自分の「好き」に素直に向き合った学びで
彩りある人生に

  • 30代
  • 代理店営業支援
  • 会社員
  • Before

    職業 代理店営業支援

    役職 会社員

  • After

    職業 代理店営業支援

    役職 会社員+副業

取材にご協力いただいた方 岸川真里さん

ビジネススキルはもちろん、茶道やゴルフ、ゾウ使いなど、意外な「学び」を実践してきたのが岸川真里さんです。
岸川さんが最近、夢中になっているのが個性心理學。
人を動物にたとえて理解すれば、素直に尊敬でき、自分自身も好きになれると言います。
当初は趣味で始めた個性心理學でしたが、
仕事にも好影響があり、今では本格的に学んでいるそうです。

性格を見事に当てられた個性心理學に惹かれ、学びを即スタート

「人のいいところや、得意なところを、動物にたとえて理解します。だからこの人すごいんだな、尊敬できるなって思えるんですよね」

岸川真里さんが、現在進行形で学び続け、広く人に伝えようとしているのが、人の個性を12種類の動物にたとえて理解する、個性心理學です。かつて動物占いとして大流行し、今も根強い人気を誇っています。

個性心理學に出合ったのは、社会人になって間もない頃、営業の仕事をしていたときのことでした。

「取引先の男性社員が、私の誕生日を教えてくれと言うんです。教えたら、何か調べ始めて……そのうちクスクス笑い出したんです。性格がすごい当たってると」

彼は個性心理學を学んでおり、私の性格を「ひつじ」と判断しました。

「ひつじ」は仲間と一緒にいることがうれしくて、助け合いの精神も旺盛ですが、独りぼっちが苦手で優柔不断な面も……。

「声をかけられたら、『なになに?』って人の話を聞いたり、相談に乗ったりするのが好きです。人からの誘いは断れないタイプです。平和主義者なので何かを決めようとしているときに、人の意見を却下するのは不得意なんです。気を遣ってしまうんですね」

彼の的確な分析に感心し、個性心理學への興味が高まりました。個性心理學には、資格があることも知り、帰宅後すぐにホームページで調べて、さっそく講習会に申し込みました。

実は、岸川さんは以前から人間関係に興味があったそうです。個性について学ぶことで、職場や取引先とのコミュニケーションに役立つと考えました。

「『この人、取っ付きにくそう』と思っても、自分と同じ動物だったら安心できます」

一見、近づきがたい人であっても個性心理學の考え方をあてはめることで心のフィルターがなくなり、理解し合えると感じたそうです。

岸川さんが、個性心理學の基礎講座と上級講座の2つの講座を一度に取得して、アドバイザーの資格を得たのは2019年のことです。

個性心理學の学びで、仕事も円滑に進むように

岸川さんの趣味は多彩です。

もともと活動的で、大学時代はインドをはじめアジア各国を訪問。社会人になってからも、会社のCSR活動としてタイやマレーシア、ベトナムへマングローブ植林に訪れました。

あらゆることに興味を持ち、「自分と真逆の世界を経験したい」と茶道を始めたこともあります。お点前を覚えようとノートを作る代わりにブログで発信すると、なんと月間13万PVを達成しました。

「競合がいなかったからでしょうね。茶道に興味のある人が今まで知りたかったけど、どこを調べても見つけられなかった情報が提供できたのかな、と思います」

その後、ブログはアフィリエイト会社主催の審査会で入賞。また、運動不足解消のためにゴルフも始めるなど、活動の領域を広げていきます。

岸川さんは、仕事で使えそうな学びにも積極的です。

Udemyでは、エクセルやパワーポイントの使い方をはじめ、タイムマネジメントやフォロワーシップの講座、マイクロソフト・Teamsの使い方、議事録の取り方、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングなどなど、仕事に直結する講座をいくつも取ってきました。

