マイニングのやり方を徹底解説!代表的な3つマイニング法

近年、ビットコインなどで話題になっている仮想通貨の「マイニング」は誰でも行うことができます。機材を準備しなくてもできる方法はあります。

中には、「マイニングするためには準備が大変なんじゃないの?」「マイニングって専門的な知識が必要なんじゃないの?」といった、マイニングに興味があるけれど、マイニングのハードルが高そうと思っている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、マイニングの3つのやり方を解説していきます。

この記事を読むことで、マイニングに興味はあるけどハードルが高くて悩んでいた方でも、簡単にマイニングできる方法を知ることができます。

マイニングとは?やり方の前に意味を知っておこう

マイニングを簡単にいうと、報酬をもらうためにネットワークに貢献する作業のことです。

もう少し深く解説していきましょう。

ブロックチェーンという台帳には、毎日のように取引履歴が記録されていますが、この取引履歴は絶対に正しい情報でなくてはいけません。もし記録される取引履歴が間違っていたりすると、ウォレットに仮想通貨を送金したのに届いていなかったり、自分が送ったはずの仮想通貨が消失していたりと大きな問題が起こってしまいます。

そこで、その取引履歴は正しい情報であるということを承認する人がいなければなりません。

この一定期間ごとにすべての取引履歴が正しい情報であることを確認する作業をマイニングと言います。またマイニングを行う参加者のことをマイナーと呼びます。

マイナーのイメージ

なお、マイニングで報酬をもらうためには、ブロックチェーンに記録されたすべての取引データに、一定の期間に発生したすべての取引履歴の整合性を記録する必要があります。

この新しい取引履歴をブロックチェーンに記帳する作業を「ブロック生成」と呼び、ブロック生成を行ったマイナーが、報酬として仮想通貨を受け取ることができます。
→ブロックチェーンの仕組みについてはこちらの記事で解説しています。

 

報酬を貰うには膨大な計算能力が必要

どうすればマイニング報酬が貰えるのかが分かりましたので、次はブロックチェーンに記帳する作業を誰に任せるのかを解説します。

ブロックチェーンに記帳する作業は、一定期間ごとにネットワークに参加している一つのコンピューターから選ばれます。ビットコインでは、一斉に膨大な計算を行い一番早く正解となる解を導き出したコンピューターに記帳する権利を与える仕組みとなっています。

以上がマイニングでの流れです。

マイニングを行う人たち(マイナー)は、仮想通貨を手に入れるために行っています。

ちなみに、マイニングと呼ばれる理由は仮想通貨の報酬を得る作業が、金脈からお宝を探し当てる「採掘」に似ているところからきています。

 

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マイニングのやり方紹介

ここからは、マイニングのやり方を紹介します。

マイニングは専門的な知識と準備が必要でハードルが高いと思われる方が多いようですが、そうではありません。

どのように行っていくのか、マイニングのやり方として以下の3つが挙げられます。それぞれのメリットやデメリットを見ていきましょう。

・クラウドマイニング
・ソロマイニング
・プールマイニング

特徴を理解し、自分に合ったマイニング方法を選びましょう。

 

マイニングのやり方①クラウドマイニング

クラウドマイニングとは、マイニング事業所からハッシュパワーの一部を購入することで、そのマイニング事業所が得たマイニング報酬から購入したハッシュパワーの割合に応じて報酬を受け取ることができるマイニング方法です。

クラウドマイニングはマイニングを行うための機材を揃える必要がなく、マイニング事業所に契約料を支払うだけで参加することができます。

<クラウドマイニングのメリット>

①契約料を支払うだけでおこなえる

クラウドマイニングの一番のメリットはその手軽さといえるでしょう。マイニング事業所に契約料を支払うだけでマイニングに参加することができるので、機材を準備する必要がなく仮想通貨に興味を持った初心者でもマイニングに参加することができます。

②契約期間が長く利益を得やすい

クラウドマイニングでは、契約プランによって違いますが最低1年から契約する事業所が多いです。

契約期間が長いということは利益となる可能性も高く、その間に通貨の価値が上がれば短期間で投資資金の回収も可能です。

<クラウドマイニングのデメリット>

①採算が取れなければ契約を切られる場合がある

ビットコインの価格が低迷すると、マイニングで採算を取るのが難しくなります。

最近ビットコイン下落の煽りを受けて、クラウドマイニング事業所である「ハッシュフレア」がサービスを停止すると発表しました。

原因はビットコインの価格が低迷していることによる採算性の悪化でした。これによりサービスを停止せざるを得なくなり、契約者たちは利益を得ることができなくなり、なおかつ支払った契約料も返ってこないという事態になりました。

