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  • 2021/08/31

製造業におけるDXの始め方!DX推進の意義や事例を紹介

グローバル化が進み、企業の国際競争が激化している最近では、DXによる優位性の向上が重要視されています。しかし、製造業でどのようにDXに取り組むべきか分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、製造業におけるDXの意義やDXの進め方、具体的な事例について解説します。製造業でDXを推進し、業績の向上やコスト削減に取り組みたい方はぜひ参考にしてください。

製造業におけるDXの意義とは?

DXを進める具体的な方法について考える前に、まずはDXという考え方自体を正しく理解することが大切です。DXの定義や、製造業におけるDXの意義を知ることで、DXのための施策に正しく取り組めるようになります。

DXに関する基本的な知識や、製造業でDXが必要な理由は以下の通りです。

そもそもDXとは?

DXは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略語で、デジタル技術を用いた変革を表します。

DXにはいくつかの定義があり、そのなかの1つはデジタル技術によってビジネスモデルを変革し、企業の業績を向上させることです。

DX推進と混同されやすい考え方として、IT化が挙げられます。IT化が業務のデジタル化のみを表すことに対して、DXはデジタル技術による業績向上までを含むことが両者の違いです。DXはあくまでもビジネスモデルの変革が目的であり、IT化は目的達成のための手段と捉えられます。

DXの概念や定義についてより詳しく知りたい方は「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?図を用いてわかりやすく解説」の記事もご覧ください。

デジタル技術を用いた変革

製造業にDXは必要?

DXは情報やシステムなどを扱う業界だけでなく、製品を作り出す製造業においても必要とされています。DXが製造業に必要とされる主な理由は次の2つです。

  • 理由1:人口減少への対応

日本では、少子高齢化による人口減少が予想されています。働き手が少なくなることは、マンパワーが必要な業界では無視できない課題です。

製造業では、DXによって作業工程の一部を機械に任せることで、限られたリソースを有効活用できます。より重要な業務に人材を集中させることで、優位性の強化が可能です。

  • 理由2:新たな商品やサービスの開発

DXの推進により、企業全体で業務に関するデータを収集することは、新たな商品やサービスの開発に役立ちます。

データをもとに新たなサービスを展開したり、商品開発におけるシミュレーションの精度を高めたりすることが可能です。

 

製造業におけるDXの進め方

企業で実際にDXを進める際は、正しい手順で取り組む必要があります。やみくもに取り組んでしまうと現場が混乱し、逆効果となる場合もあるため注意が必要です。

ここでは、製造業でDXを進める際の具体的な手順について解説します。

DXにより実現したいイメージを全体で共有

製造業でDXを進める際に取り組むべき最初のステップは、実現したいイメージを社内全体で共有することです。企業の業績を向上させるために、デジタル技術の活用によってビジネスモデルをどのように変革させたいか考える必要があります。

DXにより実現したいイメージを共有する際は、社内で抱えている課題から考えることが効果的です。具体的な課題の解決方法を考えることで、自社で取り組むべきDXの戦略が導き出せます。

また、DX化は個々の部門が独立して取り組んでしまうと効率が悪くなる可能性があります。そのため、経営陣が中心となり、企業全体で行うDX化への取り組みをまとめる必要があります。

社内でのDX化

人材確保・データ収集

DXにより実現したいイメージを明確化したあとは、目的達成に必要な人材を確保し、データ収集を行います。

DXを進める際は、デジタル技術に詳しいエンジニアや、収集した情報を活用できるデータサイエンティストなどの人材が必要です。ただし、社内で人材育成を行う場合は時間がかかります。そのため、社外から即戦力となる人材を確保することも視野に入れて、体制を整えましょう。

データ収集に取り組む際は、ITツールやIoT機器が有用です。製造業の現場では、製造過程のデータを収集し業務を可視化することがDXの実現に繋がります。

DXの人材についてより詳しく知りたい方は「DX人材とは?職種や必要なスキル、人材育成について紹介!」の記事もご覧ください。

業務の効率化

業務に関するデータが収集できた段階で、集めた情報をもとに業務の効率化に取り組みましょう。業務全体を客観的に見直し、非効率な部分が見つかった場合は自動化などの改善を行います。

DXの取り組みとして業務を効率化するポイントは、小さな事柄から始めることです。社内の業務全体を突然変更してしまうと、現場が混乱するリスクが高まります。また、失敗した際の負担も大きくなる傾向です。

各部門でDXの取り組みを始めたあとは、効果検証を行いましょう。施策に取り組むたびに効果を検証し、成果を確認したうえで次の業務効率化に移ると、DXをスムーズに推進できます。

効果検証を行う際は、単に施策の成否を評価するだけでなく、最終的に達成したいイメージに近づけているかも確認しましょう。

 

製造業におけるDXの事例

製造業でDXに取り組む際は、他社の取り組みが参考となります。すでに実績が出ている事例から成功のポイントを学ぶと、自社のDXを効果的に進めることが可能です。

ここでは、製造業におけるDXの事例を3つ紹介します。

ダイキン工業株式会社

ダイキン工業は、国内外に生産拠点を持つ空調メーカーです。海外工場の技術者不足が課題だったダイキン工業は、DXによる技術力の向上に取り組みました。

空調生産の現場では、「ろう付け」と呼ばれる接合作業が行われます。ダイキン工業は、センサーやカメラなどの技術を用いて熟練技術者のろう付け作業をデータ化し、技能習得に役立てました。

技術習得を支援するDXの取り組みによって、技術者の訓練期間が従来の約半分に短縮されています。言語化が難しい技能をDXによって誰でも習得しやすくしたことが、この事例のポイントです。

難しい技術のDX化

デンソー株式会社

自動車部品メーカーのデンソーは、複数の工場からデータを収集して活用するためのシステムを自社開発しました。

デンソーが開発したシステムは「Factory-IoTプラットフォーム」と呼ばれ、世界中にある工場をクラウド上で結びつけます。クラウド上に蓄積されたデータをもとに、各地の需要に合わせた生産変動への対応や、稼働状況のリアルタイムな分析が可能です。

Factory-IoTプラットフォームはオープンソースのクラウドサービスで開発されました。そのため、社内だけでなく社外のパートナーともデータを共有し、生産や開発に活かせます。

自社が実現したい環境に合わせて、DXのためのシステムを独自に開発したことがこの事例のポイントです。

トヨタ自動車株式会社

トヨタ自動車は、従来の自動車販売だけでなく、DXによる新たなサービス展開にも取り組んでいます。月額定額制でトヨタの自動車が乗り放題になるサブスクリプションサービスを開発し、新たなビジネスモデルを作り出しました。

また、トヨタ自動車は自動運転ソフトウェアの開発など、BtoB向けのソフトウェア事業にも進出しています。

DXによるサービス開発で、既存の製品以外にもビジネスを展開したことが、この事例のポイントです。

 

デジタル技術の活用によってビジネスモデルを変革し、企業の業績を高めるDXは、様々な業界で重要な取り組みです。製造業においても、DXによる業務効率化や新たなサービスの開発が求められます。

DXを始める際は、まず実現したいイメージを企業全体で共有し、そのあとで具体的な施策を実行することが大切です。製造業でDXを推進したい方は、この記事で解説した事例を参考に、自社の業績向上に取り組んでください。

DXの成功事例を「DXの成功事例に学ぶ!ビジネスモデルの革新に成功した企業の共通点は?」にて紹介しております。こちらもぜひ参考にしてください。

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