個性心理學は趣味の一つのつもりでした。友人たちと話題にすれば「すごく当たってる!」と盛り上がります。

しかし、仕事の場でもけっこう使えることがわかり、岸川さんは本格的に学ぶことにしました。

「『虎』の後輩がいるんですが、すごくしっかりしてるんですよね」

バランス感覚に優れ、頼りがいがあるのが「虎」です。

「私は『ひつじ』なので、みんなの顔色を伺ってしまい、自ら潔く決断することが苦手。先輩だから自分が決めなければと思うのではなく、彼のほうが得意ならば前向きに任せよう。そう思えるんです」

「交渉が上手な上司は『子守熊(コアラ)』です。長期的な視野で戦略を練るのに長けているため、あらゆるケース、最悪のシナリオまで考えた上で、交渉に臨みます」

人の性格を知れば、仕事はスムーズに進んでいきます。

「ついつい誰かと比較して『だから自分はダメなんだ』と思いがちですが、そう思う必要はないんです。あなたが誰かの個性を憧れるのと同じように、あなたの個性だって誰かから憧れられる素敵な個性なんです」とも。相手の優れているところを心から尊敬して、前向きに頼ればいい――そして、自分自身の長所に気づき、自信を持つことが大事だそうです。

岸川さん自身、「ひつじ」である自分に対して、次のような分析をしています。

「いろんな意見を手際よくさばいていくのは不得意ですが、みんなの話を聞いて、広く受け容れるのは得意。「ちょっと聞いてもいい?」と、よく人から声をかけられますが、それが苦になることはありませんし、むしろそうやって頼られるのが嬉しいんです。声をかけてもらいやすいフランクな空気感が自分の長所かなと思っています」

気を遣って決断できない自分を優柔不断と責めるのではなく、誰でも分け隔てなく優しく接せられるところを長所と考えようというわけです。

ネットラジオを活用して、個性心理學の魅力を伝える

個性心理學を、もっと多くの人に知ってほしいと、岸川さんは2023年1月、特別上級講座を受けて認定講師の資格を取りました。

夏からは、週に2回ネットラジオのstand.fmで配信も始めました。題して「ひつじの5分間ラジオ」。目的は、家族や友人の魅力を発見し、自分のことも好きになる人を一人でも多く増やすためです。学んできたことのアウトプットでもあります。

毎回、岸川さんの簡単な自己紹介から始まります。といっても、ある回では「好きなお餅はきなこ餅」、またある回では「特技は、食べ頃のアボカドを見つけること」と、好みや特徴をちょっと伝えるだけです。

どんな人なんだろうと想像しているうちに、個性心理學を導入して効果を上げたという歯科医院やスイミングスクール、美容院などの事例が登場したり、有名人や街で見かけた人、自分の夫も話題に出して、なぜあのように振る舞うのか、なぜこんなときに喜ぶのか、個性心理學の観点からの解説をしていきます。

面白いことに、同じシチュエーションであっても、一人ひとりの好みや感じ方は違います。その背景には裏打ちされた統計学的な傾向があり、行動に繋がっている……まずはそれを理解し、認めることで、人間関係は円滑になっていきます。たとえとっつきにくい人が現れたとしても、動物を思い出せば、笑って受けとめられる、というわけです。

「毎回、聞いてくださるリスナーさんもいらっしゃいます。続けることでラジオの世界でも友達ができてきますし、もっともっとファンを増やしたいという意欲もでてきました」

手応えを得た岸川さんは、講師として個性心理學のカウンセリングを行ったり、個別に依頼を受けて、個性分析や運気診断も始めました。

「遊びや趣味に思えるかもしれませんが、仕事でも使えますし、生き方を広げるきっかけにもなります。現在は(個性心理學に)興味がいっぱいなので、素直に自分の時間をかけてみたいと思っています」

岸川さんは、絶えず人から刺激を受けてきたといいます。これからも、その刺激をエネルギーにしながら、個性心理學の学びを続け、多くの人が自分のことをもっと好きになれるような活動を行っていきたいと話してくれました。

岸川さんの学びのゴールは、まだまだ先のようです。

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