【クラウドサービス比較まとめ】法人・個人向けおすすめサービスを一覧で紹介

【クラウドサービス比較まとめ】法人・個人向けおすすめサービスを一覧で紹介

IT化が進む現代では、様々な形態のクラウドサービスが存在します。クラウドサービスを利用しようと思っても、どれを利用すれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?

この記事では、クラウドサービスおよび、一般に「クラウドサービス」と呼ばれるクラウドストレージサービスを、機能・料金などのさまざまな側面から比較します。

クラウドサービスを比較する前に【基本知識】

クラウドサービスの比較を行う前に、そもそもクラウドサービスとは何なのか、利用するメリットについてご紹介します。クラウドサービスの比較に際し、前提となる知識を理解しておきましょう。

そもそも、クラウドサービスとは?

近年、当たり前に耳にする「クラウド(Cloud)」や「クラウド・コンピューティング」ですが、IT分野において広義には、「インターネットなどのネットワーク上でユーザーが使えるサービスのこと」をさしています。

従来は、ユーザーがデータを保存する際には、コンピューター本体のハードディスクに保存することが一般的でした。また、ソフトウェアを利用する際には、コンピューターにインストールする必要がありました。

しかし、クラウドサービスを利用することにより、データをクラウド上に保存したり、インストール不要でソフトウェアを利用したりできるようになりました。

このようなクラウド・コンピューティングサービスとして代表的なものには、「GCP(Google Cloud Platform)」「AWS(Amazon Web Services)」があります。

これらのサービスについては、「GCP(Google Cloud Platform)とは?特徴・メリット・AWSとの違い」や「AWSとは何か?サービス例やメリットをわかりやすく解説!」の記事でくわしく解説しています。

クラウドストレージサービスイメージ

ただし、一般的に「クラウド(Cloud)」というと、「クラウドストレージサービス」を指している場合が多くあります。「クラウドストレージサービス」とは、ネットワーク上に写真や文書ファイルなどデータを保管することができるサービスのことです。有名なサービスに「Dropbox」や「Google Drive」があります。

以降、この記事では、「クラウドストレージサービス」を中心に解説します。

クラウドサービスのストレージを利用するメリットは?

クラウドサービス(ストレージ)を利用するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。一般的には、以下のようなメリットが挙げられます。

  • アップロードしたデータを、どこからでもオンライン上で利用できる
  • 複数人でのデータの受け渡しや共同作業ができる
  • オンライン環境にデータのバックアップができる
  • サーバー管理 / 運用の手間が省ける

このように、クラウドサービス(ストレージ)を利用することで、どこででも仕事ができる効率性やデータ保存の安全性などの面でメリットを受けられるでしょう。

 

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クラウドサービス比較まとめ【法人向け】

では、法人が使うと便利なクラウドサービスには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、比較しやすいように、以下の法人向けクラウドサービスの特徴や料金プランについてご紹介します。(紹介する料金は2019年8月時点の金額です)

  • OneDrive for Business
  • Dropbox Business
  • Box
  • Amazon Drive
  • Bizストレージ ファイルシェア
  • DirectCloud-BOX

ビジネス向けクラウドサービス

OneDrive for Business

OneDrive for Businessは、Microsoft(マイクロソフト)社が提供するクラウドサービスです。

OneDrive for Businessをチーム内で利用することで、誰とでもスムーズにファイルの共有ができます。OneDrive for Businessの特徴は、シンプルな操作画面と多様なマイクロソフトアプリケーションとの統合機能を使える点です。

有料版は50GBで月額249円の1プランのみ。マイクロソフトが提供するOffice 365やOffice 365 soloを利用している場合は、1TBまで追加料金なしで使うことができます。

注意したいのは、Macで圧縮したzipファイルはWindowsと互換できず、受け手の環境で文字化けする場合もある点です。

Dropbox Business

Dropbox Businessは、Dropbox(ドロップボックス)社が提供するクラウドサービスです。 世界中に5億人以上のユーザーを持つDropboxは、高いセキュリティシステムで企業のデータを安全に管理します。

PCのデスクトップや書類フォルダのような感覚で、登録したPCのすべてに指定フォルダ内のファイルを同期できます。

無料で利用できる容量は2GBまで。有料版の「Dropbox Plus」は、1TBを年額12,000円から利用することができます。

Box

Boxは、Box社が提供するクラウドサービスです。世界中の4,100万以上のユーザーと85,000以上の企業に利用されています。

Boxを利用する組織内であれば、誰でもアクセスすることができるので、業務のスピードアップが期待されます。また、セキュリティの面でも、豊富なアクセス制限機能や、ユーザーの履歴を追うことができるログ監視機能がついているため安心です。

