実践的な学びの積み重ねで、
自分を強く、仕事も楽しく!

  • 30代
  • フロントエンドエンジニア
  • 会社員
  • Before

    職業 フロントエンドエンジニア

    役職 会社員

  • After

    職業 フロントエンドエンジニア

    役職 会社員

取材にご協力いただいた方 川平陽明さん

大手IT企業、フリーランス、そしてお祝いテックカンパニーを掲げるスタートアップ企業へ。
ITエンジニアとして一貫したキャリアを築きつつ、現在は、株式会社TAIANでフロントエンドエンジニアとして活躍している川平陽明さん。
川平さんにとっての「学び」は、自身が成長し、強くなっていく喜びを得るために欠かせないものになっているようです。

「まるで暗号を見ているよう」、最初の会社でぶつかったハードル

「一人でやっていたときも楽しかったのですが、今は自分が開発した機能について「よかった」「絶対売れる」と言ってもらえたり、コードについていろいろやりとりしたり、レベルの高い人に教えてもらったり……。新しい気づきがすごいあって、仕事がとても楽しいです」

川平陽明さんは、プログラミングでまったく新しいサービスを生み出す仕事がしたい……という志を持ちながら、大学ではシステム工学を専攻。卒業後、大手のIT企業に就職しました。そこでは研修中に習ったプログラミングがあまりわからず、自ら「学ぶ」ことを実践せざるを得なかったそうです。

「画面を見てもまるで暗号にしか見えませんでした。前の日よりはちょっとだけできるようにしようと、専門書、Web、Qiita、使えるものはなんでも使って調べました。それを毎日、繰り返しました」

早朝30分を勉強の時間にあて、わからなかったことを一つひとつ調べて解決していくようにしました。苦しい日々も忍耐強く続けると、やがて視界が開けていったそうです。

「このプログラムはAから呼ばれている。こっちはBから……。そんなつながりが見えてきました。『点が線になる』感覚でしょうか」

全体像が見え始めると、「学び」も楽しいものに変わりました。同時に「続ければ、何とかなる」という自信も得られたそうです。

社内向けのITシステム開発に携わることになった川平さんは、ものづくりの面白さがわかるようになり、任される仕事も増えていきました。しかし、より広範囲の仕事をしたいと、4年後には別のシステム開発会社に転職を決意します。

2社目では、プロジェクトマネージャーとともに、一つのプロジェクトを回していく仕事に就くことができました。そして、そこでも新たな学びが必要になりました。

仕事の領域を広げたくて転職、ついにフリーランスにも

「実は、前に勤めていた会社がUdemy Business(法人向けサービス)に入っていて、いろいろな講座を試すことができました。そのため、転職してからもUdemyの動画を見ながら、実際に自分の手を動かしてプログラムを作っていました」

多くの講座から自分に合ったものを選べるのがUdemyの大きな特徴です。川平さんはその中でも課題をたくさんこなせる講座を選び、一つひとつに取り組むことで実際にプログラミングを自分のものにしていきました。

AWSの資格も得るなど、先端技術を身につけつつ、いわゆる上流工程の仕事に就くことができた川平さんでしたが、見積もりの作成や、説明のための資料作り、プログラム以外の仕事などが多くなっていったことで、別の考えを持つようになります。

「プログラミングで新たなサービスを生み出す仕事をしたい」。

自分の原点を思い出し、スタートアップ企業でプロダクトの開発をしたいと考えるようになりましたが、川平さんの周りには、スタートアップで働いているエンジニアはいませんでした。そんなとき、SNS広告で知ったのが、スタートアップでの働き方を聞くことができるイベントでした。

「これまで働いたことのない環境に興味があったので、イベントに参加しました。そこで、プロダクト開発はフリーランスエンジニアとも契約して開発していると聞き、自分もこれまでの経験を活かせば、そうした働き方ができるのかもしれないと感じました。自社開発を行う会社では、その会社のサービスしか開発できませんが、フリーランスであればさまざまな企業のサービス開発に携われます」

会社の副業制度を利用して、さっそくある企業と仕事を始めました。独立を意識して仕事を探すとさらに別企業との業務委託契約を結ぶことができたため、2023年1月、フリーランスのエンジニアとなりました。

「勉強も自分で本を読んだり、Webで調べたりすることが多くなりました」

川平さんの「学び」は、より実践的になっていきます。実際、プログラミングの仕事をする上で、加えたい機能、改善したい部分があれば、そのたびに書籍やWebで情報を集め、応用していきました。

10カ月後、川平さんにまた新たな転機が訪れます。

フリーランスとして契約していた企業との業務が落ち着き、新しく業務委託で仕事ができる企業を探していたときのことです。採用媒体を通して、現在、働いているTAIANからスカウトが入りました。面談して仕事に魅力を感じた川平さんは、正社員として働くことにしました。

お祝いテックカンパニーを掲げる会社で、フロントエンドエンジニアとして自分を磨く

TAIANは、お祝いテックカンパニーとして、現在はブライダル業界向けのシステム開発やサービス提供を行っています。約4年前にできたばかりで、結婚式のプランナーの仕事のシステム化やブライダルフェアの情報を一括で管理し、Web招待状関連のプロダクトを自社開発して提供しています。

川平さんは2年前に結婚しましたが、自分の結婚式では、これまで支えてくれた人に感謝を伝えることができて、人生で最も感動的な体験だったそうです。

それをきっかけに結婚式のサービスやブライダル業界に興味を持ち始めたのですが、そんな時に出会ったのが、ブライダル業界向けにDXのサービスを提供しているTAIAN社でした。

「働いている人の熱量と技術に触れ、一緒に働きたいと思いました。TAIANでプロダクト開発に携われば、プランナーさんの業務効率化を実現でき、その結果、さらにその先にいる方たちの結婚式を最高の瞬間にすることができます」

自分が味わった感動を、ほかの人にも味わってほしい。それにつながる仕事をしたいと川平さんは考えたのです。

現在、川平さんはその会社の10名ほどのエンジニアの一人となり、特に「人の目に触れるところ」を作り込むフロントエンドエンジニアとして活動しています。

そして、そのための「学び」も新たな段階を迎えているようです。

「世の中には、いろいろなライブラリー――便利な機能がOSS(オープン・ソース・ソフトウエア)として数多く提供されています。実際の開発でそれをいかに使いこなしていくのか。エンジニアのチームで勉強しています」

週に一度、社内のエンジニアが顔を合わせて、システム開発の設計手法に関する書籍を読み込む勉強会を行っています。

あらかじめ各自で1章分を読んでおき、勉強会の当日は、自分たちのプログラムで、実際にどのように応用ができるのかを研究していきます。

「高いスキルを持った人たちが何人もいます。今はひたすら教えてもらう立場です。でも、将来は自分も得意分野を伸ばして教える立場になりたい。今も少しでも伝えられることは伝えていきたいと心がけています」

川平さんにとって「学ぶ」こととは、「昨日の自分より強くなるため」です。

その考えは以前から一貫しているものの、「学ぶ」形はどんどん変わってきました。

特に今はブライダルという特定の分野で、いかに新しいシステムやサービスを形にしていけるか。そしてそのために自分自身をどう磨いていけるのか、より実践的な「学び」になっているようです。

今、川平さんは仕事をすることも、「学ぶ」ことも「めちゃくちゃ楽しい」そうです。

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