AI開発やデータ解析など、多くの分野で利用されているプログラミング言語がPythonです。新入社員にも、Pythonのスキルをあげてもらい、実践で活躍してもらいたいのではないでしょうか?
今回の記事では、オンラインで行えるおすすめ講座を紹介します。
Pythonとは?Pythonの特徴や研修を行うメリット
最初に、Pythonの概要や特徴を簡単にお伝えさせていただきます。
PythonはAI開発には欠かせない機械学習やビッグデータ解析などにも用いられているプログラミング言語です。実際にPythonを使用した身近なサービスは下記があります。
- Uber(自動車配車ウェブサイトおよび、配車サービス)
- Instagram(写真共有SNS)
- 楽天(ビッグデータを利用した物流戦略)
プログラミング人気ランキング上位に来るPythonは以下のような特徴があります。
- 他の言語と比較して、文法がシンプルであること
- プログラムを効率よく開発するためのライブラリが豊富であること
他のプログラム言語では、数十行のプログラムを書く必要がある場合も、Pythonでは数行のプログラムで記述することができます。シンプルに記述できるため、プログラムの可読性も上がりますし、プログラムを開発する時間も削減できます。
ライブラリの充実に関しては、科学計算を行えるライブラリが充実しています。科学計算は複雑な計算プログラムを記述する場面が多いですが、ライブラリとして提供されているため、自分で複雑なプログラムを記述する手間が省けます。
このライブラリは下記のような場面で活用できます。
- AI開発(機械学習、ディープラーニング)
- データ分析・解析
- Webスクレイピング(自動でWebサイトの情報を収集すること)
- Webアプリケーションやデスクトップアプリケーション開発
Pythonはプログラミングの入門者から、上級者まで幅広く使用できる言語です。よって、プログラマーとして活躍するためには、習得しておきたい言語の一つと言えます。
とは言え、初心者が独学で学んだり、社内の上級者が基礎から教えていくのは効率が悪くなります。企業が新入社員に対して一定のスキルアップをするのであれば、体系的にまとめられた研修を利用することで、効率よく人材を育成していくことが可能です。
Pythonについて、より詳しく知りたい方は、「Pythonとは?何に使えるの?Pythonの特徴や使い道を詳しく解説!」をご覧ください。
企業がPython研修を行うメリットとは?
企業がPythonの研修を行うメリットをポイント絞って解説します。
メリットを大きく分類すると
- 開発案件の多さ
- 業務効率化に役立つ
の2点が挙げられます。
Pythonは人気の言語で、幅広く使われています。そのため、開発案件が多数あります。Pythonのプログラムを開発できる人材が多ければ、その分案件を受注できることは想像できると思います。
また、初心者でも学びやすい言語です。研修でスキルの基礎が固められると、業務を行いつつエンジニアとして役立つスキルを身に付けられるのも大きなメリットだと思います。
Pythonの用途の広さや、手軽にアプリケーションが作成できる特徴から、Pythonを扱える人材がいることで、業務効率化に貢献することができます。例えば、定型業務や検証業務などは、自動化するアプリケーションを作成することで、効率化できます。
また、業務効率化の仕組みは自社に合わせてカスタマイズが必要なことが多々あります。自社で作成・運用・変更ができることは大きなメリットになります。
Pythonでできることの詳細が気になる方は、「Pythonでできることは?機械学習から業務効率化まで初心者向けに解説」をご覧ください。
おすすめのPython研修を目的別に紹介
Pythonの研修は多くの企業が提供していますが、Udemyでも多くの研修を用意しています。ここからはUdemyの研修を目的別に紹介していきます。
なお、Udemyの研修は下記のような特徴があります。
- オンライン研修のため、場所や時間を選ばない
PCやスマホから受講できます。動画をみるだけでなく講師とのQ&Aも可能です。
- 多様な講座の中から目的にあった講座を選ぶことができる
最先端で実用的な講座が4,000コースあります。プログラミングだけでなく、プレゼンの仕方などのビジネススキルの講座もあります。
- 講師の質が高く、常に最新の情報が学べる
エンジニアから会社員など実務家が講師をしています。現場での経験を活かした実践的な内容を学べます。
Pythonの基礎から応用まで幅広く学ぶ研修
AI開発や、アプリケーション開発を始める前に、まずはPythonの基礎からしっかり抑えていく事が大事です。Python基礎から応用まで幅広く学べる研修を3つ紹介します。
Pythonの環境の設定方法や、プログラムの書き方の基本から、より良いプログラムを書くための方法まで学べます。
Pythonを初めて学ぶ人は、この研修を受講することをおすすめします。
オブジェクト指向やクラスなどについてのセクションもあるため、Pythonに限らずプログラミングスキルを向上したい人も学ぶことが多い研修です。
AIやデータサイエンスを始める前の下地を作ることができます。この講座もPythonの環境構築などの基礎から始まるため、初心者からでも理解できる内容です。
後半のセクションでは、実戦的なデスクトップアプリケーションやWebスクレイピングについても扱います。研修の総時間も比較的短めですので、素早くAIやデータサイエンスの基礎を学びたい方におすすめの研修です。
Pythonで必要な数学の知識を丁寧に学べる研修です。AIやデータサイエンスにPythonを活用していきたい人は、数学的な思考方法を身に着けておくことは重要です。
Pythonの環境が構築済みであり、初歩的な知識を持っていることが前提の研修です。数学的な理論に関する内容なので、難易度は少し高くなります。