無料プランの場合は最大容量5GB、月額130円のプランで最大容量50GB、月額400円で最大容量200GB、月額1,300円で最大容量2TBが使用できます。。

Amazon Drive

Amazon Driveは、Amazon社が提供するクラウドサービスです。世界的なECサイト「Amazon」をはじめ、さまざまな事業を展開するAmazonが運営するAmazon Driveは、AWS(Amazon Web Services)に裏打ちされた技術を利用しているため、信頼性が高いのが特徴です。

Amazon Driveを利用することで、写真や動画を含むさまざまなデータのバックアップを作成することができます。法人向けとしては無料での提供はなく、年額13,800円で1TBの容量が使用可能です。

Bizストレージ ファイルシェア

Bizストレージ ファイルシェアは、NTTコミュニケーションズが提供するクラウドサービスです。こちらのサービスは、IDによる課金システムではなく、規定の上限人数までユーザーを増やすことのできる容量定額制のシステムです。

もっともお手軽なプランでは、月額15,000円で最大1,000人まで同時に利用することができます。しかし、使用容量は1GBですので、多くのデータをアップするオンラインストレージとしてではなく、ファイル転送に向いているサービスといえるでしょう。

プランは全6つに分かれているため、使用容量に合わせてプランを選べば良いでしょう。最上位のプランは月額200,000円で、容量は1TB・最大10,000人まで利用可能です。

DirectCloud-BOX

DirectCloud-BOXとは、株式会社ダイレクトクラウドが提供するクラウドサービスです。もっとも安いプランは月額10,000円ですが、リンクを使用したファイルの送受信となるので、スムーズなファイル共有のためには月額30,000円のスタンダードプランの方がおすすめです。

より高額なプランを選べば、管理者の操作ログ監視や災害対策のバックアップ、他システムのAPI連携など、多様な機能が使えるようになります。

 

クラウドサービス比較まとめ【個人向け:無料容量あり】

次に、個人が利用するのに最適なクラウドサービスを比較していきましょう。

ここでは、以下の4つのクラウドサービスをご紹介します。個人でクラウドストレージサービスを活用していきたい方は、ぜひご覧ください。

  • GoogleDrive
  • iCloud Drive
  • One Drive
  • Dropbox

個人向けクラウドサービス

Google Drive

GoogleDriveは、Google社が提供するクラウドサービスです。個人向け、企業向けともに利用することの多いGoogleDriveは、もっとも一般的に普及しているクラウドサービスと言えるでしょう。

Googleアカウントさえ持っていれば、誰でもすぐにGoogleのクラウドストレージを利用することができます。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなど、Googleの各種ソフトと連携できるため、データの管理・共有をしやすいのが特徴です。

無料で使用できる容量は15GBまで。有料版は100GBからのスタートとなっており、1TBごとに年額15,600円の費用がかかります。なお、他のユーザーから共有されたファイルは、容量にカウントされません。

iCloud Drive

iCloud Driveは、Apple社が提供するクラウドサービスです。iPhoneなどのAppleユーザーであれば、一度は目にしたことがあるサービスではないでしょうか。

このサービスでは、Apple製のデバイス・ソフトのデータをApple IDにて紐づけて、クラウドストレージにて管理しています。

無料では5GBまでの容量が利用でき、有料版では月額130円で50GB、最大の料金プランで2TBまで利用可能です。ただし、iCloud DriveのユーザーはiPhone・iPad・Macユーザーに限られます。

One Drive

One Driveは、Microsoft社が提供するクラウドサービスです。MicrosoftのOfficeアカウントに紐付け、様々なデバイスからファイルや写真を保存・共有することができます。さらに、Officeアプリで作成した文書は直接保存でき、設定するだけでデータを簡単にアップロードできます。

無料の容量は5GBで、有料版は月額170円で容量は100GB、年額12,744円で容量は1TBとなります。

Dropbox

Dropboxは、Dropbox社が提供するクラウドサービスです。複数のユーザー間で共有フォルダを作成することも可能なので、個人的なバックアップ以外にも、イベントの計画などにも便利です。また、AppleやMicrosoftといった機器のメーカーに寄らず、スムーズに利用できる点も魅力です。

無料版は2GBとなっており、有料版のPlus/Professionalプランであれば1TBを利用できます。容量は必要に応じて増やすことが可能です。

 

今回は、さまざまなクラウドサービスを比較しました。

クラウドサービスはデータを失くすことなく管理でき、いつでもどこでもアクセス可能と、作業効率を高めることのできるサービスです。ビジネスの場でもプライベートでも、便利に利用できるサービスばかりですので、ぜひ皆さんも上手にご活用ください。