動画や聞き流しの勉強法が
自分の性に合った学び方と知ってから、
学ぶ意欲が倍増!

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取材にご協力いただいた方 林 香織さん

転職に必要だったために挑戦した資格取得にすっかりハマり、以後、次々と資格に挑戦したのが、日本総合研究所の林香織さんです。
しかし、どうしても取れない資格に挫折。
いったんは「学ぶ」ことに興味を失ってしまいますが、Udemyや書籍要約サイトを知って「性に合っている」とわかると、再び「学び」を開始。
今では、仕事で必要な分野はもちろん、メンバーが興味を持つもの、まったく未知の新しいこと、何でもどんどん学んでいきたいと意欲を見せています。

初めは転職のためにやむなく資格取得、でもそれにハマって……

林香織さんが、テレビ番組で人工知能の特集を見て「これからはコンピューターの時代だ」と、心に決めたのは高校生の時でした。

大学の情報工学部に進学すると、コンピューターが専門家のように判断するエキスパートシステムや、そのための言語Prologなどを勉強し、卒業後は大手メーカー系のシステムソフトウェア開発企業に就職しました。

電力・公共事業系のシステム開発に携わり、そのためにC言語やJavaの勉強はしましたが、林さんにとってそれは仕事の一部であり、「学ぶ」という自覚はなかったようです。

「資格を取れ、取れともけっこう言われたんですが、仕事の役に立つわけでも、給料が上がるわけでもなかったので、やらなかったんですよね。でも、転職する際、(資格が)必要になって勉強し始めたら、けっこうハマってしまいまして……」

就職したばかりの頃は、社会人になってまで学ぼうという気はなかったといいます。その会社で10年ほど働いたあとに一度転職し、さらに現在の株式会社日本総合研究所に移ろうとしたときに資格が必要だったため、その勉強を始めました。

目指す資格は難なく取得できましたが、成果はそれだけではなかったようです。

「情報処理だけでものすごい種類の資格があり、どれだけ取れるのかなとさらに勉強を続けたところ、その後も順調に取得でき、すっかり面白くなったんです」と、自分の気持ちにも変化があり、「学ぶ」ことが楽しくなったそうです。

基本から応用、高度分野の専門の資格にも挑戦しますが、1回かせいぜい2回の試験で合格しました。これは面白い、この調子で全部……と思っていた矢先にぶつかったシステム監査の試験は、私にとっては難関で、1回では通らず2回、3回と受けてもダメ。ここで初めて林さんは壁にぶつかりました。

「『もういいや』と勉強もやらなくなってしまったんです」

いったん挫折するも、「性に合った」学び方に出会って復活

ちょうど管理職になり、仕事は忙しくなる一方でした。そんなこともあって、以後しばらくは、わざわざ時間をとって勉強することはなくなってしまったそうです。

しかし3年ほど前、「学ぶ」ことを再開しました。

理由は主に3つあります。

一つは、50人ほどの部下のうち45歳以上が約半数を占める部署に異動になり、ベテラン層に学び続けることを勧める立場として、自分が率先してやらなくてはと思ったからでした。

もう一つは、当時の所属部署の方針として「データ経営」が掲げられ、林さんがその推進役になったため。データ分析や、そのためのツールの使い方など、新たに勉強する必要が出てきました。

そしてもう一つ、会社でUdemy Businessを始めとした学ぶ機会が多く用意され、申告すれば社員は自由に使えるようになったためです。このことが、林さんの「また学ぼうか」という意欲をかき立てたのです。

「以前は書籍で勉強するしかなく、ひたすら机に向かっていましたが、実際はあまり進みませんでした。でも、Udemyの講座を観始めたら、あっという間に時間が過ぎていくんです。2~3時間、観ていても全然苦にならない。それどころか面白い。こういうのって『性に合ってるな』と思ったんですよね」

Udemyで講座を探し出し、それを自分のやり方、ペースで受講していく。林さんは、従来の勉強にはない、新しい方法をすっかり気に入ったのです。

「書籍要約サイトも、会社で提供してくれるようになり、初めは通勤時間などを使ってスマホで読んでいたんですが、オーディオブックのように聴けることも知って、それからはもうずっと聴いています」

林さんの「学ぶ」方法は、大きく変わりました。

好きな学び方がわかれば、なんでもできる

現在、林さんは、クレジットカードのシステムを提供する部署で本部長補佐を務めています。一般の会社でいう部長クラスです。

1チーム5~6人単位のチームで、毎月、勉強した成果を発表しています。

「そもそも何に興味があるのか。それを引き出すことが難しいですね」

一人ひとりと面談して、勉強することも勧めていますが、関心のある分野が人によって大きく違っていたり、そもそも「学ぶ」ことに興味がなかったり、人によって姿勢は大きくわかれます。

それでも、ChatGPTなど誰でも関心があることを話題にしながら話を進め、少しでも手がかりができれば、その分野を林さんは自分でも学ぶようにしています。

「やったことがない分野でしたら、一度はやってみます。もともと好奇心は旺盛というか、何でも知りたがる性格なんですよね」

「データ経営」推進のための自身の勉強も、「性に合った」学び方を知ったことで、力が入るようになりました。

「この3年で受講した講座は、多分50~60本になると思います。データ分析そのものの勉強は、講座にある演習も含めて、しっかり勉強します。一方、それに付随して出てくる分野や、一般に話題になっていることについては、時間のあるときに少しずつ受講したり、倍速で聞き流したり、使い分けています」

データ分析でできることが増えていくにつれて、このデータとこのデータをつなげば、きっと面白い結果が出るのではないだろうかと、いろいろアイデアが湧くようになりました。実際、社内で分析をリクエストされることもあります。

「でも、本来『データ経営』として求められることは、データを用いて仕事の課題を解決していくこと。まだ、そこまでは至ってないんですよね。まだまだ引き続き勉強しなければと思っています」

10年後、20年後になってまったく新しい分野が現れても、自分の「性に合った」学び方があれば、何でもできそう、やってみたい。林さんはそう意欲を見せています。

「いろいろつまみ食いしてみれば、自分に合ったものがきっと見つかるんじゃないでしょうか。書籍要約サイトには、よく読まれる本の紹介も出てきて、自分では絶対に読まないなという本もあるんですが、5分、10分聞き流してみれば、あ、これは面白いなと思えることはけっこうあるんです。義務感だけでは続かなくとも、『性に合ったもの』なら続けられると思います」

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