Pythonを用いた「データ解析」を学べる研修
Pythonでデータ解析をしてみたいと思っている人は多いのではないでしょうか。データ解析をしたいのであれば、プログラミングスキルと数学的なスキルの両方を習得していけると良いです。
データ解析のおすすめの研修を3つ紹介します。
Pythonの基礎を確認しつつ、数学とデータ解析について学べる研修です。難しい数学は使用せず、中学レベルの知識でも問題ありません。講師が基礎から詳しく説明してくれます。Pythonを初めて触る人でも受講可能で、データ解析についても基礎から学ぶことができます。
Pythonを実際に動かしながら、実戦的にデータ分析を学ぶ研修です。データ分析に良く使用されるライブラリを使っていきます。
数学の基礎学習は少なめで、データ分析が簡素にまとまっているため、効率的にデータ分析を学ぶことができます。
Webスクレイピングについて、環境構築から実戦的に学べる研修です。スクレイピング・クローリングライブラリであるSeleniumを使って、自動ログインや画像収集のやり方を学んでいきます。Pythonの基本的な文法はわかっている人が対象の研修です。
Pythonを用いた「機械学習・AI開発」を学べる研修
「機械学習」や「AI開発」という言葉は知っていても、どのような事をしたり、プログラムの記述方法は知らない人が多いのではないでしょうか。
プログラミング経験や、機械学習やAIについて理解できる研修を紹介します。
機械学習とAIに特化した研修で、統計学などの理論から、AIで使用されるTensorflowの使い方などの実践まで学べる研修です。
全世界で130万人を超える受講者を持つAIの第一人者の講義を、完全日本語版にした研修です。Pythonの基礎は抑えている方が対象で、学ぶ内容のボリュームが多いため、本格的に学びたい人向けの研修です。
コース名の通り、ゼロからAIについて学んでいく研修です。TensorFlowなどのライブラリを使用せず、フルスクラッチで進めていくことで、普遍的な原理を身につけることができます。何らかのプログラミング経験と、高校程度の数学レベルが必要であるため、難易度は高めです。
深層学習を実践的に短時間で学ぶことができます。複雑になりがちな、深層学習について簡潔にまとまっています。総研修時間も、4時間程度のボリュームです。Pythonの基礎知識は必要なコースです。
機械学習では、意図したものを正しく認識するために使われます。この研修では機械学習における識別(分類・認識)の基礎をPythonの機械学習ライブラリscikit-learnを使って学んでいきます。数学の知識は用いずに、コードを実行して結果を見ていきながら研修を進めていくのが特徴です。
Pythonを用いた「アプリケーション開発」を学べる研修
Pythonを使って、業務効率化をしていきたいと考えている人にとって、アプリケーション開発が行えることは重要なスキルです。実際にWebアプリケーションを開発しながら、学べる研修は下記のようなものがあります。
Djangoを使って、ウェブサイトを一緒に作っていく研修です。Webアプリケーションの基礎を学びながら、PythonとDjangoで簡単に作れることを実感できる内容です。
Pythonの基礎は理解しており、何かしらウェブサイトを作成したことがある人だと理解がしやすいと思います。
Flaskを使って、Webアプリケーションを開発していくことができます。FlaskはDjangoと並んで、PythonでのWebフレームワークとして代表的なものです。
研修ではPythonの基礎や、Flashの基本を学び、本格的なSNSアプリケーションを開発していきます。HTMLやCSS、データベースの知識も必要な研修です。
Python研修の実施時に企業が注意したいポイント
最後に、Python研修を実施する時に、企業側が意識するべきポイントを解説していきます。
Pythonは人気のあるプログラミング言語ですし、できることが多いです。そのため、「とりあえずPython」を身につけてもらおうと思って研修を行おうと考えている場合もあるかもしれません。しかし、この考えで研修を行っていくと、実際に開発の現場にいった時に思ったように力が発揮できないということになりかねません。
どのような仕事をして欲しく、どのような人材に育って欲しいというところを熟考し、目的に応じた研修を選んでいくことが良いでしょう。
応用範囲が広いPythonですが、何か「素早くを判断して素早く動作」が必要な用途には向かない言語です。幅広く使用できる反面、高速な処理は不得意なことも注意しておくべきポイントです。
また、機械学習やAI開発は、Pythonのコードが書けるだけでは不十分な場面があります。機械学習やデータ分析などは、高度な科学計算が伴います。これの数学的な知識がないと、「コードを実行した結果が妥当なのか」、「より良い結果を出すために工夫するにはどうしたらよいか」という点がわかりません。そのため、目的や現状の知識レベルに応じて、プログラミングと数学の学習をバランスよく考えたカリキュラムを組む必要があります。
このように、学習分野が多岐にわたるため、研修期間が長期化する可能性もあります。その場合は、こまめに演習や実践的な内容を行える研修を選んでいく必要あります。聴いて学ぶだけでなく、実際に手を動かしながら学んでいくことが、確実に基礎が身に付き、レベルアップするコツと言えます。
この記事では、Python研修が多数用意されているなかで、目的別に紹介していきました。
目的や現在のレベルによって、研修内容は大きく異なるため、よく内容を吟味して選択していくことが重要です。
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