を持つソフトウェアが必要です。MetaMaskという仮想通貨ウォレットを設定し、BNBを送金しましょう。最後に、DeFiの分散型取引所に登録することで、取引を開始できます。初心者の方には、日本語対応しているPancakeSwapという分散取引所がおすすめです。

Defi

DeFiで稼ぐには?

DeFiを通じて資産を増やす方法は、大きく分けて2種類があります。
1つ目の方法は、DeFiの関連銘柄に投資し、為替差益を獲得することです。DeFiで取引されている仮想通貨の中には、価格が大きく変動する銘柄があります。高騰が見込まれる銘柄を保有しておくと、価値が上がった時に差益で稼ぐことが可能です。

2つ目の方法は、自身が保有する仮想通貨の資産をDeFiに預け入れて、金利収益を得ることです。この方法の場合、仮想通貨の売買を行うことなく、資産を保有しているだけで利息を得られる可能性があります。

 

新たな金融システムであるDeFiには、従来の中央集権的な仕組みと異なる様々なメリットがあります。ただし、取引はすべて自己責任となるため、リスクや基礎知識を正しく理解しておくことが大切です。仮想通貨の運用に興味がある方は、今回紹介した内容を参考にDeFiの金融サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

Udemyおすすめ講座

現役シリコンバレーエンジニアが教える次世代インターネットWEB3.0 NFT DeFi 入門講座

現役シリコンバレーエンジニアが教える次世代インターネットWEB3.0 NFT DeFi 入門講座

4.2(2,126 件の評価)

10,157 人の受験生

作成者: 酒井 潤 (Jun Sakai)(アメリカ シリコンバレー現役エンジニア、東アジア競技大会 金メダリスト サッカー選手)

WEB3.0の基盤となるブロックチェーンやWEB3.0のアプリが動くイーサリアムや他のネットワークに関しても説明していきます。

\無料でプレビューをチェック!/

講座を見てみる

評価:★★★★★
Web3.0に関連する、ブロックチェーン、トークン(暗号資産)、NFT、DAO、DeFi、などの内容を、それぞれの関連をあわせて一通り理解することができました。ありがとうございました。

評価:★★★★★
最先端な情報(NFT,DeFi)を知ることができてよかったです。ブロックチェーンのメリット,デメリットを事例として取り上げているので,初めて聞く内容でも理解がしやすかったです。