②マイニング事業所頼りになる

クラウドマイニングは、契約料を支払うだけで何もしなくとも利益を得ることはできるのですが、悪くいえばマイニングをおこなう企業に強く依存してしまいます。

マイニングの運用方法や採掘する仮想通貨によっても報酬は変わってくるので、クラウドマイニングを行う場合には自分の目で見極めて契約するようにしましょう。

 

マイニングのやり方②ソロマイニング

ソロマイニングとは、マイニングする機材や準備をすべて自分で行ってマイニングする方法です。マイニングをする機材もマイニングを行うための準備もすべて自分が行います。

ソロマイニングを行う場合には、専門的な知識が必要でかなりハードルが高いです。

<ソロマイニングのメリット>

①自分で決めることができ自由度が高い

ソロマイニングでは、採掘する仮想通貨やマイニングの運用方法などすべて自分で決められるので自由度が高いです。その分機材やら使用する電力など自分で計画をしっかり立ててする必要があります。

②取り分はすべて自分となるので、運用次第で一番大きな利益を得られる

ソロマイニングではすべて自分が計画を立てておこなうので、利益となればすべて自分の取り分にできます。個人でソロマイニングを行っている方のなかには、利益を上げ続けることで不労所得を得ている方もいます。

<ソロマイニングのデメリット>

利益をあげるのが難しい

ソロマイニングでは自分で計画を立てて採算を取るため、ソロマイニングで利益を上げるのは自分の腕次第ということです。ただ現在ではマイニングの運用方法を記した雑誌で勉強することもできますし、採算の取れるアルトコインをマイニングすることで利益も出しやすくなります。

 

マイニングのやり方③プールマイニング

プールマイニングとは、参加するコンピューターのマシンパワーを一か所に集めて行うマイニング方法です。

プールマイニングは、計算能力の高い参加者が報酬を得ることができる特性を生かしたマイニング方法です。プールマイニングの報酬は、自分が提供したマシンパワーの大きさに応じて支払われます。

プールマイニングなどマイニングマシーンのイメージ

プールマイニングのサービスを提供している「マイナーゲート」では、メールアドレスとパスワードを登録しソフトウェアをインストールするだけで利用できます。

マイナーゲートを利用するには、手数料を支払う必要がありますが、マイニング報酬から自動的に支払われるので煩わしさもありません。

<プールマイニングのメリット>

①自動的に採算の取れる仮想通貨を採掘してくれる

プールマイニングを提供しているサービスには、採算の取れる仮想通貨に自動的に切り替わる機能がついているため、常に効率よくマイニングを行うことができます。

②機材を準備する必要がなく手軽に参加できる

プールマイニングに参加するためには、プールマイニングのソフトウェアをインストールするだけです。機材を準備する必要もないので誰でも簡単に参加できます。

<プールマイニングのデメリット>

得られる報酬が少ない

マイニング報酬は半減期を迎えるまで報酬額も固定されているので、分母の多いプールマイニングでは分配される報酬も少ないです。

さらに報酬を得るたびに手数料も取られることから、他のマイニング方法と比べても報酬は少なくなってしまいます。

 

マイニングで得た報酬について

マイニングを行う際、マイニングした仮想通貨を報酬で受け取ることができます。

ビットコインをマイニングすればビットコインを、イーサリアムをマイニングすればイーサリアムを報酬でもらえるということです。

2018年現在、ビットコインをマイニングした場合に得られる報酬は、12.5BTCです。ビットコインの価格は2018年10月現在で約70万円なので、約875万円分のビットコインが報酬で手に入ります。

ただしビットコインには半減期という、4年に一度マイニング報酬が半分になる仕組みがなされています。ビットコインの報酬は当初50BTCでしたが、これまで2回の半減期を迎えているので現在の報酬は12.5BTCとなっています。

なぜ報酬として仮想通貨を得られるのでしょうか?

それは、中央管理者のいないブロックチェーンでは、マイナーたちに経済的なインセンティブを与えることで、ネットワークの維持をしてもらっているからです。

マイナーたちは報酬として仮想通貨を貰うためにネットワークを維持し、ブロックチェーンはネットワークを維持してもらうために仮想通貨を発行するという、お互いがWIN-WINな関係として成立しています。

 

マイニングによる収益は雑所得に分類

余談ですが、マイニングで得られる収益は仮想通貨取引と同様に雑所得に分類されます。

そのため、年間20万円以上の利益になった場合は、確定申告を行わなければいけません。マイニングの収益は総合課税として会社員の給与などと合算して納税する必要がありますので、注意しましょう。

 

仮想通貨のマイニングをする方法として、自分で機材を揃えるソロマイニング以外にも方法はあります。
マイニングはハードルが高いと思っている方も多いので、この記事で少しでもマイニングについて理解していただけるとうれしいです。

 

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