インターネットの普及や働き方の変化に伴い、企業の間でWeb研修の導入が進んでいます。この記事では、そんなWeb研修について、メリット・デメリット、システムやツールを選ぶ際のポイントをご紹介します。
Web研修とは?2つのやり方とメリット、デメリットを解説
まずは、Web研修とはどのようなものか、Web研修の種類やメリット・デメリットをご紹介します。
Web研修とは、インターネットを通じて行われる研修のことです。「オンライン研修」と呼ばれる場合もあります。
「Web研修」の「Web」は、「World Wide Web」の略で、インターネットを指すといえます。
Webは、英語で「蜘蛛の巣」を意味する言葉で、世界中に張り巡らされたインターネットのネットワークを蜘蛛の巣になぞらえています。同じような意味で、普段、人々が閲覧するインターネット上の場所を「Webサイト」などと呼ぶことがあります。
Web研修では、受講者はインターネットに接続できる環境と、パソコンなどのデバイスさえあれば、どこでも研修を受けることができます。
Web研修は、多くの場合、動画やスライド、講師の話す様子などを画面上に表示しながら進められます。
また、Web研修には2種類の配信方法があります。1つ目は、講義を生配信し、講師と受講者がコミュニケーションを取りながら進める「リアルタイム型」。もう1つは、事前に収録された動画や音声などをWeb上に公開し、受講者の都合の良いタイミングで視聴できる「オンデマンド型」です。
「リアルタイム型」と「オンデマンド型」Web研修の詳しい違いや、実際に研修を開催するコツなどについては「オンライン研修とは?メリットやコツを解説!おすすめ社員研修も 」を併せてご覧ください。
Web研修のメリット
ここでは、Web研修のメリットを従来の集合研修と比較してみていきます。
Web研修の第一のメリットは、場所を選ばないという点です。従来の集合研修と比べ、研修質やホールなどを使用したり、会場までの交通費を支給したりする必要がないため、コストを抑えられます。また、Web研修では移動時間を、スケジュールの調整も簡単です。さらに、オンデマンド型のWeb研修であれば、受講者それぞれが作業の合間など都合の良い時間に学習できます。
- Web研修に向いている内容は?
特にWeb研修で効果を発揮するのは、個人の演習や講義で完結する学習内容の場合です。例えば、会社の沿革やセキュリティルールび共有など、講義形式の研修は、Web研修のメリットを活かすことができます。
また、基本的なパソコンスキルや、いわゆるITスキル、プログラミングなど、パソコンを使った技術面の研修を行う場合は、オンデマンド型のWeb研修をおすすめします。オンデマンド型のWeb研修であれば、受講者が実際のパソコン上の作業画面を見ながら学べるほか、わからない場面は何度も見返すことができるため、個々人の進捗に合わせた学び方が可能です。
Web研修のデメリット
ここでは、Web研修のデメリットについてお伝えします。Web研修では、パソコンなどの端末やインターネット環境を用意しなければ受講できません。また、研修の内容によっては、従来の集合研修に向いている題材もあります。
例えば、名刺交換や礼の仕方といったビジネスマナーは、実際に集まって練習した方が身に付きやすいでしょう。そのほか、チームのコミュニケーション活性化などを目的として行われるゲームやアクティビティも、Web研修では難しくなります。
なお、チームビルディングのためのゲームの中には、オンラインでも実施可能なものがあります。詳しくは「内定者研修の内容とポイントを解説!オンラインでできるゲーム研修も」の記事をご覧ください。
Web研修で必要なツールを解説!準備するものは?
ここでは、Web研修を導入するにあたって必要なツールをご紹介します。
Web研修を行うにあたり、講師側・運営側と受講者側それぞれで、機材などを準備する必要があります。また、Web研修の講座を自社で作成するのか、Web研修サービスを利用するのかによっても、必要な準備が異なります。以下で、講師側・運営側と受講者側に分け、必要なものを解説します。
【講師・運営側】Web研修に必要なもの
Web研修を開催するために必要なものは、以下の通りです。
- 研修用のコンテンツ(動画やスライド、講義内容など)
会社内で作成するほか、Web研修サービスで提供されている講座から選ぶ方法もあります。なお、この記事の最後で、おすすめのWeb研修サービスについて解説しています。
- パソコン
Web研修の配信や動画の編集などに使います。
- Web会議システムなどのアカウント
自社でリアルタイム型のWeb研修を開催する場合、Web会議システムを利用することがほとんどです。契約しているアカウントの参加人数制限、時間制限や使用方法などを確認しましょう。
また、受講者にWeb会議システムの使用方法を伝えることも必要です。
- Webカメラ
パソコンにカメラが内蔵されている場合もありますが、Webカメラを利用すれば映像の質が向上します。
- マイクやイヤホン
受講者の発言を聞くことがある場合は、イヤホンがあると聞き取りやすく、スムーズです。
- 安定したインターネット環境
Web研修の進行に滞りのないよう、安定的に接続ができるかどうかを確かめましょう。
- 騒音の入らない会場
録音、配信の妨げとならないよう、騒音にも注意が必要です。
【受講者側】Web研修に必要なもの
Web研修を受講するために必要なものは、以下の通りです。
- パソコンやタブレット端末、スマートフォンなど
端末を用意するほか、推奨する受講環境を伝えておくこともポイントです。
- Web研修システム、Web会議システムなどの操作マニュアル
システムの基本的な使い方のほか、受講中のカメラやマイクの設定、表示名はどうするべきかといったルールについても共有しておきましょう。
特に、受講者が自宅などで学習する場合、事前に操作マニュアルを渡しておくとスムーズに進行できます。
- Webカメラ
パソコンにカメラが内蔵されておらず、ディスカッションなどによりカメラがあったほうが好ましい場合は準備します。
- マイクやイヤホン
周囲の環境や必要に応じて準備します。
- 安定したインターネット環境
Web研修の進行に滞りのないよう、安定的に接続ができるかどうかを確かめましょう。
また、自宅にWi-Fiが設置されていない社員にはレンタルWi-Fiを貸し出すなどの対策も必要です。
社員教育におすすめのWeb研修システムを紹介
Web研修は便利な一方で、事前準備や機材の用意が必要です。特に、初めてWeb研修を導入される際には、何から手をつければいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
簡単にWeb研修を導入できるサービスとして、おすすめなのが「Udemy for Business(ユーデミー フォー ビジネス)」です。
「Udemy for Business」は、ビジネス経験の豊富な講師による質の高いWeb研修が「定額学び放題」で受講できるサービスです。新入社員からマネジメント層向けの研修、専門的な知識やスキルが学べる研修まで、さまざまなオンライン講座が用意されています。
「Udemy for Business」の新入社員研修について知りたい方は「新入社員研修の内容と目的、オンライン対応プログラムやユニークな事例を紹介」をご覧ください。
また、おすすめのIT研修について知りたい方は「IT研修とは?内容別:新入社員・エンジニア・マネージャーにおすすめの研修を紹介」をご覧ください。
さらに、「Udemy for Business」では、自社オリジナルの研修コンテンツを社内向けに公開することも可能です。そのため、同じシステム内で、新入社員に向けた会社理念や業務マニュアルをWeb研修講座として配信できます。
また、受講者の学習管理や、受講してほしい講座をまとめた「カリキュラム」の指定も可能。社員教育の効率化にもつながります。
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